アンダマンシキチョウ 2024年11月28日 インド アンダマン島
ベンガル湾に浮かぶインド領アンダマン島に2024年11月27日〜12月4日の西遊旅行のツアーで遠征して来ました。少人数で、野鳥ガイドの大谷さんが同行し、現地ガイドに案内してもらったので、楽チンな遠征でした。アンダマン島の固有種20種のうち19種に無事会うことが出来、個人としては114種の野鳥(声のみ含む)に会え、そのうち45種がライファーでした。アンダマン島では同じ宿に5泊で、毎日早朝に朝食持参して出動、お昼はホテルに戻ってそこで取り、しばし休憩。午後2時ごろ再び出かけて、そのままナイトウォッチングで、ホテルには午後7時ごろには戻ってゆっくり夕食というなかなか快適な旅でした。場所がらさすがに暑かったですが、野鳥は豊富で、写真的に良いアングルと距離で撮れたものも多かったです。また、インドは初めてでしたが、国のパワーにちょっと圧倒されました。ブログ掲載は何回で終わるかわかりませんが、順次掲載していきたいと思います。
成田を午後1時ごろにエアインディアで飛び立ち、現地時間の午後7時頃ニューデリーに到着、近くのホテルで1泊でしたが、早々にインドの洗礼を浴びました。宿泊ホテルで結婚式が執り行われていて、その賑やかな事。太鼓や鐘の音が響き、深夜まで、カラオケ?の音が聞こえて来ましたが、流石に午後11時ごろには静かになってなんとか就寝できました。が、午前2時半にはホテルを出発。ごった返す空港で、午前5時25分発のアンダマン島行きに乗り込みましたが、手荷物検査の厳しい事!バックの中のカメラなど全て出して、チェック。やれやれ。機内で夜明けを迎えながら、途中ビシャカパトナムに立ち寄り、アンダマン島の中心都市ポートブレアには午前10時に到着。
空港は近代的でしたが、一歩街に出ると雑然とした感じで、人人人‥‥、加えて牛、さすが14億人を抱えるインド。こんな離島でも人で溢れかえっていました。自動車も溢れかえっており、信号もほとんどなく、割り込み、追い越し、何でもあれ、クラクションを鳴らし続け、道路を我が物顔で歩く牛を避けながら進みます。日本の管理された交通事情に慣れている我が身を思うと、絶対インドでは運転出来ないなと。
さて、早速、宿に荷を下ろして、昼食後、若い女性の現地の野鳥ガイドさんに案内してもらい、島の南端部のチディヤタブへ。途中の何かの跡地の様な灌木の生える開けた場所で、早速鳥見開始。写真第1号はムナグロ(Pacific Golden-Plover)でした。
何か実のなっている木にはムクドリの集団。まだ会ったことのなかったシベリアムクドリ(Daurian Starling)でした。近くで撮りたかったですが、すぐに飛んでいってしまいました。
同じ様に実を食していた初めてのコウラウン(Red-whiskered Bulbul)。東南アジアには広く分布して、飼い鳥として人気で乱獲のため数を減らしているそうですが、ここでは日本のヒヨドリより普通種でした。カンムリと頬の赤色がチャーミングで、距離が近い。
しかし、すぐにここを後にして、海岸で下車。シギチの姿が遠くに見えます。アカアシシギ、タカブシギなど日本でお馴染みのシギチばかりでしたが、オオメダイチドリの様に見えるこの子は、種として独立したチベットオオメダイチドリ(仮の和名)(Tibet Sand-Plover)だそうです。言われてみれば、オオメダイチドリとはちょっと違う様な気もしますが‥‥
遠くの石の上にナンヨウショウビン(Collared Kingfisher)。光が当たって、背中の青色が綺麗!
山の方に入ってくると道路沿いの高い木の上にダルマインコ(Red-breasted Parakeet)。
そして、アンダマン島固有種のアンダマンムクドリ(White-headed Starling)、頭部から背中、お腹が白く、お洒落なムクドリです。初見は高い木の上でしたが、数は多い様で、以後、何度も出て来ましたが、あまり満足のいく写真は撮れませんでした。
移動途中の沼にいたカワセミ(Common Kingfesher)、こちらでは割と珍しいそうですが、日本と同じ種類のカワセミ。
脇道に入って車を降りて歩いて行くと色々出て来ます。樹上にはオオオニサンショウクイ(Large Cuckooshrike)。
高い木の上のムナホシアカゲラ(Freckle-breasted Woodpecker)。コアカゲラにちょっと似てるかな。
ちゃんと近くに出て、近距離で撮らせてくれたのは、こちらも固有種のアンダマンシキチョウ(Andaman Shama)。アカハラシキチョウよりお腹の赤みが薄いですが、背中の紺色と長い尾羽が素敵です。写真アングルでしばし居てくれたので、余計に嬉しいですね。
他に固有種のアンダマンバンケン(Andaman Coucal)もいましたが、生い茂った木から出て来ず、写真になりませんでした。
時刻は夕方5時近くなって、少しづつ暗くなり、海岸のお茶屋で夕日を眺めながらしばし休憩。チャイを飲みながら暗くなるのを待ちました。次回は暗くなってからの夜探鳥で、固有種のアオバズク2種と同じく固有種のヨタカです。ご覧いただきありがとうございます。