鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

1997 遠野訪問記 04

2011-05-21 | 東北・北海道

14年前に夫婦で遠野市を訪れた時の写真です。

 

遠野物語の舞台の中心、山口集落に向かう途中で見かけた茅葺民家。

 

遠野物語の話者、佐々木喜善の生家。

生家の建物は屋根がトタンに変った以外は喜善の生前当時の佇まいと変りありません。

ここが遠野物語の舞台なんだなあと思わず感慨にふけりました。

 

山口集落の水車小屋。

 

山口集落のダンノハナ。この地がダンノハナであることを示す標柱が畑に立っている。

 

山口集落から琴畑集落に移動。

琴畑はマヨヒガ(迷い家)伝説が有名な集落。

山中でマヨヒガに出会った人は家の中に入ってなんでも好きなものを持ち帰ってよい。

持ち帰った人は家が栄えることが約束されている。

 

遠野物語63話:欲のない妻に対し川上より赤い椀が流れてくる。木地屋たちが作り上げたユートピア伝説といわれる。

伝承園の「御蚕神堂(おしら堂)」に入ると天井いっぱいに千体のオシラサマが飾られていた。

思ってもみない光景に息を呑む。

遠野を後にして小岩井農場へ向かったが遠野の民宿(茅葺民家)に一泊してもよかったかなと後で後悔する。

撮影:1997年夏、遠野はもう一度訪れてみたい場所。


1997 遠野訪問記 03

2011-05-21 | 東北・北海道

1997年初夏に夫婦で遠野を訪れた時のもの。

遠野物語の主な舞台となった山口集落に向かう途中で見かけた遠野盆地内の風景です。

 

南部曲り家。

 

廃屋。屋根には草が生えていた。ネガの変色度合いが大きかったのでモノクロに変換。

 

これは琴畑集落に向かう途中の風景だったかも知れない。

 

撮影時期:1997年初夏


1997 遠野訪問記 02

2011-05-19 | 東北・北海道

遠野第2弾。

河童伝説で有名な猿ヶ石川。

遠野物語の「サムトの婆」の舞台で有名な登戸(寒戸)を訪れたときのもの。

サムトの婆は遠野の歴史家・菊池照雄氏の本によると実在の女性であるという。

遠野物語で猟師(佐々木嘉兵衛)の鉄砲に倒れた山女も実在の女性であるという。

こうしたリアリティある逸話が遠野物語を魅力あらしめている。

 

写真の橋は松崎橋。橋の名前から当時登戸橋を見付けることができなかったのかも知れない。

 

青々とした田んぼの向こうに浮かぶ南部曲り家。遠野らしいと感じたとても好きな風景。

 

もう一つの曲り家。これも私がイメージする遠野らしい風景。今も現存していればいいが。

 

撮影:1997年初夏

ネガフィルムを写真屋さんに持ち込んだところ、変色してましたと言われる。なにせ14年前のフィルム。

保管状態がよくなかったのかも。


1997 遠野へ・夏

2011-05-18 | 東北・北海道

1997年に夫婦で東北旅行した際に岩手県遠野市を訪れたときのもの。

柳田国男の遠野物語がとても好きで遠野物語の舞台を訪れるのを楽しみにしていた。

遠野市の駅案内にレンタカーありますかと尋ねると、残念ながら遠野市内にはないんですよと言われる。

やむなく盛岡市内でレンタカーを借りて遠野市へ向かった。

 

遠野市の入口にある千葉家。

田んぼの真ん中に要塞のように建っている姿を当初想像していた。

盛岡市から遠野へ向かう国道脇に突然出現した意外さにおどろいた。

 

当時流行っていた(と思う)パノラマサイズ。

 

下の写真は曲り家で有名な綾織町の砂子沢(いさござわ)集落。

柳田国男ははじめて遠野盆地に入るとき、斜面の上に曲り屋が密集して立ち並ぶ様(奇観)に大変驚いたという。

曲り家が建ち並ぶ様を想像していた。砂子沢集落だとようやく理解するまで同じ道を行ったり来たりした。

写真に茅葺の屋根がかろうじて二棟見える。そのうち一棟は曲り家のように見えるのだが。

 

砂子沢集落のパノラマ写真。

撮影年:1997年

 

遠野の貴重な写真は上の2枚しか見つからなかったが幸いにもネガが残っている。

写真屋さんにプリントをお願いして後日アップしてみたい。