ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

小笠原紀行2021年6月 その3 父島沖/父島 クロウミツバメ セグロアジサシ アカガシラカラスバト シロハラミズナギドリ オナガミズナギドリ アナドリ等

2021-08-12 | 小笠原、三宅島、航路

クロウミツバメ 6月12日父島沖

6月12日父島沖/父島:2回目のチャーター船クルーズの今日、風は弱くなっており、出航は問題なさそうですが、クロウミツバメのポイントに行けるかどうかは実際の海況を見ての判断となります。漕ぎ出してみると沖の方はまだまだ波が高いので、まず島近くでのクルーズ後、早めの昼食を静かな入江で取って、沖のポイントに向かうこととなりました。まずは島周りでクロアジサシがよく出るところを回ってみましたが、今日はなぜか出ません。オナガミズナギドリが浮かんでいました。
早めの昼食を取り、沖のポイントに向かいます。風は昨日より弱くなっているとはいえ、沖の方のウネリは大きく、船が大きく揺れます。それでも凄腕の船長さんの操船で何とかポイントには行けそうです。アナドリが近くをかすめて行きます。

オナガミズナギドリも近くにピンクの足を見せて着水しました。
近くを飛んでくれるのはいいのですが、飛行速度が見かけ上、早くなって撮るのは結構大変です。それでも何とか撮れるとやっぱりいいですね。
そして遂に待望のクロウミツバメが登場!ガイドの中村さんの声が弾んで響きます。やったー!という感じで、初列風切付け根の白いフラッシュが肉眼でも鮮やかに見えたのには感激しました。嬉しいライファーです。ウミツバメはヒラヒラ飛ぶと言いますが、大型のクロウミツバメは決してそんな事はありません。近くを飛ぶ時は疾いです。写真に収めるのは結構大変ですが、何とか何枚か撮ることができました。
シロハラミズナギドリも出現。
近くをかすめて飛んでくれましたが、疾くて大変。
そんな時、上空に白いお腹のアジサシが飛んで来ました。セグロアジサシです!こちらもライファー、嬉しいことです。肉眼で違うと分かったので双眼鏡で確認せず、素早くカメラを向けたおかげで写真に残すことが出来ました。
アナドリもよく出てくれるのですが、そう言えばクロウミツバメによく似ていますね。
無事狙いのクロウミツバメに会え、満足して引き上げましたが、船が上下に揺れること揺れること、座っていたらお尻の皮が少しむけてしまいました。それでも今回も誰も船酔いせず、よかったです。夕食時乾杯したいところですが、仕方がないので、食前酒として自販機の前で乾杯でした。
6月13日父島:小笠原丸は午後3時に出航なので、それまでは自由行動です。赤ポッポと亜種ハシナガウグイスを求めて、同部屋だったSさんと大神山展望台周辺を探索しました。求めて行くと中々出てくれないもの、ハシナガウグイスも出てくれますが、満足な写真は撮れずでした。イソヒヨドリは簡単に被写体になってくれます。4羽ほどで佇んでいました。若鳥でしょうか。
展望台からの湾内の眺めです。小笠原丸が見えています。
こうしてボーッと眺めていると1羽の赤ポッポが港の方に飛んで行きました。ひょっとしてと思って2人で、急ぎ港前の実がたわわに実ったガジュマルの大木を目指しました。すると居ました居ました!3羽も居ました。無心に赤いガジュマルの実を啄んでいました。しかし、葉陰だったり、逆光だったりとシャッターチャンスが中々ありませんでした。これはバランスを失ってよろめくちょっとドジな赤ポッポ。
場所を変えて葉陰から出てくる時を狙います。
光の条件の良いのはこれぐらいでした。頭部から首筋の金属光沢が何とか写りました。
羽の色が今ひとつですが、イソヒヨドリはそこら中に。
こちらが父島のメインストリートです。街路樹のデイゴの花が綺麗です。
ということで、出航時間が近づき、名残惜しいですが、小笠原丸に乗り込みました。

次回は、帰りの小笠原航路の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。