ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

献血流血(事件?)

2005-06-09 18:44:17 | ひでんかの「ちょっとした事件」
今日、いきつけの献血ルームで献血しました。
いつものように検査をして、いつものように採血して、
ごくごくいつものように無事に献血を終え.....
の、はずだったのですが.....

採血室を出て、受付にデータ用紙のボードを渡しました。
(終了確認や手帳への記入の間「お飲物を取って休憩して下さい」になります)
ここでも、いつものように自販機で飲み物を取って、ロビーの椅子に腰掛け、
一口飲んで、ふと採血した左腕を見ると.....

左腕が真っ赤に染まっていて、肘から赤い血がポタポタと.....

な、何!?
側にいた受付のお姉さんに
「あの~、モレちゃったみたいなんですけど...」
腕を見たお姉さん
「まぁ!!」と驚いて(そりゃあ驚くでしょ)
「こちらへ」と、たまたま問診の人が居なかった診察室を横切って、採血室へ案内してくれました。
(目の前を通過したとき、問診の女の先生は「あららら」ですって)
看護士さんが3人ほど集まって
「すみません。ちゃんと止めて無かったみたいですね。アラ、お洋服まで」
見ると、着ていたポロシャツの左の脇が血だらけで、スラックスにも血痕が。
「大丈夫です。血液はすぐに水で洗うと落ちますから!ちょっと着替えて頂いて、すぐに洗います!あ、お時間は大丈夫ですか?」
と、一応、聞かれはしたものの、このままで池袋の町を歩いていたら、また職質されてしまいます。
「ハイ」と答えたら、
「それでは、こちらで、コレに着替えてください」と白衣を渡されました。
(でも、まだ腕からはポタっと...)
「あの、先に止めて頂いた方が」
「いえ、着替えて頂いてから」
「でも、白衣に血が」
「あ、コレは汚れても大丈夫ですから」
(と、言って、その手は既にポロシャツにかかり...)
結局、先に着替えたのですが、案の定、白衣の左腕は血だらけです。
「スミマセン。すぐに水洗いしますから」
その方は、ポロシャツを持ってどこかえ消えました。
「では、こちらで血液を落としますので...」
と、空いている採血台に案内されました。
ここで、また別の看護士さんが、「たぶん、もう止まっているとは思うのですが...」と言って、血に染まった包帯絆創膏(普段は、マジックテープの付いた止血バンドで止めるのですが、今日はなぜだか包帯のような絆創膏でした)を剥がすと、確かに針後からは、にじむ程度しか血は出ていませんでした。
「スミマセン、びっくりさせちゃって...」と、アルコール綿で左腕をきれいに拭いてくれました。
スラックスに付いた血痕も、濡らした脱脂綿で拭いたら、きれいになりました。
問題はポロシャツです。
「今、洗って、すぐに乾かしますので、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、このままロビーで飲み物を取ってお待ち頂けませんか?」
そう言われて、ロビーの先ほど座っていた椅子に戻りました。
そこで、白衣を着たまま、コーヒーを飲んでしばし.....。

折しも、たまたま今日は「骨髄バンク・ドナー登録」のパブリシティか何かで、テレビで見るタレントさんが来ていて、取材の記者さん(?)やカメラマンがロビーの半分を占領していました。
なので、実際の献血者は少ないのに、混雑したロビー。
そこに、血染め(?)の白衣を着た女がひとり.....。
受付の横の方で、なるべく目立たないように座っていたのですが、やはり目に付きますよね。
入って来た人は、やっぱり「ナニモノ?」という目で見ています。

「慣れない研修医(と、いうには、かなりトウがたってますけど)が、針を刺しそびれて血まみれになり、先輩に叱られてロビーで寂しくお茶を飲んでる...」(とは、誰も思わないでしょうけれど)

それから、暫く待ってみましたが、いっこうに「服が乾きました」と言われません。
受付のお姉さんも気になるらしく、何度か中まで聞きに行ってくれましたが、その都度
「もう少し大丈夫ですか?」
と聞かれます。
そうこうしているうちに、献血を終えてから1時間近くになろうとしましたので
「あのぉ、乾かないようでしたら、上着がありますので、それを着ればなんとかなると思いますので」
と声を掛けました。
(ポロシャツの下に、薄いTシャツを着ていました)
看護士さんが、ポロシャツを持ってきて
「かなり乾いたのですが、まだ、こんなカンジで.....湿ってますよねぇ...」
私は、血が付いた部分だけ水洗いして、ドライヤーか何かで乾かしてくれているのだとばかり思っていましたが、どうやら、丸々洗って、乾燥機にかけていたみたいです。
すると「では、Tシャツをご用意しましたので、良かったらお好きなのを着て行って下さい。ただ赤十字のなので、赤十字マークが入っているのですけど...」
見ると、白とピンクのTシャツが置いてありました。
ピンクのは、胸の真ん真ん中に大きな赤十字マークが、バシっと付いています。
上着の色にも合わせて、白を選びましたが、こちらは左胸と背中に赤十字マーク。
それを着て、上着を着たら、なんとか胸の赤十字マークが隠れました。
「あ、大丈夫そうですね。ヨカッタ!」
と、安堵の表情の看護士さん。
でも、上着も襟が大きく開いているので、ちょっとズレると赤十字マークがハッキリと見えます。
(白いTシャツなので、余計にクッキリと!)
生乾きのポロシャツをビニール袋に入れて、やっと献血終了です。
「本当に申し訳ありませんでした」と看護士さんや受付の方々に見送られ(この方が、よっぽど恥ずかしいデス)献血ルームを後にしました。

その後も、いくつか予定があったのですが、上着は脱げないし、左の襟元も気にしながら町を行きました。
長い「献血生活」の中で、初めての経験でした。
(それにしても、あの溢れた血。実際には、そんな量では無かったと思うのですが.....もったい無い!その分、余分に献血できたのに.....?)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする