100年レイル肥薩線の旅のクライマックスはSL人吉号
SL人吉号の機関車は大正11年に日立製作所にて製造され、長崎での配置を皮切りに福岡、鹿児島、大分、佐賀、熊本と配転。昭和50年一旦廃車。昭和63年にSLあそBOY号の牽引機として復活し、機関車不調のため引退したものの平成21年にSL人吉号の牽引機として復活を遂げた。現在、熊本-人吉間を一日一往復している(JR九州パンフより)。
人吉駅。発車までの1時間、人吉の観光名所「釜田醸造所」や老舗「上村鰻屋」を訪れる
人吉駅のホームにはSL人吉が待機中。旅情を感じる改札口
出発準備中のSL人吉号
火室で石炭を燃やした後の排気は煙管をとおり煙突から煤とともに排出される。迫力がある
そろそろ出発の時刻
機関士が腕時計に目をやる。後輩?の機関士(機関助士?)が忙しく石炭を取り出している
出発を間近にして計器類や各種操作弁の確認に余念がない
SLを動かしている仕事振りをこどもたちに是非見せて上げたい
働いている姿は美しい。蒸気機関車を動かす機関士はヒーロー
汽笛一声してSL人吉はゆっくりと出発する
室内はクラシカルで豪華なつくり。木がふんだんに使われている
86をもじったマークもあちらこちらに見られ、デザインがとても凝っている
SL人吉は球磨川渓谷に沿ってゆっくりした速度で汽笛を鳴らしながら進む。
球磨川橋梁を渡る。非常に美しい橋。ニューヨークのアメリカンブリッヂ社製作。明治41年竣工
走り出して気付いたがSLに気付いた沿線の大人や子供達が手を振ってくれる。工事現場の人も手を休めて手を振ってくれる。客車からも手を振り返す。こんな感動を共有できるSLは素晴らしい。撮影ポイントには多くのカメラマンが待ち構えていた。写される側からそんな風景を見るのも面白い体験です。
(続く)