自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~キタキチョウ~

2024-12-02 | 昆虫

公園でキタキチョウを捕獲。

このチョウの越冬態は成虫です。冬でも暖かな日になると,飛ぶすがたを見かけることがあります。今は初冬でそろそろ寒くなりかけているのですが,今年は例年になく暖かな日が続きます。それで,キタキチョウを見るのはめずらしくないのです。

このキタキチョウの顔写真を撮りました。これまで何度も撮ってきました。撮っても撮っても飽きることはなし。夜になると,寒さで動きがばたりと止まります。なんと撮影しやすいこと! 複眼の表面には毛はありません。偽瞳孔がいくつか見えます。

 

小さなからだが細かな毛で包まれています。みごとなほどにすごい!

 

正面から撮りました。まったく動きません。どこもかも黄色を基調にした,名前どおりの色彩です。

 

これはトリミングした画像でなく,うんと近づいて撮った画像そのままです。

 

まもなくこのチョウにとっても厳しい寒さが訪れます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ~

2024-12-01 | アカタテハ

公園でヒメアカタテハを2頭捕獲しました。ともにタンポポで吸蜜していました。

久しぶりの出会いでした。顔写真を撮るのが捕獲目的です。ところが,そのうちの1頭は頭の前面を損傷していました。相当なダメージを受ける事態に直面したのでしょう。

 

吻が剝き出しになっていて,只事ではないすがたです。吻を収納する突起部分が欠落しているのです。

 

フラッシュは左からのみ当てました。なんだか痛々しい。ただ,こうすることで複眼に生える毛が印象づけられます。

 

反対側から撮りました。

 

正面からです。

 

損傷した結果,頭部のしくみがよくわかります。複眼には当然ながら毛はほとんどありません。

 

撮影後,野外に放ってやりました。元気に舞い上がったのがなによりでした。越冬態は幼虫,成虫というように不特定なので,このまま冬を越すのかもしれません。無事に春を迎えてほしい!