父が退院、施設に入所しました。
午前中に施設に父の荷物を引っ越ししたのですが、直前までわからなかったものはさておいて、「ご用意ください」のものが結構多く(先に言ってくださいょ)、慌てて足りないモノを買い出しして、それから父を迎えに行きました。
今日は、透析の日でしたので、透析を終えて食事をしてからということで、退院予定時間は午後3時半。
病室に行くと開口一番
「退院したら家に寄る」
聞こえないフリをして、荷造り、退院会計を済ませ、お世話になった看護師さん、理学療法士さん、ケースワーカーさんに御礼を言って、3ヶ月半お世話になった病院を後にします。
車の中でも
「家に寄って持って来なければいけないものがある」
「何?」
「保険証とか」
「もう届けてあります」
「〇〇とか」
「それも」
最後は「ツメ切り」まで持ち出しましたが、全て
「持って行ってあります。
向こうでみんなが待っているので、今日のところはこのまま行って、落ち着いたら外出すれば良いでしょう。
今日は家に寄ったところで、まだ車いすも無いし、動くことができないでしょう」
と言うと諦めたのか
「わかった。
これでもう家に帰ることは無いのか」
(いやいやいや、なんでそうなるのか...。
全く、極端なんだから)
道路も渋滞したので施設に着いたのは午後5時過ぎでした。
職員総出で「お出迎え」の後は、イキナリ夕食。
透析後で昼食を3時に食べたばかりなので、食べられないのでは?と思っていたら、介護さんが
「キレイに食べていただけました」と。
施設長さん(若いお兄さん。正直なところ、かなり頼りない)から
「お食事はいかがですか?」
と聞かれて
「病院と変わらないなぁ~」
「こういうときは、お世辞でもいいから「病院より美味しかった」と言っておかにいと」
と言うと、”聞こえないふり~~”でした。
その後、自室に入り、身の回りのもの等を確認して、父は就寝準備(歯磨きとか着替えなど「ナイトケア」と言うそうです)
をして、家族は、例によって「書類の山」(介護契約等々)と格闘、サインとハンコの山を片付けて、やっと本日の作業(?)は終了。
ケアマネさんから
「今日は1日お疲れ様でした。
ご家族のみなさまもお疲れが出ませんように...」
と言われ、部屋に置いてあった荷物を取りに父の部屋に行きました。
ノックをしてドアを開けると
目の前の床に父が居ました!
「・・・・・」
コールボタンを押すと、慌てて、介護士、施設長、ケアマネさんが、総出で駆けつけて大騒ぎ。
「ケガは無いですか?」
「転んでは居ないようです」
(ベッドを低い位置で固定していたので、脱走してお尻でずって、そこまで来たようです。)
「どうしたの?何がしたかったの?」
と聞くと
「義足はどこかと」
(どうやら、義足を探しに行きたかったらしい)
介護士さんが
「目に入ると自分一人で着けようとして転んでしまうことがあるので、病院でもそうだったと思うのですけれど、見えないところにおいてあります」
(確かに!!)
施設長さんは、オロオロして
「今後もこういうことがあったらすぐご連絡しますので...」
と仰るので
「たぶん、しょっちゅうやると思いますので、別に転んで意識不明になったとかで無ければ、ご連絡は不要です」
と答えました。
父には
「転んで動けなくなったりしたらタイヘンなので、慣れないウチは、動きたくなったらとにかくコールボタンを押してください」
と言いましたが、施設に入れても、気が抜けないかも...?
ドアを開けて、目の前の床の父が目に入った瞬間、
ふと、大昔、生まれて1ヶ月のしんのうクンが布団から消えて居て、2メートルくらい離れた所に居たときの衝撃を思い出しました。
(この子(人)はどうやってココまで移動したのか?????)