自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21春 虫の目レンズは友 ~ハクモクレン~

2021-03-11 | 

ハクモクレンの季節が巡って来ました。花の大きさといい,数といい,わたしにはもったいない程の好被写体です。この季節が訪れることを待ちわびていたというのはいい過ぎかもしれませんが,とにかくたのしみにしていたのです。

しかし,撮影には天気やら辺りの風景が大いに関係するので,必ずしも満足のゆく画像を得ることはできません。この公園の,この場所では,少なくとも電車を入れることがポイントです。さらにできれば,青空にわずかながら白い雲が浮かんでいるか,飛行機雲がすうっと伸びているかすると,もう最高です。

今日は真っ青な空でした。コロナ禍の関係でジェット機の姿を見かけることが激減。もったいないぐらいの好天気でしたが,空はじつに単純そのもの。次回のチャンスを期したいと思います。

 

下写真は電車が走りゆくのを写し込んだ一枚です。

 

花が開いたときはまた,白色が際立ってあっぱれな風景が見られるはずです。

 


'21昆虫の頭・顔 ~ヤマトシジミ~

2021-03-10 | ヤマトシジミ

3月10日(水)。公園でヤマトシジミか,ツバメシジミのようなチョウが飛んでいるのを発見。手に捕虫網を持っていたので,さっそく採集。それはヤマトシジミでした。これが今季の初見となりました。

せっかくなので,頭・顔の写真を撮ることにしました。

 

細長い毛,幅のある毛,それが何らかの意図にもとづいて配置されているのでしょう。

 

前から見ると,細長い毛が目立ちます。複眼の毛も見えます。

 

三寒四温のこの季節,毛は寒さから身を守るのに役立っているはず。もちろん水滴を弾くという大切な役割もありますが。

いよいよヤマトシジミが活動する季節がやって来ました。

 


蚊柱とユスリカ

2021-03-09 | 昆虫

3月9日(火)。夕方,自宅脇で蚊柱を見かけました。びっくりするほどの大きさではありませんが,今どきとしては大きな方だと思いました。それで,捕虫網を振り回して採集してみようと思い立ちました。

 

振り回していると,網の底にかなりのユスリカが溜まりました。さっそくそれを撮影です。ほとんどのユスリカは元気なので動き回ります。それで,弱っている個体を写すことにしました。これらはすべてオスです。よく見ると,羽毛状の触覚を持っています。体色の緑も印象的です。

 

もちろん複眼は個眼で詰まっています。

 

体長は3mmぐらい。それらが柱状になって群飛していれば,メスの目に留まります。すると,メスが飛び込んできて,カップル成立となるようです。一対一の偶然の出会いと比べて,ずっと積極的な行動です。

 

たまたま別種のユスリカが二匹入っていました。もちろんオスです。

 

口器のかたちを見ると,ヒトの肌を刺すカのそれとはまるで異なっています。これを見て不快な感じがするヒトがいるのはやむを得ませんが,正体を突き止めるたのしさは直接観察を避けていては味わえません。

 


ヒキガエル(卵塊)の成長 〈その4〉

2021-03-08 | 生物

3月8日(月)。ゼリー状のチューブから出た個体があちこちで集団になったり,ばらついていたり。それぞれのからだは長くなっています。

 

固まった状態を見ると,ぎゅうぎゅう詰め!

 

フラッシュを使って撮りました。

 

姿からはおたまじゃくしに近づいているなあと感じます。

 

発生過程からすると,形成されています。動きはまったくありません。尾芽胚の段階です。背中を脊索がストーンと走っています。腹部はふっくら。卵黄が詰まっています。これは動き始めてからしばらくのお弁当。

 

これだけの個体が動きかけたらきっとスゴイ光景でしょう。

 


ヒキガエル(卵塊)の成長 〈その3〉

2021-03-07 | 生物

3月4日(木)。発生がかなり進んでおり,前は丸かったかたちが一目見ても長い感じになっています。それで,卵塊全体がなんとなく黒っぽさを増したように見えます。

近寄ってみました。

 

接写をしてみました。

 

できるだけ接近。意外なことに,色は黒でなくこげ茶色。からだができつつあるのがよくわかります。

 

よく見ると,からだが透明な球体に入っているようです。環境の変化に積極的に適応できるしくみなのでしょう。

 

このあとの変化をさらに記録していこうと思います。

 


'21昆虫の頭・顔 ~モンシロチョウ~

2021-03-06 | モンシロチョウ

畑の野菜を霜害から守るために,一部ネットで覆っていました。すると,その野菜でモンシロチョウが育ったらしく,ネットの内側に一頭いました。これが家での今季初見となります。

それなら頭・顔の写真と撮っておこうと思い,家の中に持ち込んで撮影しました。寒さで動きが鈍いのが幸い。なかなかリアルな画像が得られました。

どんなチョウの写真を撮ってもいつも思うのですが,毛で覆われたこのからだの様子に例外はありません。だから,「まさに,これがチョウならではなのだー!」。髭爺さんの風貌たっぷりです。

どこに行っても見られるおなじみのモンシロチョウの頭部です。

 

反対側から見れば……。

 

もっと近寄れば……。個眼が見えます。

 

真正面からも。口元が少しだけ見えます。

 

さらに接近!

 

こうだから,何度撮って飽きません。間もなくモンシロチョウが畑に現れます。野菜も,わたしもたいへんです。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 白梅のある風景~

2021-03-05 | 

白梅は青空によく映えます。白も青も清潔感が漂います。白梅はすてきないのちを授かったものです。この木は満開前。わたしのお気に入りの背景をまた入れて写しました。向こうの方から電車がやって来ました。中央付近に小さく見えます。虫の目レンズは近くも遠くもきっちり確認でき,もっとも近くの被写体に目線をおいてあれこれ想像できるのが最高にすてきな点です。

 

同じ日,隣家の白梅を撮りました。この木はもう盛りを越しています。品種によるちがいなのでしょうか。花弁の微妙な凹凸,蕊の影が映る花弁が気に入っています。

 

早春の風景はささやかながら上品な感じがします。だから好きです。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~リュウキンカ~

2021-03-04 | 

アゲハの庭園の一角でリュウキンカが花を付けています。漢字をあてると,立金花。数年前にいただいたときは小さな株でしたが,今は大きな株に育っています。花は鮮やかな黄色がお気に入りのようで,ツヤのある萼片をわぁーっと開いています。花びらに見えるのは萼なのだそう。

 

この花に昆虫が来ているのを見たことはなし。しかし,種子ができるので当然虫が来ているはず。ミツバチやらハエやらが浮かんできます。多年草であり,塊根でも増殖するので,株分けをすれば簡単に殖やせます。

 

世話はほとんどしなくてもたくましく育ってくれる草です。花壇で春を告げてくれる草です。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~白梅のある風景~

2021-03-03 | 

庭や畑,田を見ると,あちこちで白梅が咲いています。いかにも早春の風景です。わたしの住む田舎では梅林というほど見応えのあるところがないので,わずかの木に目が向きます。それでよけいに,あちこちという印象が湧いてくるようです。

 

数日後,レンズを替え電車を入れて撮りました。この遠景は気に入っていて,これまでに何度も撮っています。

 

花にぐっと近寄りました。ミツバチの一匹でも見当たれば文句なしにスゴイのですが。さらに匂いが漂って来る感じがすればよし,です。

 

蕾が並んでいます。花はこれから真っ盛りを迎えます。

 

 


'21 ジャガイモ栽培(1) ~植付け~

2021-03-02 | ジャガイモ

ジャガイモの種いもを植える時期になりました。わたしのジャガイモ栽培は花と実をたのしみ,訪花昆虫との出合いを期待する点にもあります。したがって,品種を選ぶ上で実を結ぶことがポイントになります。

今年はもちろんまず"ホッカイコガネ"です。続いて"はりまる"。これは昨年からストックしていたいもを使います。すでに出芽しています。三つめは"キタアカリ"です。もう一つ,いつものように"アンデスレッド"。これは結実はまったく期待できませんが,ときには地表から上の方に“空中いも”ができることがあります。それがとてもめずらしいのです。合計4種を植えることにしました。

 

2月16日(火)。畝を掘割り。化学肥料と堆肥を入れて覆土。これで準備完了。

 

2月22日(月)。種イモを適当な大きさに切って,切り口を乾かします。

 

2月24日(水)。切り口が乾いています。植え付けても大丈夫。いもをジグザクにおいていきます。

 

そして覆土。3畝に植え付けました。

ジャガイモは何度栽培しても,おもしろさが味わえ,発見があります。出芽がたのしみです。