元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

山崎バニラはいいね~

2007年05月15日 | テレビ番組
今日「徹子の部屋」を見ていたら、活動写真弁士
の山崎バニラという女性が出ていました。

「徹子の部屋」は、普通のフリートーク番組とは
違い、事前取材をしっかりしていて、黒柳徹子は
書き出されたエピソードについて質問していき
ます。

基本的には、下積み時代から現代までを短時間で
語り合う番組ですが、学生時代の話で盛り上がり
プロになる前の話で終わることも度々です。

時にはゲストそっちのけで、黒柳徹子が、自分の
趣味の話や、水中ヨガの映像だけで、ゲストに
相槌を打たせるだけの時もあります。

巻きが入って、早く話を展開させなければいけない
時の、黒柳徹子の冷たさと言ったら他の司会者では
考えられません。芸人のボケを流すし、ゲストの
冗談に本気でキレるし、黒柳徹子のイライラ感を
見て取れる時なんて面白いです。

本題の、山崎バニラですが、今まで知りませんでした。

そもそも、活動写真弁士という職業を知りませんでし
たが、まさに名人芸です。

最近の山崎バニラは、ナレーションや声優もやって
いるようですが、本業は活動写真弁士です。

昔のサイレント映画(無声映画)に、セリフやナレー
ションを活動写真弁士がつけ、面白、おかしく、
分かりやすく、観客に伝える芸です。

洋画、アニメ、時代劇など様々で、出演者の声色や
表現方法を演じ、ナレーションもします。

しかも、山崎バニラは、キーボード、大正琴、
パーカッションを場面にあわせ演奏しながら、1人
何役ものアフレコ、ナレーションをします。

落語家以上の凄技でした。

若くて、かわいらしく、ひっくり返ったような地声
なのに、活動写真弁士では映画をより楽しく見せて
くれました。

のらくろと、チャップリンをやっていました。

僕はチャップリンのファンで、初期のサイレント時代
が特に好きでした。初期のチャップリン映画は映像が
全て物語っているし、映像で笑える極限を目指して
いたので、解説、状況説明、台詞なんて意味がない
と思っていました。

しかし、山崎バニラが活動写真弁士をしたチャップリン
は、本来の面白さを一切損なわず、わかりやすく、
より一層面白さを引き出していました。

僕は今まで全く知らないジャンルでしたが、この面白さ
は現代人にも十分通じます。活動写真弁士ブームが
起これば、昔の名作を見る若者も増えてくると思い
ます。今は、映画界もCG、SFX、特殊撮影、
スタントと飽和状態だから、あえてサイレント映画を
作り活動写真弁士が全てアフレコすればウケるかもし
れないです。

久々にテレビで素晴らしい芸を見ました。ああいう
本物の芸を出来る芸人が減っているからこそ、山崎
バニラには頑張ってほしいです。

サラリーマン川柳

2007年05月15日 | 小ネタ
今年のサラリーマン川柳が発表されたので
1位~99位まで見てみました。

川柳の基本形は5・7・5ですが、
サラリーマン川柳は結構、字足らず、
字余りが多いのですね。

俳人の種田山頭火も、俳句の概念を
打ち破り自由に思った事を書いている
から、5・7・5の枠に収めようと
型にはめて句を読んでいたら
表現が制限されてしまうのでしょうね。

でも、僕は5・7・5の決まり内で
表現してくれたものが好きです。

字余り、字足らずは何か気持ち悪く
シックリきません。

字数制限を無視したら、ただの一言
ギャグでしかないです。

そんな、今年のサラリーマン川柳で
思わず笑ってしまったのが
「忘れぬよう メモした紙を また探す」
(頭が字余りですが)

「このオレに 温かいのは 便座だけ」
です。

面白いけど、切なく、共感できる部分
もあります。

劇団ひとりの小説「陰日向に咲く」にも
通づる面白さです。