鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

2014 奄美訪問記

2014-10-31 | 種子屋久・奄美諸島

2014年の秋、奄美へ。

鹿児島空港からJACで飛び立つと、薩摩半島を南下し屋久島を眼下に眺めしばらくすると奄美空港に着く。

 

久しぶりの奄美です。

 

時間があるので奄美大島紬村へ連れてってもらいました。

 

大島紬の特徴は泥染と柄。

泥染で染料に含まれるタンニンと泥に含まれる鉄分が化学反応を起こす。

化学反応により黒く光沢のある独特の色が生まれる。

柄は独特なデザイン(龍郷柄と亀甲柄)を最初に起こす。絹糸を所々で縛って染め上げる。

染め上げた糸を織り子さんが織機に往復させる。するとデザイン通りの柄が少しづつ出来上がる。

どうやったら柄通りに織り上がるのか何度みても仕組みが理解できません。

1枚の反物が出来上がるのにものすごい時間がかかるのだけは分かりました。

 

奄美独特の高倉

 

お昼は島の豆腐料理店へ。

 

龍郷町の秋名集落に連れてってもらいました。

夕日で有名なトンネルを抜ける。

 

ショチョガマが行われる祭り場へ。

 

祭り場からみた秋名集落の全景。秋名集落は稲作がさかんなところ。平地がひろがる。

 

平瀬マンサイが行われる海岸へ。

 

ショチョガマと平瀬マンサイは豊穣祭りで国の重要無形文化財。

 

夜は奄美市繁華街の喜多八へ。

黒糖焼酎を飲みながら食べる奄美料理はおいしい。

 

ついでにスナックへ。

  

 

翌日は田中一村美術館に立ち寄ってから奄美空港へ。

田中一村美術館を訪れるのは3度目だが奄美の自然を題材にした田中一村の絵はいつ見ても新鮮だ。

 

奄美空港。ゲートを出て歩いて飛行機のタラップに向かう。

 

次に奄美を訪れる機会はいつだろうか。


2014 屋久島の森林鉄道

2014-02-16 | 種子屋久・奄美諸島

屋久島に森林鉄道があるのをご存知だろうか。

伐採した屋久杉の搬出や小杉谷集落に暮らす家族の買い物に利用された鉄道である。

小杉谷集落がなくなった現在も現役で稼働している。

 

レンタカーで荒川登山口へ。

 

途中にダムがある。中には入れない。ゲートの隙間から撮影。

 

荒川登山口にレンタカーを止めて出発。線路の上を歩く。荒川登山口には車両基地がある。

左に曲がると小杉谷。右に曲がると安房。

 

鉄橋をわたり森の中へ。なんかわくわくする。鉄路は縄文杉への登山道も兼ねている。

 

そしてすぐにトンネル。

 

車両の待機基地跡であろうか。

森の中を線路に沿ってしばらく進む。

 

急に開けた場所にでる。山側は一枚の巨大な花崗岩。眼下は荒川。

軌道上を走るトロッコを避けるため退避場所がいくつか設けられている。

 

こんなところを線路が通るなんて不思議な感じがする。

 

最後の橋を渡ると小杉谷に到着する。

荒川登山口から歩いて50分。

線路作業員の方以外、観光客や登山客とすれちがうことがなかった。オフシーズンのためか。

 

小杉谷には屋久島営林署の職員住宅や小学校中学校があった。

下の安房からはるか山奥に当時おおぜいの家族の暮らしがあった。

校庭跡に降りて当時の暮らしに思いをめぐらしてみる。

 

小杉谷から先に進むと縄文杉に向かう。シーズン時は多くの登山客がここを通る。

一人のガイドらしき男性とすれちがう。

 

付近に神社跡。現在は当然ながら立ち入り禁止。

 

小杉谷を後にして荒川登山口に引き返す。所用時間は往復で2時間。

縄文杉までは往復10時間かかる。いつか挑戦できるかな。

森林鉄道は屋久島の産業遺産として貴重な存在です。


2012 屋久島・野鳥 02

2012-06-03 | 種子屋久・奄美諸島

朝食時に中国からの客について尋ねると朝4時に縄文杉に向けて出発したという。行動力に驚く。

宮之浦川にかかる宮之浦大橋。複数のうぐいすの声を求めて朝食前に散策。

2日目は宮之浦から安房方面を回る。

春田浜の手前の田代海岸で沖合いの岩の上にウミウがじっとしていた。

カメラの手ブレを防ぐため岩を三脚代わりに構える。なんとか撮影。

実は田代海岸をうろうろしていたら、目の前をバサバサと飛翔するアオサギが出現。

あわててカメラを構えたら、撮影モードを間違い、完全にブレた画像になってしまった。実に惜しい。

 

 

田代海岸から安房地区の春田浜に移動。

春田浜は野鳥観察ポイントであるとのことだがこの日はまったくおらず。観察の時期が過ぎたのかも知れない。

 

千尋の滝に移動。

途中で見かけた滝。木の上で鳴く野鳥をとろうと車を停めたのだが。

 

別の野鳥観察ポイントである麦田に移動する。

ノビタキがいた。

 

水を張った田んぼにチョウサギもいた。

 

チュウサギに気をよくして、ヤクスギランドに移動。

 

ヤマガラの亜種ヤクシマヤマガラを撮影できた。ヤクシマヤマガラは屋久島のみに生息する。

 

「屋久島の野鳥」(南方新社)に屋久島で出会える野鳥100種が紹介されている。

 

屋久島にそんなに多くの野鳥がいるのか。次に屋久島に来るときは下調べが必要なようだ。


2012 屋久島・バードウォッチング

2012-05-27 | 種子屋久・奄美諸島

春休みを利用して子供と屋久島へ行く。

目的は野鳥観察。ベストシーズンは冬だが春休みだしとりあえず行ってみようということで。

出発の朝、トッピー・いわさきとロケット・市丸が共同設立した高速船会社の記念式典があった。

朝7時45分発のトッピーに乗船。

 

錦江湾を高速で航行中、鹿児島港行きのロケットとすれちがう。

 

指宿港に寄港。指宿市街地の向こうに開聞岳が顔を出す

 

外海に近付くにつれ、波が荒れてくる。鹿児島港行きトッピーとすれ違う。

屋久島の宮之浦港に約2時間で到着しました。

レンタカーで最初の目的地、白谷雲水峡へ。

弁当を途中のスーパーで調達。マツダデミオは山道をきびきび走ってくれる。

 

白谷雲水峡に到着。

管理棟から大岩を登ってさつき吊橋へ。息子は大岩をスイスイと登ってスタスタと先へ行く。

リュックはわりと重いはずだが。意外と体力があるなあ。

 

 

しばらく歩てみるが鳥の鳴き声はすれども姿が見えない。

登り下りありのけっこうハードな原生林コースを約3時間歩きました。

子供連れや家族連れとけっこうすれ違い挨拶を交わしました。

 

 

 

白谷雲水峡での野鳥撮影は残念ながら収穫ゼロでした。

声はすれども枝葉に隠れて姿を確認できず。森にいる野鳥も小型のようだし。

気を取りなおし海岸沿いへ。宮之浦に戻って一湊方面へ。途中の志戸子漁港に立ち寄る。

志戸子漁港のイソヒヨドリ。撮影は息子。オリンパスの20倍ズーム付きデジカメ。手ぶれを押えて撮影。

 

イソシギ。堤防の上にじっと止まっている。息子のオリンパス20倍ズーム(500mm相当)にて。

手ブレがひどいが被写体をキャッチできた。

しかし製品パンフにあるようなきれいな写真はまず期待できないんじゃなかろうか。

 

志戸子と一湊の途中でみかけたカワウ。期待の猛禽類がおらず息子は不満顔。そうだろう。

 

一湊海水浴場、永田浜まで海岸沿いに足を延ばすがあまり収穫なし。

そろそろ夕方になったので宮之浦にUターンし八重岳荘にチェックイン。夕食前ちかくを散歩する。

 

益救(やく)神社の境内に突然ヤクジカが出現したのでびっくり。

目が合ったので石塀を飛び越えて飛びかかってくるんじゃと身構えた。

最近はエサを求めて市街地にもヤクジカが出没するようだ。

民宿の夕食は意外にも豪勢。

民宿には中国からの若い観光客もいて明日の早朝に縄文杉を見に出発するという。

明日の予定を確認して早めに就寝する。


2011 喜界島

2011-12-31 | 種子屋久・奄美諸島

12月に喜界島を訪れました。2度目の訪問。

喜界島には鹿児島空港から一日2便が飛んでいる。

喜界島行きJAC36人乗りサーブ。午後の便に乗る。タラップ近くまでバスで移動。

 

駐機場には離島行きのボンバルディア機が待機中

 

飛行中のサーブ。座席がプロペラの真横。飛んでいる間、プロペラの音が実にうるさい。

 

島影が見えると機体は主翼を傾けながら喜界空港の滑走路へ向けてゆっくりと旋回する。

眼下にみえる海岸付近のサンゴや海の色が最高にきれい。

鹿児島空港から喜界空港に70分で到着。

 

島内を車で案内してもらいました。

珊瑚の隆起台地上にサトウキビ畑が広がる。台地の麓に銀色の屋根の集落が広がる。

  

 

喜界島最北部のトンビ崎をめざす途中に平家上陸地がある。志戸桶ビーチ。

喜界島の存在は昔より中央の朝廷に知られていたことから平家の逃亡地も十分あり得る話。

と思えばなかなか興味深い。喜界島には神社の数が多い点も興味深い。

 

 

トンビ崎に到着。地元の人がハワイと呼ぶ小さなビーチがある。

 

ビーチに降りる。湾状になっていて晴れるととてもきれいだそうだ。

 

隆起珊瑚はごつごつしている。

 

自衛隊のレーダー基地を遠くから見物などする。夜は島内を案内して下さった方らと島料理で懇親。

 

翌朝、ビジネスホテル喜界から散歩。集落内をうろうろしてたら海(湾)に出た。

 

湾に流れ込む川?それとも海の一部?向こうは喜界第一ホテル。

 

湾集落は島の中心。

 

湾集落にて。さんごの石垣のある風景。ただし湾集落に残るさんごの石垣は少ない。

 

T字路にある石敢当。さんご石に字が彫られている。

 

静かな時間が流れる集落。

12時過ぎの便で喜界空港を離れる。

喜界島はどの家も庭がきれい。阿伝以外にも珊瑚の石垣で家が囲まれた集落が残り昔の佇まいを伝えている。

今度はゆっくりと喜界島に滞在したいなあ。 参考:喜界島訪問記(2010.3


2011 沖永良部島 03

2011-03-05 | 種子屋久・奄美諸島

夜は和泊港近くの居酒屋で懇親会を開いて下さった。7、8名の方が参加くださったろうか。陽気な方ばかりだ。

宿泊先の観光ホテル東にて。土持政照翁生誕地の碑がある。土持政照翁は島在住の藩士で島役人を務めた。

 

ホテルの敷地内にある西郷蘇鉄。罪人として島に送られてきた西郷隆盛を手厚く介護したという。

 

近所を散歩。どこでもある風景なのだが。

 

 

川の名前は知らないが海に注ぐ。反対側には近くに西郷さんの牢屋がある

 

珊瑚の石垣。古い民家らしく敷地内にフクギ(防風林)も残っていた。

 

 

沖永良部空港にて。鹿児島行きJAC。Sさんが見送りにきてくれる

沖永良部島の切り花入りの箱をいただいた。

 

徳之島上空

 

鹿児島空港に到着するとテレビクルーがいる。だれがくるのかなと待ってたらJリーグ仙台ベガルタのお迎え。

1月25日に鹿児島入りし、さつま町で1次キャンプ。宮崎で2次、3次キャンプを3月4日まで続けるという。

 

 

自宅に着いて花だよりの箱を開けたらいろんな切り花を詰めてくれていた。

 

さっそく花瓶をとりだし、嫁が花瓶に挿していく。

 

 

花のある生活っていいですね。


2011 沖永良部島 昇竜洞

2011-03-03 | 種子屋久・奄美諸島

沖永良部島の昇竜洞は鹿児島県の天然記念物に指定されている。規模が大きく全長3000mを超える。

600mが一般公開されている。腰をかがませて歩く個所もあるので入口から出口まで長い距離を進んだ気がする。

鍾乳石。窟内に天井付近までそびえる。洞窟内は湿気が多い。カメラのレンズを時々ハンカチで拭く

 

 

 

ところどころ腰をかがみながら進む。途中に鳥居もあった。

 

天井から鍾乳石が垂れ下がる。フローストーンと呼ぶらしい。

 

洞窟内を30分くらい歩いて出口にたどり着いた。実に長かったねえと二人で互いにうなずきあう。

案内してくださったSさんは30代の青年で切り花を島で栽培し出荷している。

昇竜洞の出口

 

自生?のパパイヤ

 

駐車場に歓迎の看板がずらっと並ぶ。昇竜洞は島内随一の観光スポットと言えるでしょうね

(続く)


2011 沖永良部島

2011-03-02 | 種子屋久・奄美諸島

沖永良部島行きJAC。鹿児島空港の天候は曇。

 

奄美諸島上空を飛ぶ。眼下は厚い雲で覆われている

 

沖永良部空港は見事に雨だった。昨年11月に続き訪問

 

いつのまにか雨があがった。有名な鍾乳洞に連れて行ってくれるという。2月の島は菜の花が咲いている。

 

鍾乳洞への道が分からず車でうろうろする。

 

自衛隊の碑。島には航空自衛隊の駐屯基地がある

 

車で行ったり来たりして鍾乳洞(昇竜洞)への入口をようやく見つけることができた。

 

駐車場に車を停め琉球風の門をくぐり階段を下りるとゲストハウスがある。

ここで鍾乳洞の入場券を購入する。

 

昇竜洞の入口。

 

洞窟の入口付近は意外に広い。

 

 

ゲートを入るといよいよ洞窟のトンネルへ。出口までの距離が実に長かった。

 

予想していたが洞窟内を撮影した画像は半分がブレていた。

 (続く)


2010 沖永良部島で海ガメに出会う

2010-11-09 | 種子屋久・奄美諸島

海ガメの姿を求めてフーチャへ移動し、海縁りで待つこと20分。

同行のFさんが大声で「お~い、海ガメがいたぞ~」。

声のする方向へ駆け寄り、海面をみると確かに一匹の海ガメがプカリプカリと浮いているではないか。

思わずシャッターを押した最初の一枚がこれ。

                   

海ガメくんはゆらゆらしながら頭を海面上に出したり引っ込めたり。

 

しばらくして海ガメは海中に潜っていった。

 

また出てこないかなとあちこち目を凝らしていると、少し離れた場所でまた一匹の海ガメが海面に浮上する

                

おーい、もっとこっちに近寄ってくれと心の中で呼ぶ

 

 

願いもむなしく、こちらに近寄る前に海中に潜ってしまった

 

 

飛行機の時間を気にしながらあと5分経ったらここを出発しましょうと話していたら

岸近くに1匹の海ガメがぷかりと浮上した。

岸の真下に近い場所。紅い浮きは近くの釣り人のもの。釣りのえさに釣られて近寄ってきたのか。

海カメのことを釣りのおじさんに尋ねたらあまり反応が返ってこなかった。

釣りの邪魔をする海ガメに好意をもっていないのかも知れない

沖永良部島にきて海ガメ3匹と出会えてとてもよかった(2匹は同じ海ガメかもしれない)。

陸から野生の海ガメの遊泳姿を見れるなんて、感激。

子供たちに画像を見せたときの反応もよかった。子供たちにこんな体験を味わせてあげたいなあ。


2010 沖永良部島 02

2010-11-07 | 種子屋久・奄美諸島

沖永良部島の続き。

田皆岬から戻る途中のさとうきび畑。風はいつのまにか収まっていた。

 

国道沿いの高倉。めずらしい9本柱。

 

住吉の暗川(クラゴー)。

沖永良部島は隆起サンゴ礁の島で雨水が地下に浸透し、鍾乳洞の中を川が流れるところがある。

そんな水汲みできる場所を暗川(クラゴー)と呼んだ。昭和36年に簡易水道ができるまでは水汲みで苦労したという。

昭和36年は私の生まれた年。その頃、洗濯機が自宅にくるまでは川へ母親が洗濯にいってたらしい。

 

国道で見かけた標語。ホーキを盗む人でもいるのかと一瞬思ったら交通法規を守れという意味。

なかなか気が利いています。

帰りの飛行機まで時間がある。海ガメならフーチャあたりにいるかも知れないというFさんが案内してくれた。

 

国頭の海岸に沿ってフーチャを目指す。このあたりには海ガメはいないようだ

 

 

フーチャに到着。フーチャとは潮吹き洞窟のこと。隆起サンゴが波で侵食され洞窟状になったもの

 

フーチャ。

 

 

あたりの岩肌は切り立っている。

帰りの飛行機の時間がくるまで、しばらくここで海ガメが見えるか観察することにした