ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

小笠原航路紀行 後篇 クロアジサシ アナドリ オナガミズナギドリ カツオドリ イソヒヨドリ アオウミガメ等

2019-08-24 | 小笠原、三宅島、航路
クロアジサシ 小笠原航路 聟島列島近海

8月24日〜25日父島、南島クルーズ、父島〜東京湾: 8月24日午前11時ごろに小笠原村父島の二見港に入港、初めて小笠原の地を踏みました。それにしても暑い!やはり南国、日差しが強烈です。南島へのクルーズまで、少し時間がありますので、港近くをクラクラしながら散策。亜種アカガシラカラスバトでもいないかと期待しますが、そんなに物事上手くゆくことはありません。迎えてくれたのは、メジロ、ヒヨドリとイソヒヨドリ、浜にはキョウジョシギ等がいました。
イソヒヨドリはフレンドリーで目の前で撮らせてくれます。
小学校の記念碑の上にも。校名が英語なのが、小笠原ですね。
そしてクルーズに出発ですが、船を待つ間に海を覗くとチョウチョウウオやイカなどが眼下に見えます。やっぱり南の島だ! クルーズ船に乗り込み、出航。天気は良く、海も穏やかな中クルーズ船は島に沿って滑るように進みます。
まもなくして、海にアオウミガメが浮かんでいました。やっぱり大きい!
岩場のあちらこちらにカツオドリ。やっぱり暑いのか喘ぐように喉を震わせています。
時には、飛び出しも見せてくれます。
イルカ(ミナミハンドウイルカ)も出現しますが、ジャンプのサービスはないですね、やっぱり。頭と背中がみえるだけですが、ある時は、船の真下に出現。近すぎて写真になりません。
カツオドリも目の前を飛んでいきます。レンズからはみ出すこともしばしばです。
船からの父島はこんな感じで見えます。もう南島だったかもしれませんが‥‥
南島では、カツオドリ 、オナガミズナギドリ、アナドリが繁殖しているそうですが、昼間見えるのは、カツオドリの親子だけ。他は出漁中で、雛はアナグラの中です。南島に到着すると、崖に白い綿毛にくるまれたカツオドリの幼鳥が見えてきます。あちらこちらにいます。
上空には親が飛んでいます。

島に上陸はしませんが、鮫池という本当に小さな入江に入ります。わずかな隙間を船長さんは巧みに船を操ります。乗客は船のバランスを取るため、中ほどに着席です。鮫池の崖には、カツオドリの親子がいます。目の前です。
給仕しているのでしょうか、雛がねだっています。親のくちばしの根元が青いので、お父さんでしょう。
白い産毛の抜けかけている若鳥がいました。なんだか宇宙人を思わせる容姿です。
入江を出て島に沿って走りながら崖を見ると何羽ものカツオドリが止まっています。
2時間半ほどのクルーズもあっという間に終了、カツオドリを堪能しました。白い産毛の雛さんは本当に可愛いです。

さて、とんぼ帰りの旅ですので、15時半出航のおがさわら丸に乗り込み、世界一というお見送りを受けて、島を離れていきます。一般乗客の方が船室に帰る頃デッキは、我々ツアーメンバーに占拠されます。そして再び航路の海鳥観察再開。やっぱりカツオドリが船に付いてきます。そして、羽を翻して…
獲物目掛けて飛び込んでいきます。
登場メンバーは同じです。まずはアナドリ。鏡のような海面を羽ばたいて行きます。
そして、往路上ではあまり近くに来てくれなかったクロアジサシが、飛んできました。結構大きいです。全身灰黒色ですが頭頂は銀色、目の下に白色があって、なかなかオシャレな感じです。
少し日が傾いてくると海面が銀色に輝き、反射を受けて腹面が光るような感じで、写ってくれたオナガミズナギドリです。
背面からだとこんな感じです。
珍しく、こちらに向かってくるのがいました。
15時半出航ですので、あっという間に夕暮れ、赤みの差した雲をバックに飛ぶカツオドリを狙ってみました。

小笠原近海での鳥見はこれにて終了です。船内のレストランでは、生ビールもあるので、暑かった体をこれで冷やします。

翌朝、日の出とともに鳥見開始…と思いきや、あれほど穏やかだった海は少々荒れ気味、雨も振り込んできました。もはや、オナガミズナギドリ はオオミズナギドリに切り替わり、時折アナドリ が姿を見せてくれますが、もはや、小笠原航路ではなく、伊豆諸島航路でした。
東京湾が近づくと波も穏やかで天気も良くなり、オオミズナギドリが多数現れて、楽しませてくれました。

以上で小笠原航路の海鳥観察は終了ですが、やっぱり6日間で硫黄島クルーズや母島に滞在するツアーへの参加は必須だと思った次第です。来年こそは…。
さて、次回は、船橋市の三番瀬でのシギたちをアップする予定です。10月まで遠征予定がないので、近隣の鳥見でなんとか凌ぎます。


小笠原航路紀行 前篇 アナドリ オナガミズナギドリ カツオドリ

2019-08-24 | 小笠原、三宅島、航路
カツオドリ 小笠原航路 聟島列島近海

8月23日〜25日にAPNツアー小笠原航路の海鳥観察に参加して来ました。23日11時に竹芝桟橋を出港し、小笠原父島に向かい、父島で4時間滞在後、そのまま同じ船で帰ってくるというなかなかの強行軍でした。小笠原は初めてなので、航路上でアナドリ、オナガミズナギドリ、クロアジサシの3種のライファーと山ほどのカツオドリ、オオミズナギドリなどに会うことが出来ました。他にシロハラミズナギドリ、セグロアジサシも出た様なのですが、見ることはできませんでした。海鳥の出現種類数が今ひとつな結果でした。
8月23日竹芝桟橋〜八丈島近海: 東京湾を出るとオオミズナギドリが多数出現。海は、前線の影響か少々荒れ模様でした。時折雨も降りつけるので、デッキの奥の方で、椅子に座り、様子見を決め込みました。ガイドのIさんの声がかかれば、飛び出すというサボり気味な鳥見でした。残念ながら、オオミズナギドリは山ほど出ますが、他がさっぱり、でも伊豆諸島近海で、早くもアナドリが出現してくれました。でもそれだけ。八丈島を過ぎる頃、日も暮れこの日は終了です。
翌8月24日鳥島、孀婦岩の南の海上〜父島:早朝5時前に起床、デッキに出ると早くもツアーの皆さんはスタンバイ。5時10分ごろ日の出とともに観察開始です。
この辺りまで南下すると、海上はすっかり穏やかで空も晴れ渡っています。ミズナギドリが飛んでいますが、この辺りでは、オオミズナギドリは皆無。みんなオナガミズナギドリかアナドリです。早速写真に収めようとしますが、ちょっと距離があります。そんなに簡単に船のそばには来てくれません。まずは、アナドリですが、茶褐色で羽に薄い色が目立ち、少し胸をそらす様にして飛んでいるのが特徴の様です。
続いて、オナガミズナギドリです。オオミズナギドリによく似ていますが、頭部が灰褐色で、顎から下面が白いので、違いがよくわかります。
この2種の出現でしたが、しばらくすると、船に寄り添って飛んでくるカツオドリが登場。こちらは、船に驚いて飛び出すトビウオを狙っているので、船のすぐそばを飛んでくれます。おかげで、写真は簡単にどアップで撮れます。
時折、複数羽で飛んでいますが、同時にはなかなか写りません、なんとか並んだシーンが撮れました。
少し離れてくれると2羽でいるのが撮りやすいです。また、南国らしい白い雲をバックにした方が、雰囲気が出るなあ〜と自己満足。
どこまでも続く青い海、遠くに雲が沸くのを見ると南の海を滑っているのを実感します。

聟島列島が近くなって来た8時過ぎ、遠くに海鳥の群れ、カツオドリが水しぶきを上げてダイビングしており、小魚の群れを捕食している様です。カツオドリやミズナギドリ類、クロアジサシ等の混合群の様です。
浮かんでいるオナガミズナギドリもいました。
個体数が少なく、ガイドのIさんによると珍しいそうですが、オナガミズナギドリの暗色型も結構よく出現してくれました。

さて、カツオドリですが、いなくなったと思うといつの間にか船のすぐそばを飛んでいます。
狙っているトビウオですが、なんとか写真に収まってくれました。
で、カツオドリの捕食シーンを撮ろうと思うのですが、気付いた時には飛び込んだ後、この写真はよく見ると、口の中に魚らしきが見えます。でも、すぐ飲み込む様で、咥えて飛ぶ様なシーンは見ませんでした。
小笠原諸島が近づくとカツオドリは、益々出番が多くなります。これだけたっぷり見るのは初めてなので、やっぱり撮りまくってしまいます。
そうこうしていると、父島が近付いてきました。初上陸です。

次回は、後編として、父島のイソヒヨドリ、クルーズで出かけた南島のカツオドリ親子、復路の航路上での、クロアジサシ、オナガミズナギドリなどをアップする予定です。