「HMV渋谷」閉店が大きなニュースに成っていますね。
CD不況とか言われますが、今や世界中、全業種が不況で、
皆、お金が無いです。ブランド品、宝飾品は勿論、衣食住の
レベルも下げている時代ゆえ、当然サブカルチャーやレジャー
は縮小します。
音楽が無くては生きていけないマニア層にとっては、他を犠牲に
してもCDを買いますが、一般的な人は、CDに使うお金があっ
たら他に回したいという感覚でしょう。今は、サブカルチャー
のカテゴリーが多すぎて、音楽に興味を持たない層が増えて
いるらしいです。
また、10年以上前からCDを買う時代から、レンタル、中古の
時代に成り、一昔前に比べ、アルバム1枚1枚の思い入れが薄く
試聴感覚で流し聴く、音楽使い捨て時代に成りました。
自分が新品で買ったCDと、友達が新品で買ったCDを貸し借り
していた狭い音楽ライフよりも、幅広く聴ける恵まれた時代に
成りましたが、1つの音楽を何百回も聴くような時代は、そのこ
ろから終わって行ったのかもしれません。
また、インターネットの普及で、CD屋に行かずして購入出来、
しかもサイト割引や、輸入盤も買えるので、店に行く必要性が
無くなってきました。インターネットだと中古も充実していて、
探す手間も大幅に減らせ、オークションなどの個人取引もあり
インターネットで買えないCDは無いほどです。発売されて
すぐに中古で販売されている時代です。
そして、インターネットの曲配信、ダウンロードの爆発的普及で、
音楽データとして聴く時代に成りました。1曲単位で買う時代で、
CDがかさばるなんて問題も無くなりました。
CDの売り上げ10万枚程度でも、着うた100万ダウンロード
なんて現象を見ると、もう時代が変わった事を認めざるおえない
です。
ただ、僕なんかは、アルバムジャケット、ライナー、中の写真、
曲順など全部含めて作品だと思っていますし、長年CDラックで
眠っているのを「あー昔、よく聴いていたな・・・」と、久々に
聴くのも楽しみです。
だから、必要なくなったら削除なんて聴き方は理解出来ません。
90年代のミリオンセール連発の頃は、全国に3200軒あった
CD屋が、今や700軒です。この減少傾向は益々進むでしょうね。
10年以上前から企業の寿命30年説が言われていますが、企業の
浮き沈み周期はもっと短くなりそうな気がします。
僕の高校時代は、毎日、毎日CD屋に行くのが日課で、僕が過去に
買ったCDとかを店員さんが覚えてくれていて「多分、お客さんは
バニラ・ファッジとかも気に入るはずですよ」とススメてもらい
店員さんと親しくなり、音楽談義を楽しんでいました。
店内BGMとかで「これは誰の曲ですか?と、聴き、そのCDを
買ったりして音楽の幅を広げながら、店員さんと仲良くなりました。
店で買い物をするのは、そういった良さがあります。
また、僕は高校時代は、月イチで福岡市に行っていました。
目的は「ジークス」の輸入盤が充実したCD屋「トラックス」です。
今の「天神ロフト」の場所にありました。
お金が無いので、あまり買えないのですが、毎週、その「トラックス」
で6時間ぐらいCDを見たり、試聴するのが何よりも楽しかったです。