自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

春! 虫の目写真シリーズ(9) ~ツクシ~

2020-03-12 | 植物

わずかな雨粒が落ちて来たり,青空がチラッと見えたり。早春の,不安定な天気の一日。時間を見つけてツクシを探しに。というより,写真を撮りに出かけたのです。

例年わんさとツクシの出る畦には,ところどころツクシが頭を覗かせていました。スギナの葉も勢いよさそう。

 

もう胞子を飛ばす準備を整えたツクシもありました。

 

伸びかけたカラスノエンドウと同居しています。周りにはホシノヒトミがたくさん花を付けています。ヒメオドリコソウも咲きかけました。

 

惜しいことにここで雨模様。ツクシのある風景は,今後も記事にしようと思っています。

 


春! 虫の目写真シリーズ(8) ~キタテハ~

2020-03-11 | 昆虫

この日,最低気温0.0℃,最高気温12.8℃。

畑でキタテハを初見。引き抜いたダイコンやカブを積んだところにいました。近づいても警戒心なし。ときどき舞い上がるものの,間もなく戻って来ました。よく見ると吸水していることがわかりました。

 

越冬したにしては翅の傷みはあまり感じられません。

 

下写真は,逆光下でも翅裏に光が当たったときに撮ったもの。やっぱり吸水中です。

 

この環境がよほどお気に入りのようで,長い間とどまっていました。

 

この日の前日,公園でルリタテハを見かけました。いよいよチョウの出現期を迎えたのですね。

 


春! 虫の目写真シリーズ(7) ~フキノトウ~

2020-03-10 | 

フキノトウの便りはすでにたくさん目にしています。春を告げるフキのいのちに触れると,わくわくします。春を待ちわびる者同士の気心というものでしょうか。

北の地方で,先月撮影した写真です。道を走っていると,フキノトウが鮮やかに光っているのが目に飛び込んで来ました。「これはいい!」と思って立ち寄って写しました。カキの木の根本にはでは,あちこちでトウが頭を覗かせていました。

 

今冬のように高めの気温が続くと生長が早いのでしょう,ふしぎにもこのときわたしの家の庭ではまだフキノトウは見当たりませんでした。写真の地方より南に位置するのですが。

 

そして,今ようやくフキノトウが目に付きかけました。これについては,後日ご紹介します。

 


春! 虫の目写真シリーズ(6) ~早咲きザクラ③~

2020-03-09 | 

早春の青空が心地よく広がります。空気はいく分ヒヤッとしていて,からだとこころが引き締まります。こういうコンディションのときは,サクラを撮るのに最適。と思って,早咲きザクラを撮りに。

満開です。品位が漂う風景です。

 

この日を待っていたとばかりに花をわぁーっと開いたよう。

 

開きかけの花と,開いた花とが同居。

 

開いた花のかたまり! 蕊の林! それらがつくった影が花弁に映っています。 

 

空と花弁は晴れの色模様。春先の日差しは申し分なし。

 

今度はソメイヨシノの開花を待ちましょう。

 


春! 虫の目写真シリーズ(5) ~菜の花~

2020-03-08 | 

雪が残る山あいのむら。ひんやりした風が心地よい昼前の風景です。

 

田に植えられた菜の花が一面に花を付けています。

 

近寄ってみると,ミツバチがたくさん訪れていました。

 

根元のあちこちには雪が残っています。写真を撮るにはぬかるんだ地面を避けなければなりません。この地方ならではの匂いを強く感じとることができました。

 


今冬のマンサク(17)

2020-03-07 | マンサク

それぞれの写真から口吻の様子が伝わって来ます。真横から見ると,からだ全体にピントが合います。それで,吻と眼がくっきり見えます。

 

真前から見えるチャンスがありました。

 

被写界深度が浅いので,吻にピントが合うと眼はがやめるのは止むを得ないこと。吻先が葯に触れています。

 

やや下から見上げるようにして撮影。吻は花粉だらけです。

 

オシベがよほどのお気に入りのよう。

 

これだけ花粉摂食に集中していると,複眼にもからだにも花粉がたくさん付着するはず。

 

マンサクの花は大喜びでしょう。

 


今冬のマンサク(16)

2020-03-06 | マンサク

日差しがまったくなく,なんだか寒いなあと感じる日のこと。マンサクに飛来したごく小さな昆虫を撮影中,突然ホソヒラタアブが目の前にやって来ました。この冬から春にかけて,初めて撮影に成功! アブ自身は小さなハエの仲間なのですが,マンサクの花に比べるとずいぶん大きな訪花昆虫です。

 

「絶対に脅しちゃダメだぞ」「気づかれないようにうんと慎重でなくちゃ」。そう思いながら,慎重に慎重にレンズを向けました。もちろん,接写なのでどんどん近づいていきます。ヒラタアブは花粉を舐めている様子。

 

ヒラタアブはわたしにまったく気づいていません。花から出ると,飛んで別の花に向かいました。

 

口吻がはっきり確認できるところまで,レンズを近づけました。

 

食餌に夢中です。さらにこの後,じゅうぶん納得できる画像を得ることになります。それは次回ご紹介しましょう。

 


ウメの花と昆虫

2020-03-04 | 昆虫と花

ウメの花にはかなり昆虫が訪れていることに気づかされました。いろい花弁やら匂いやらで,きっちり誘われる昆虫がたくさんいるのです。

いちばん目立ったのがツマグロキンバエ。花のあちこちをホバリングしながら,いつ降りようかなとしているような個体がいくつも。羽音がはっきり聞こえました。

花に降りたツマグロキンバエを撮りました。こういうときは,できるだけ腕を伸ばしてカメラを近づけて撮ります。蜜がお目当てのようです。

 

別の個体です。「さあ,花の中に入ろうか」。そんな気持ちが伝わって来そう。

 

オオハナアブがやって来ました。

 

ニホンミツバチも数匹目にしました。

 

わずかな時間ながらこれだけ見かけたのですから,一日観察を続けるとかなりの種類が確認できそう。お蔭で,ウメは受粉に成功!

 


春! 虫の目写真シリーズ(3) ~早咲きザクラ①~

2020-03-03 | 

公園で早咲きのサクラが開花し始めました。品種は河津桜ではないか思っているのですが,そうではないという人もいます。定かではないので,不明ということに。

昨年も記事に取り上げました。今年は蕾から開花までを追ってみようと思います。今,咲きかけというところ。晴れた日の花の表情が気に入っています。

 

枝には薄っすらと色づいた蕾がいっぱい。ヒヨドリの鳴き声も響いていました。開花を待ちわびているようです。

 

蕾と花の同居。春はよし,といった風情です。

 

通勤で脇の道を通ります。開花状況がわかるので,これからがたのしみです。