鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

2014 坊津・秋目麓の風景 02

2014-06-29 | 麓-加世田・枕崎

秋目の集落内を歩くと麓らしさを感じることができます。

 

秋目に残る武家門。宮内家。数ある麓のなかでも貴重な気がする。

 

 宮内家は伊能忠敬が薩摩半島を回る際に宿泊した。 

 

石垣の角を曲がって路地を進むとその先にも石倉と武家門が残っていた。

 

通りに沿って見事な石垣と生垣が続く。

 

ここの通りが麓らしさを最も残しているのではなかろうか。石垣がいい味をだしている。

 

秋目の集落には野石を積んだ石垣も多い。

 

 

頴娃の石垣集落(かつて貿易で栄えた港町)でみたような古い民家も残っている。

 

 

黒瀬は杜氏の里。秋目から野間半島を海沿いに進んだところ。

 

(続く)


2014 坊津・秋目麓(初訪問)

2014-06-28 | 麓-加世田・枕崎

南日本新聞の記事によると南さつま市坊津町の秋目集落に麓の景観がよく残っているという。

調べてみると藩政時代の久志秋目郷の地頭仮屋は久志に置かれたが、多くの郷士が秋目にも配置された。

その結果、秋目にも武家集落(麓)が形成された。それゆえに秋目は麓の雰囲気が今も残っているのであろう。

同じ南さつま市の大浦町にでかける機会をとらえ大浦町から秋目峠を越えて入ることにした。

車でせまい秋目峠をつづら折りに下っていくと「漢方医坂本家跡」の碑がいきなり出てくる。

 

漢方医坂本家跡。屋敷に続く長い階段とその先の立派な門にまず驚く。

 

 

下り坂から眺めた秋目集落(麓)の遠景。古い民家が残っていそうだ。

 

下り坂の脇に石垣が残る。集落内には石垣が多い。

 

持明夫人行館跡。

 

県道を下りきると「がんじん荘」がある。

鑑真の上陸記念館ができる前から「がんじん荘」の名で営業してきたそうだ。鑑真の記念館でそんな古い記事を読んだ。

 

平坦地について下の路地を奥に進むと秋目小学校跡につく。

 

秋目小学校跡

 

大きなアコウの木と校庭への階段跡がある。

アコウの木は別名「しめ殺しの木」だと教えてくれた。

なるほど根があちこち絡み合ってすごいことになっている。

 

正法寺の古い門。境内に古い五輪の塔が残る。

 

 

秋目診療所。右は九玉神社。石造りの古い鳥居が残っています。

 

 

(続く)


2014 大口麓・春

2014-06-21 | 麓-大口・伊佐

山野麓の帰りに大口麓に立ち寄りました。

とても絵になる郷士屋敷。大口小学校(地頭館跡)の近く。

低い石垣に刈り込まれた生垣。武家門に邸内に植えられたいぬまき。

 

茅葺屋根の母屋がすばらしい。

 

祁答院家住宅(国の重要文化財)

 


2014 伊佐・山野麓(初訪問)

2014-06-15 | 麓-大口・伊佐

江戸時代の山野郷は山野村、山野町を経て大口市(現在の伊佐市)の一部となる。

大口市街地から山野地区に入ると長い商店街が続く。山野小学校の先に下之馬場というバス停。

麓はここらあたりだろうと目処をつけ脇に入ると麓らしい風景が広がってた。

 

前の用水路をきれいな水が流れる。

 

石橋の先に構える武家門。家主らしき方にうかがうと江戸時代から続く門とのこと。

 

 

すこし奥まったところ。観光化されていない素の麓が広がっている。

 

 

 

山野麓は大口麓から熊本県水俣市に抜ける薩摩街道・大口筋にある。

鹿児島は奥が深い。観光地でない地区に麓独特の景色がひっそり残っている。

いつまでも残したい鹿児島の風景です。

 

郡山八幡神社。室町時代の「焼酎」の文字が残る木片が見つかった神社です。

  


2014 蒲生麓・梅雨入り

2014-06-14 | 麓-姶良地区

ソニーのミラーレスカメラ、アルファ6000を購入した。

 

南九州地方は梅雨入り。息子のバスケット大会応援にあわせて蒲生麓へ。

 

西馬場通り。前日の雨で生垣がみずみずしい。

 

ミラーレスは一眼レフに比べて軽く気軽に扱えるところがよい。

 

古い屋敷跡が蒲生観光交流センターの別館として再生された。

 

築120年の古民家で食事を楽しむことができるが、訪れた時はまだ開店前であった。

気温が上昇して歩いてまわるにはしんどくなってきた。蒲生体育館へと引き返す。

 

ソニーのアルファ6000は電子ファインダーが付くし画像センサもいいときく。

ただバッテリーの減りが早いです。


2014 春の尾瀬 04

2014-06-12 | 関東

翌朝は5時半に目が覚める。

6時の朝食後、身支度を整えて山小屋をチェックアウト。見晴から東電小屋方面へ向かった。

 

ヨッピ川を渡ったりシラカバの林を抜けたりなかなか趣きのある木道コースである。

 

木道脇にはここでも多くのミズバショウが咲いていた。

 

ヨッピ吊橋をすぎたあたり。

 

 

以前このあたりは熊が出没したらしく、ところどころに熊除け用の鐘がある。

鐘をならして通行する。

 

われわれも通行中、熊がでてくるんじゃないかと、周囲や林の方向を気にしながら歩いた。

 

このあたりは池が多い。

 

 

 

牛首の休憩所で小休止。なんで牛首というのだろう。

地形から馬の背という場所があるがそれと同じようなものだろうか。

これから見晴方面へ向かうであろう団体と遭遇する。

以前にくらべて山ガールのファッションがずいぶんおしゃれになっていると思う。

 

ビジターセンターから登り道を鳩待峠まで戻る。

鳩待峠で名物らしきアイスを食べて乗合バスで駐車場までくだる。

帰りに花咲温泉に立ち寄りました。ああ極楽。

 


2014 春の尾瀬 03

2014-06-08 | 関東

見晴の山小屋に早く到着したので三条の滝まで足を運ぼうと話をする。

ところが、つい3日ほどまえ、途中の橋が流されて、三条の滝までは行けないという。

 

平滑の滝までとりあえず行くことにした。

温泉小屋の脇を通ると次第に雪が深くなり、道も少しづつ登山道らしくなってくる。

平滑の滝の展望台までは下り道。しばらく下りて平滑の滝の展望台につく。

 

大量の雪解け水が集まって急流となって只見川をものすごい勢いで落下していく。

これほどの勢いなら橋が壊れたのもうなずける。

展望台から元の道を引き返し、山小屋に戻り、チェックインする。

 

予約した山小屋は尾瀬小屋。本日が今季初日で今季第1号の客だそうだ。

石けんは使えないが湯量たっぷりのお風呂にはいれるのがうれしい。

食事後、星空撮影のため戸外へでた(友人が機材を持参)。残念ながら雲が広がり星が出ていない。

 

三脚にカメラ(Sony α6000)を取り付け、至仏山方向を撮ってみる。

 

周囲は光がないまったくの暗闇だが、意外によく写るのにおどろいた。

 

山小屋の就寝時間は夜の8時半。

天日干しでホカホカの布団でぐっすりと眠る。 


2014 春の尾瀬 02

2014-06-01 | 関東

鳩待峠から尾瀬に入り、雪の残る尾瀬ヶ原の中、木道を歩く。

 

シラカバが美しい。背後のなだらかな山は至仏山。女性的な山だ。

 

ミズバショウも美しい。

 

湿原の中を古い木道がまっすぐに延びる。遠くの山々に雪が残っている。

 

木道の脇にも雪が残っている。上に比べると木道が新しい。

 

池塘(ちとう)。尾瀬ヶ原の池塘は年々減少しているという。

 

逆さ富士ならぬ、逆さ燧ヶ岳。至仏山が女性的なら燧ヶ岳は男性的な山だ。

 

ここからの至仏山の眺めはベストポイント。多くのハイカーがカメラを構えていた。

 

冷たい雪解け水が流れる。尾瀬のパンフレットにここからの眺めがよく出てくる。

 

もうすぐ目的地の山小屋に到着する。

尾瀬の入口から木道を約2時間。尾瀬ヶ原はけっこう広い。

 

弥四郎小屋

 

尾瀬小屋。本日の宿。田舎に残る校舎のような山小屋である。

 

持参のおにぎりを食べながら小休止。荷物を小屋に預けて別方面へと再び出発した。