古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

琵琶湖一周 車中泊の旅(No.2 浮御堂)

2019年09月21日 | 旅行・車中泊
 高穴穂神社から浮御堂までは20分ほどで到着。しかし駐車場がいっぱいで停められないので、しかたなく空くのを待ちました。浮御堂は正確には「臨済宗大徳寺派 海門山満月時浮御堂」と言い、禅宗のお寺なのです。近江八景のひとつになっています。
 いただいたパンフレットによるとその歴史は「一条天皇の長徳年間(995年頃)比叡山横川恵心院に住した源信(恵心)僧都が、びわ湖を山上より眺め湖中に一宇を建立して自ら一千体の阿弥陀仏を刻んで「千仏閣」「千体仏堂」と称し湖上通船の安全と衆生済度を発願したに始まる」と書いてあります。湖面に浮かぶように建つお堂は写真でよく見る風景です。



 拝観料は300円。ダメもとでワンコも一緒に入れるかどうか聞いてみると「抱っこなら大丈夫です」とのことだったので、ショルダーキャリーに入れて一緒に拝観しました。







 ここはたしか40年近く前に来たことがあり、そのときはこんな立派な石柱の上に乗っかってなかったような記憶があります。というより、石柱ではなく木の柱だったはず。しかし、この記事を書くにあたっていろいろ検索しても木の柱だけの写真は出てこないので、記憶違いなのかな。
 橋を渡ってお堂のまわりを歩きます。湖面に吹く風が気持ちいい。お堂には小さな阿弥陀仏がびっしり並んでいます。本当に千体もあるのだろうか。ここはお寺を拝観するというよりも琵琶湖の雄大な景色を楽しむ、その琵琶湖を背景にお堂を眺める、そしてお堂に立って風を感じる、それだけで300円の価値は十分にあると思いました。

 境内を出てあたりを散策しました。湖岸に出ると遊歩道があります。夕方の時間帯、ワンコを連れて散歩する近所の方々が集まってきます。なかなか風情があって心地よい場所です。こんなところを毎日散歩できるなんて羨ましい。



 お堂の左側に石碑が見えます。お堂から眺めたときに「あれは何?」「何やろ」と。答えがあとでわかります。

 湖岸から戻って村の中をうろうろ。小さなお店があります(あとで調べると「魚富商店」とありました)。佃煮屋さんです。アユ、エビ豆、ゴリ、、、「エビ豆って何?」「どんな豆?」 気になってお店に入りました。でも残念ながらエビ豆は売り切れでした。エビ豆は豆の種類ではなく、小エビと大豆をいっしょに煮て佃煮にしたものでした。お店にはテレビのロケで訪れた芸能人の写真がたくさん飾ってありました。
 奥さんが「お堂の横に立っている石碑は何なんですか?」とお店のご主人に尋ねました。何も買わない冷やかし客なのに気さくに答えてくれました。「あれは個人が建てた句碑で、いろいろあったんですよ」って。何だか奥歯に物が挟まった様子。句碑を建てた人は地元の名士なのかな。行政側は撤去したかったのかな。それともあの水域は個人の所有域なのかな。いろいろ想像してもっと詳しく聞いてみたかったけど「いろいろ揉めたみたいです」が精一杯の答え。たぶん、地元の方なので詳しい事情をご存じなのでしょう。それでも言えないのはご近所のよしみなのかな。
 そして奥さんはさらに尋ねます。「このあたりで見ておいたらいいおすすめの場所はありますか」と。ご主人は「すぐそこに神社があって、幸福を呼ぶ石というのが有名みたいです。それぐらいですね」と教えてくれました。で、その神社に行ってみることしました。





 伊豆神社といいます。滋賀県なのに伊豆神社とはこれ如何に。祭神は大山祗命(おおやまつみのみこと)となっています。大山祗は「大山津見」とも「大山積」とも表記されます。全国に400社ほどある三島神社は三嶋大明神としての大山祇神を祀り、その総本社が愛媛県今治市大三島の大山祇神社と静岡県三島市の三嶋大社とされています。この伊豆神社は寛平4年(892年)に三嶋明神の分霊を勧請したのが始まりとされていますが、おそらく伊豆の三嶋大社からの勧請であったのでしょう。



 これが幸福を呼ぶ石。ハート型をしていることから縁結びのパワースポットとして脚光を浴び始めているらしい。参詣者が撫でまくってツルツルになっている部分をふたりでナデナデしてきました。

 さて、時刻は17時前です。先を急がないと日が暮れます。時間を気にしない気ままな旅のはずですが、どうしても行っておきたいところがあったのです。トイレを済ませて出発。



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小嶋浩毅
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