ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その6/アンダマンオオクイナ アンダマンハナドリ ルリコノハドリ アカショウビン

2025-01-27 | インド アンダマン島
再登場のアンダマンオオクイナ 2024年11月29日 インド アンダマン島

(続き)アンダマンオオクイナ(Andaman Crake)の再登場は道の横断ではなく、採餌の様でしたので、じっくり観察できました。クイナらしく胸の横縞が綺麗です。背中の赤茶色も他のクイナより明るいですね。
すると遠くにもう1羽出て来ました。追っ払われた個体が出て来たのか、新しい個体なのかは分かりませんが。
新たに出て来た方は道をゆっくりと横断。
手前の採餌をしていた方もゆっくりと道を横断して行きます。写真をアップしながら良く見るとこの個体は胸の横縞が羽に隠れて鮮明に見えません。これは一番最初に出た個体も同じ様に縞々がはっきり見えなかったのを思い出しました。何個体か出て来たので、あっちやこっちを撮って、どれがどれか分からなくなってしまったのかな?
とにかく少なくとも3個体は観察した様です。
このクイナの横断ポイントを後にして付近を散策しているとルリコノハドリ(Asian Fairy-bluebird)が明るい所に出てくれました。ルリ色と言っても鮮明な瑠璃色ではないので、♀でしょう。
同じ木にアンダマンハナドリ(Andaman Flowerpecker)。12種目の固有種で、アンダマン島にハナドリはこれ1種しかいない様です。それが地味な種類で、ちょっと残念。木の実の果肉をむしり取る様にして食していました。
珍しくアンダマンムクドリ(White-headed Starling)が背中側から撮れました。白抜けで露出不足ですが、背中側からはこれしか無いので、載せました。
ショールベイのこのポイントではアンダマンオオクイナだけでなく、色々出てくれて大満足でした。時間もお昼近くになって来たので、港に向かって車を走らせましたが、途中のマングローブ林でアカショウビンを探索。目の良い運転手さんがちゃんと見つけてくれました。留鳥で固有亜種との事。色がどちらかと言うとリュウキュウアカショウビンに近いかな?静かに枝にたたずんでいました。
アカショウビンの個体数は多く無いようで、会えたのはこの1回きりでした。

港に着きましたが、フェリー待ちの車がずらっと並んでいるので、湾を大きく回り込んで陸路でホテルに帰着、2日目午前の部の終了です。
次回は地元に戻って、積み残している11月のオシドリをアップしたいと思います。ご覧いただき有り難うございます。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その5/アンダマンオオクイナ アンダマンオウチュウ

2025-01-24 | インド アンダマン島
目の前を横断したアンダマンオオクイナ 2024年11月29日 アンダマン島

11月29日午前(続き)朝食を終えて、道端で待っているとアンダマンオウチュウ(Andaman Drongo)がよく出てくれます。好奇心が強くて我々に興味があるのかな?
するとガイドさんが「近くに来ているので、動かないで」との事。クイナっぽい声と我々にはわかりませんでしたが、ヤブをかき分けている音が近づいているとの事。まもなく待望のアンダマンオオクイナ(Andaman Crake)が道に出て来ました。おおっ!と声を出しそうになりましたが、堪えて、そっとカメラを向けます。24年1月の同じツアーでは目の前を横切っただけだったそうですが、今回のは歩いて横断してくれました。木陰で暗かったので、ISO感度をもっと上げておけば良かったのですが、何とか顔がブレずに写ったのが数枚ありました。
クイナですから明るいところに長時間出てくる事はあり得ませんが、しっかり見ることが出来て、最難関と思われた11種目の固有種を無事クリアー。
さて、相変わらずアンダマンオウチュウは出ずっぱり。この角度だと幅広い尾羽がよくわかります。
電線に止まった時が、一番綺麗に写りますが、写真的には人工物が、ちょっとね。
葉っぱの中だと綺麗に写りません。せっかく出てくれたルリコノハドリ(Asian Fairy-bluebird)も名前の瑠璃色がさっぱり出ません。
さて、アンダマンオオクイナはこれで終わりかと思っていると、ガイドさんが近くにまだいるとの事で、最初の出現から10数分後に、再登場してくれました。今回のはちょっと遠かったですが、道の横断ではなく、餌探しの様で、ゆっくりとこちらに歩んで来ます。
すると、何ともう1羽出て来て、最初の個体を追っ払ってしまいました。ブレブレですがその様子を。
追っ払った方は悠々とこちらに向かって歩いて来ます。尾羽がすっくと立ってますね。
最難関が2回も出てくれるという幸運に恵まれました。

最難関が2日目にしっかりゲット出来て、あとは楽勝と思いきや、そうは問屋が卸さないというのが世の常、なかなか手強いのが控えていました。
次回はこの続きで、アンダマンオオクイナと新たな固有種のアンダマンハナドリなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その4/クロカッコウハヤブサ アンダマンオウチュウ アンダマンムクドリ アオショウビン

2025-01-21 | インド アンダマン島
冠羽がお洒落なクロカッコウハヤブサ 2024年11月29日 アンダマン島

11月29日午前(続き)、午前8時ごろ、ショールベイの森の中、アンダマンオオクイナの出現を待ちながら持参したお弁当で朝食。道端で特に椅子もなく、立ったまま、なかなかワイルドです。
鳥達は次々に出現、ここでもアンダマンムクドリ(White-headed Starling)。ちょっと距離はありましたが、前回よりは近い。
アオショウビン(White-throated Kingfisher)も再登場、今度は電線。止まりやすいのか見晴らしもいいのか、よく電線に止まっています。
近づいてもあまり気にする様子はありません。
そして、固有種のアンダマンオウチュウ(Andaman Drongo)、登場は10番目でしたが、以後、目にしたのは一番多かった様な。オウチュウによく似ていますが、嘴が太く尾羽も太くより広がっています。
突然、中型の猛禽が目の前の枝に飛んで来ました。見ると黒と白の模様とスッと伸びた冠羽がお洒落なクロカッコウハヤブサ(Black Baza)でした。和名にハヤブサがついていますがタカ目、鷹班がないし、虹彩も黒いので、ハヤブサと付けたんでしょうか。今は独立した目ですが、以前はハヤブサもタカ目でしたからね。
猛禽にしては、警戒心が薄いのでしょう。割と近いのですが、意外と平気。
背後にアンダマンオウチュウがいます。警戒はしているのでしょうが、逃げる様子がありません。仲間とモビングしようかどうしようかと悩んでいるのかな?当のクロカッコウハヤブサはちょっと場所を変えました。
ここにちょっといましたが、やがて森の奥に。間近でお洒落な猛禽を見て、感激です。
アンダマンムクドリも巡回しているのか、群れで実のなる木にまたやって来ました。
少し大きく撮れましたが、お腹からばかり。カザリオウチュウ(Greater Raket-tailed Drongo)も再登場。飾り尾羽はよく見えますが、尾羽の前に枝が‥‥中々スッキリ撮れません。
アンダマンオウチュウは見やすいところに出てくれるのですけどね。ただし、電線ですが。まあ、ここの電線は苔むして、人工物ぽくないので、悪くはないですね。

次回もこの続きで、アンダマンオオクイナを待っていると、遂に‥‥
ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その3/アンダマンキタタキ アンダマンオオサンショウクイ アオショウビン ヒマラヤツツドリ等

2025-01-18 | インド アンダマン島
アンダマンキタタキ♂ 2024年11月29日 インド アンダマン島

11月29日午前、ショールベイの本日の目的地の森に到着、道路脇の空き地に車を止めて脇道に入ります。ゴミの処分場とか開墾地などがあり、お世辞にも景色の良い所ではありませんが、鳥は豊富。
先ずは枝被りでしたが、2本の飾り尾羽が素敵なカザリオウチュウ(Greater Raket-tailed Drongo)。
やっぱり遠い高い、でしたが、二度目の登場のムナホシアカゲラ(Freckle-breasted Woodpecker)
もっと大きなキツツキが出現、固有種8種目のアンダマンキタタキ(Andaman Woodpecker)の♂でした。キタタキというより、どう見てもクマゲラですね。クマゲラより少し小さく、赤い冠羽がフサフサしてます。何とも言えない愛嬌のある目が可愛い!
キツツキらしいポーズで、全身を見せてくれてありがとう!
枝に静かに止まっていたのは、ヒマラヤツツドリ(Himalayan Cuckoo)。ガイドさんに撮った写真を見てもらうと最初はセグロカッコウかな?でしたが、ヒマラヤツツドリである、との事で、島で越冬している様です。しかし、杜鵑類、特にカッコウ類はみんなよく似ていますね。
ふと見るとアオショウビン(White-throated Kingfisher)。島の固有亜種だそうですが、ここでは普通種の様で、車で走っていると道端の電線や木によく止まっています。ほとんど無視しして車を走らせていましたが、理由がよくわかりました。どこにでもいる感じで、ふと見ると居る感じでしたが、やっぱり写真映えするので、撮りまくります。
正面からだと英名のWhite-throatedが納得できます。亜種によって、白い部分の広さが違う様で、アンダマン島のは広い。
更に固有種9種目のアンダマンオオサンショウクイ(Andaman Cuckooshrike)。胸から腹部の縞々が特徴的ですね。
それにしても何という事はない森なんですが、本当に次から次へと野鳥が出現して来ます。

次回はこの続きで、本命のアンダマンオオクイナを待っていると新しいのが次々と出て来ます。ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その2/カワリクマタカ ハイガシラセイケイ インドアカガシラサギ

2025-01-12 | インド アンダマン島

カワリクマタカ 2024年11月29日 アンダマン島

11月29日午前(続き)ハイガシラセイケイとアンダマンコガモが慌てて飛び立った原因は、猛禽類の出現でした。見ると杭の上にちょっと貴公子のようなカワリクマタカ(Changeable Hawk-Eagle)が止まっていました。白い羽は若鳥との事で、猛禽類によくあるパターンですね。イエガラス(House Crow)がモビングしていますが、これも何処も同じですね。

周囲をキョロキョロ。
虹彩が黒いせいか、猛禽らしくなく、なんか可愛らしい。と言ってもやはり猛禽、ハイガシラセイケイ (Gray-headed Swamphen)は警戒姿勢のまま。
カワリクマタカはしばし杭に止まっていましたが‥‥
飛び出し。体が大きいので、動きがゆっくりで、飛び出しに対応できました。連続写真で、ご覧ください。
足が随分と長い様に見えますね。森では無く開けた草原などで狩りをするのに向いているのかな?
こちらに向かって横切る様にスピードが上がったせいか、フォーカスが外れてしまいました。
手前の藪の影で見えなくなり、どこかに飛んで行きましたが、上空にもう1羽いました。こちらは羽の色から成鳥の様です。カラスにモビングされながら飛んでいってしまいました。
何事もなくなった後、インドアカガシラサギ(Indian Pond-Heron)はゆっくりと飛翔。こちらも何処かへ行ってしまいました。
猛禽も出現して、この小さな湿地を堪能。本日本来の目的地ショールベイのライトミョーに向けてここを後にしました。

次回は地元のMFに戻って、積み残した昨年11月のやって来たばかりの冬鳥をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第2日目午前 その1/ハイガシラセイケイ アンダマンコガモ インドアカガシラサギ イエガラス等

2025-01-09 | インド アンダマン島
慌てて逃げ出すハイガシラセイケイ 2024年11月29日 インド アンダマン島

11月29日早朝、アンダマン島2日目は狭い湾を横断して、北側の対岸に渡り、難関と言われるアンダマンオオクイナを探します。ホテルを5時半に出発、6時発のフェリーに乗り込みます。港には可愛らしい潜水艦を模した様な観光船が並んでいました。船底がガラス張りで、海中が眺められるそうです。
港で待っていると対岸から乗り込むフェリーが到着。船から人が溢れ出て来ます。
SAFETY FIRST(安全第一)とありますが、ちょっと不安なボロい船。乗客は多くは無いようで、デッキに出ることが出来ました。
デッキから周りを見ると、ゴミ箱を漁る感じで、インドハッカ(Common Myna)とイエガラス(House Crow)。
白色型のクロサギ(Pacific Reef Heron)も。
イエガラスは初めてなので、カメラに収めましょう。全身真っ黒では無いのですが、行動はやっぱりカラス。
ほんの10分ほどで対岸に到着。海鳥の出現は無かったです。
対岸のポンブーフラットに到着。雑然とした港に待っているのは、オート三輪の可愛いタクシー? オトリクサというそうで、タイのトゥクトゥクと同じで3人乗りだそうです。ここでもやっぱり人で溢れかえっています。
そんな港の喧騒を後にして北上。すぐに小さな湿地が道路脇にありました。降りて見ると、色々な水鳥がいます。何羽も居たのはハイガシラセイケイ(Gray-headed Swamphen)、大型のバンの仲間です。
そして、アンダマン島固有種のアンダマンコガモ(Andaman Teal)も。10羽程でしたが、固有種7種目。
陸上で寛いでいるハイガシラセイケイ。
遠くにオウチュウ(Black Drongo)東南アジアなどに広く分布しているオウチュウですが、ここアンダマン島では珍しく、出会ったのは一度だけでした。
観察しているといきなりハイガシラセイケイたちが慌てて逃げ出し始めました。飛ぶというより走って逃げる感じですが、アンダマンコガモは飛び立ち。
それ程遠くには行きませんでしたが、首を伸ばして、尾羽を立てて警戒しています。
インドアカガシラサギ(Indian Pond-Heron)は飛び立たず、首を伸ばして警戒。
さて、何が起こったのでしょうか?それは次回に。

次回もこの続きで、小さな湿地での様子をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第1日目夜/アンダマンアオバズク ムジアオバズク アンダマンヨタカ

2025-01-06 | インド アンダマン島
アンダマンムジアオバズク 2024年11月28日夜 インド アンダマン島

チディヤタブのビーチのお茶屋さんで、沈みゆく夕陽を見ながらチャイを飲んでしばし休憩。ダイビング用の小舟でしょうか、海に浮かんでいます。目の前をコウハシショウビンやダイサギが飛んでいたりしていましたが、すっかり暗くなって、出発。
すぐに脇道に入って運転手さんが、早速アンダマン島の固有種であるアンダマンアオバズク(Andaman Boobook)を発見。うっかりカメラの耐震防止を外していたのを忘れて、やたらとブレておかしいなと気づいた時には飛び去っていました。何とか写りましたが。
同じポイントで、同じくアンダマン島固有種のムジアオバズク(Hume's Boobook)が登場。名前の通り斑紋が無く、正にムジアオバズクでした。
居なくなったすぐ近くに同じ個体かわかりませんが、再び登場してくれました。今度は2羽、ペアなのでしょうね。お腹もご覧の様にムジです。
2羽で周りを見回していますが、すぐにも飛び去る様子はありません。何度も口を大きく開けていましたが、ペリットを出した様には見えませんでした、単なるあくび?また、瞬膜も同時に閉じているのかちょっと変顔。
やがて何処かに飛んで行きました。最初にアンダマンアオバズクがいた木にはムジアオバズクがいました。
ということで、ほとんど待つことも無く2種の固有種ゲット。車に戻って移動しましたが、すぐに脇道に入って下車。少し歩いて行くと目の前の木にヨタカ! 固有種のアンダマンヨタカ(Andaman Nightjar)でした。こんな感じで細い枝先に止まっていましたので、もう活動開始していたのでしょうね。近過ぎてライトのすぐ側だったせいか赤目になってしまったのが、ちょっと残念。
あまりに近かったせいか、短い時間で飛んでいってしまいましたが、写真はしっかり撮れました。
5時過ぎから初めて、1時間もかからず今夜の目的は全て達成。ホテルに戻りシャワーも浴びて余裕で食事。ビールはKingfisherという銘柄があったので、迷わず注文。美味しくいただきました。
初日の半日で、固有種は6種制覇。順調な滑り出しでした。

次回は2日目の早朝からで、狭い湾を横断していきました。ご覧いただきありがとうございます。

インド アンダマン島紀行 第1日目午後/アンダマンシキチョウ コウラウン ナンヨウショウビン オオオニサンショウクイ アンダマンムクドリ等

2025-01-03 | インド アンダマン島
アンダマンシキチョウ 2024年11月28日 インド アンダマン島

ベンガル湾に浮かぶインド領アンダマン島に2024年11月27日〜12月4日の西遊旅行のツアーで遠征して来ました。少人数で、野鳥ガイドの大谷さんが同行し、現地ガイドに案内してもらったので、楽チンな遠征でした。アンダマン島の固有種20種のうち19種に無事会うことが出来、個人としては114種の野鳥(声のみ含む)に会え、そのうち45種がライファーでした。アンダマン島では同じ宿に5泊で、毎日早朝に朝食持参して出動、お昼はホテルに戻ってそこで取り、しばし休憩。午後2時ごろ再び出かけて、そのままナイトウォッチングで、ホテルには午後7時ごろには戻ってゆっくり夕食というなかなか快適な旅でした。場所がらさすがに暑かったですが、野鳥は豊富で、写真的に良いアングルと距離で撮れたものも多かったです。また、インドは初めてでしたが、国のパワーにちょっと圧倒されました。ブログ掲載は何回で終わるかわかりませんが、順次掲載していきたいと思います。
成田を午後1時ごろにエアインディアで飛び立ち、現地時間の午後7時頃ニューデリーに到着、近くのホテルで1泊でしたが、早々にインドの洗礼を浴びました。宿泊ホテルで結婚式が執り行われていて、その賑やかな事。太鼓や鐘の音が響き、深夜まで、カラオケ?の音が聞こえて来ましたが、流石に午後11時ごろには静かになってなんとか就寝できました。が、午前2時半にはホテルを出発。ごった返す空港で、午前5時25分発のアンダマン島行きに乗り込みましたが、手荷物検査の厳しい事!バックの中のカメラなど全て出して、チェック。やれやれ。機内で夜明けを迎えながら、途中ビシャカパトナムに立ち寄り、アンダマン島の中心都市ポートブレアには午前10時に到着。
空港は近代的でしたが、一歩街に出ると雑然とした感じで、人人人‥‥、加えて牛、さすが14億人を抱えるインド。こんな離島でも人で溢れかえっていました。自動車も溢れかえっており、信号もほとんどなく、割り込み、追い越し、何でもあれ、クラクションを鳴らし続け、道路を我が物顔で歩く牛を避けながら進みます。日本の管理された交通事情に慣れている我が身を思うと、絶対インドでは運転出来ないなと。
さて、早速、宿に荷を下ろして、昼食後、若い女性の現地の野鳥ガイドさんに案内してもらい、島の南端部のチディヤタブへ。途中の何かの跡地の様な灌木の生える開けた場所で、早速鳥見開始。写真第1号はムナグロ(Pacific Golden-Plover)でした。
何か実のなっている木にはムクドリの集団。まだ会ったことのなかったシベリアムクドリ(Daurian Starling)でした。近くで撮りたかったですが、すぐに飛んでいってしまいました。
同じ様に実を食していた初めてのコウラウン(Red-whiskered Bulbul)。東南アジアには広く分布して、飼い鳥として人気で乱獲のため数を減らしているそうですが、ここでは日本のヒヨドリより普通種でした。カンムリと頬の赤色がチャーミングで、距離が近い。
しかし、すぐにここを後にして、海岸で下車。シギチの姿が遠くに見えます。アカアシシギ、タカブシギなど日本でお馴染みのシギチばかりでしたが、オオメダイチドリの様に見えるこの子は、種として独立したチベットオオメダイチドリ(仮の和名)(Tibet Sand-Plover)だそうです。言われてみれば、オオメダイチドリとはちょっと違う様な気もしますが‥‥
遠くの石の上にナンヨウショウビン(Collared Kingfisher)。光が当たって、背中の青色が綺麗!
山の方に入ってくると道路沿いの高い木の上にダルマインコ(Red-breasted Parakeet)。
そして、アンダマン島固有種のアンダマンムクドリ(White-headed Starling)、頭部から背中、お腹が白く、お洒落なムクドリです。初見は高い木の上でしたが、数は多い様で、以後、何度も出て来ましたが、あまり満足のいく写真は撮れませんでした。
移動途中の沼にいたカワセミ(Common Kingfesher)、こちらでは割と珍しいそうですが、日本と同じ種類のカワセミ。
脇道に入って車を降りて歩いて行くと色々出て来ます。樹上にはオオオニサンショウクイ(Large Cuckooshrike)。
高い木の上のムナホシアカゲラ(Freckle-breasted Woodpecker)。コアカゲラにちょっと似てるかな。
ちゃんと近くに出て、近距離で撮らせてくれたのは、こちらも固有種のアンダマンシキチョウ(Andaman Shama)。アカハラシキチョウよりお腹の赤みが薄いですが、背中の紺色と長い尾羽が素敵です。写真アングルでしばし居てくれたので、余計に嬉しいですね。
他に固有種のアンダマンバンケン(Andaman Coucal)もいましたが、生い茂った木から出て来ず、写真になりませんでした。

時刻は夕方5時近くなって、少しづつ暗くなり、海岸のお茶屋で夕日を眺めながらしばし休憩。チャイを飲みながら暗くなるのを待ちました。次回は暗くなってからの夜探鳥で、固有種のアオバズク2種と同じく固有種のヨタカです。ご覧いただきありがとうございます。