自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ビロードツリアブの季節

2021-03-21 | 昆虫

ヒキガエルの幼生を観察に出かけた際,山道で見かけたのがビロードツリアブです。三匹もいたので驚きました。ともてふしぎなのは,吸蜜してエネルギーを得る昆虫なのに,近くに花らしいものはまったく見当たらなかったことです。

山道に降り立ち,じっとしているひとときがありました。これは撮影チャンス!

 

できれば虫の目レンズで狙ってみたかったのですが,叶いませんでした。長い吻が特徴的です。これで蜜を吸います。

 

やや前側からも撮りました。ふしぎなほど長い毛で覆われたからだです。

 

これからビロードツリアブの吸蜜行動を撮る機会が巡って来るでしょう。春はいのちが躍動し始める季節。たのしみです。

 


サクラと昆虫 ~フタホシヒラタアブ~

2021-03-20 | 昆虫と花

サクラの花を撮るとき,気になるのはやっぱり訪花昆虫のこと。どんな昆虫が確認できるか,意識して見ていきます。

今回の撮影時ももちろんそうでした。気にかけると,意外に目に留まりかけました。それがふしぎなほどなのです。

ミツバチ,ツマグロキンバエ,ハナバエ,……。そうそうビロードツリアブが来たのにはびっくり! みんな小さな昆虫なので,高いところで吸蜜しているとカメラにはうまく収まりません。望遠マクロでも持っていなくてはなかなか画像記録ができないところが悔しい!

そんな中,唯一フタホシヒラタアブを撮ることができました。

 

アブはそのうちに移動。高いところだったのですが,たまたま足台を持っていたのでそれにのり,腕をぐーっと伸ばして撮影。台の上では背伸びもしました。それが下写真です。

 

ラッキーな目撃となりました。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 サクラ~

2021-03-19 | 

JRのN公園駅の近くにサクラが数本あります。それが今,満開。写真には,物語が見えて来そうな雰囲気があれば申し分ないとわたしは思っています。風景なら,どんなところで撮ったか,どんな環境下で撮ったか,撮った人はなにを思っていたか,そんなことがなんとか知りたいという気持ちが湧けば作品の値打ちがすこし上がりそうです。

だれもが意識しない目線でここのサクラを撮りたいと思います。サクラの枝影が電車の車体に映ります。電車は左から右に移動。どっぷり晴れています。春物語が広がります。

 

今度は電車が右から左方向へ。主役はあくまでサクラです。

 

日をおいて撮りました。晴れてもあいにくの黄砂で,薄日。

 

また日をおいて撮り直し。やっぱりスカッとした青空が最高です。

 

咲き誇っていてもサクラには品位を保つ節度が感じとれます。いつも,いつだって。そこがサクラの魅力かと勝手に思っています。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~アマナ~

2021-03-18 | 

アマナが咲く頃を迎えました。畔で群生するアマナはわたしの少年時代の風景です。名に残る球根の甘みは今もきっちり残ります。味覚ってふしぎなものです。

それがツクシと同居して花を付けています。

 

虫の目レンズは晴れた日にこそ,威力を存分に発揮します。向こうを自動車が二台走り抜けます。

 

反対方向にレンズを向けました。花の内部が見えます。国道を自動車が頻繁に行き交います。快晴とはいいながら,雲がわずかに出ています。

 

のどかな風景です。コロナ禍にあって,ここは田舎の空気を独り占めできる空間。勿体ないような空間です。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~ヒキガエル(幼生)~

2021-03-17 | 生物

3月15日(月)。ポカポカ陽気の一日となりました。

ヒキガエルのその後を観察に出かけました。予想どおり,幼生が動きかけていました。集団になってかたまることが本能的に好きらしく,あちこちに塊をつくっていました。中には,ばらばらになって,たった一匹だけの個体,二匹寄り添っているもの,数匹集まったものなど,じつに適当な感じです。そうでありながらも,やっぱり基本は大集団をつくるところにあるようです。

きれいな水の中で成長していきます。

 

わたしが近づいても,散策する人が通り過ぎても,まったく反応はありません。

 

山の雰囲気はじつにゆったりしたものです。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 ハクモクレン~

2021-03-16 | 

このハクモクレンの木は,N公園内を走るJR線沿いにあります。さして大きな木ではありませんが,日当たりがよいせいか,なかなかよく育っています。

前回のコマとは違い,電車がやって来る風景を写し込みました。単写で一発勝負です。タイミングはまあまあよかったのでは。ヘッドライトが二灯確認できます。

 

近くのY公園に移動。隅に植えられた花を撮りました。清潔感が広がってすっきりした気分になりながらファイダーを覗き込んでいました。それにしても,白い被写体を撮るって,わたしのような素人には苦労だらけです。

 

まだまだハクモクレンを追っていこうと思っています。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~コブシ~

2021-03-15 | 

M公園に,大きなコブシの木が一本あります。今ようやく蕾がほころびかけました。わたしが定点撮影している公園のコブシとはまるで違って,枝は思うがままに伸びています。伸びることを管理者がたのしんでいるようですらあります。こちらの方がずっとずっと勢いが感じられるし,木にやさしい育て方だと思います。

 

ちょっとレンズの位置を変えました。枝ぶりがよくわかるでしょう。生き生きしています。

 

真逆光で撮りました。土手斜面で目の前にある蕾が撮れるので,とてもラッキーです。

 

真っ白な花がわんさか咲く頃にまた訪れようと思っています。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~サクラ~

2021-03-14 | 

サクラの季節が始まり,日が過ぎてゆきます。今年初めてサクラを撮りました。いつもの木の,いつものアングルです。とにかく気に入っています。

 

青空とサクラ色の組み合わせが好き。

 

眩しいほどの陽射しを感じながら,贅沢なひとときを過ごしました。花弁と蕊と白雲が同居しています。

 

昆虫が吸蜜に訪れていました。それについては後ほど。

 


初めて見たホソバヒメカゲロウ

2021-03-13 | 昆虫

マンサクの枯葉に,ごく小さなカゲロウのなかまが一匹。余程目を凝らさない限り目につかない大きさです。体長は10mmよりずっと小さい感じがしました。出現期間から,とりあえずホソバヒメカゲロウと同定しましたが,合っているかどうか。

めずらしいので,絶対に記録として撮っておきたいと思い,離れたところから慎重に写真に収めました。複眼は金属光沢を放っています。

 

もっと近づきたかったのですが,動きかけました。「これはたいへん!」と感じ,その位置から撮れるだけ撮りました。

 

葉の上でしばらくじっとしていました。

 

もっとカメラを寄せようとしたら,パッといなくなりました。

 


マンサクと昆虫たち(7) ~この虫なあに~

2021-03-12 | マンサク

相当調べないとわからない正体不明の昆虫というものが,わたしにはいくらでもいます。昆虫研究を専門にしているわけではないので,それはやむを得ないと思っています。それでも,うやむらにしておくのはこころの健康にはよくないので,できるだけ調べるように努めて来ました。

下写真の昆虫もまた,わたしにはよくわからない相手です。小さな小さなからだを,マンサクの花にすっかり埋めて栄養補給をしていました。体長は2mmほどでしょうか。触覚をはじめとしてからだには花粉がかなり付着しています。送受粉に貢献していること,まちがいなしです。

 

蕊の根元を漁っている様子。触角は数珠がつながった形状をしています。

 

被写界深度が浅いと,シャープな画像が得られません。手持ち撮影の限界です。

 

昆虫の名をなんとか知りたいと思っています。さて,どうなるか。