3月9日(火)。夕方,自宅脇で蚊柱を見かけました。びっくりするほどの大きさではありませんが,今どきとしては大きな方だと思いました。それで,捕虫網を振り回して採集してみようと思い立ちました。
振り回していると,網の底にかなりのユスリカが溜まりました。さっそくそれを撮影です。ほとんどのユスリカは元気なので動き回ります。それで,弱っている個体を写すことにしました。これらはすべてオスです。よく見ると,羽毛状の触覚を持っています。体色の緑も印象的です。
もちろん複眼は個眼で詰まっています。
体長は3mmぐらい。それらが柱状になって群飛していれば,メスの目に留まります。すると,メスが飛び込んできて,カップル成立となるようです。一対一の偶然の出会いと比べて,ずっと積極的な行動です。
たまたま別種のユスリカが二匹入っていました。もちろんオスです。
口器のかたちを見ると,ヒトの肌を刺すカのそれとはまるで異なっています。これを見て不快な感じがするヒトがいるのはやむを得ませんが,正体を突き止めるたのしさは直接観察を避けていては味わえません。