岩原横穴墓群を出て向かったのが方保田東原(かとうだひがしばる)遺跡。熊本県山鹿市方保田にあり、菊池川とその支流の方保田川にはさまれた台地上に広がる弥生時代後期から古墳時代前期に繁栄した環濠集落遺跡で、その広さは35~40haにもおよび、吉野ヶ里遺跡(およそ50ha)に匹敵する熊本最大の集落遺跡である。この遺跡は当ブログ第一部の「倭国vs狗奴国 戦闘の様子」でも紹介した。
調査の結果、住居跡80軒、埋葬施設21基のほか、幅8mの大溝や多数の溝が確認され、外敵から集落を守っていたことがわかっている。出土した鉄器は破片も含めると170点を超え、全国で唯一といわれる石包丁形鉄器が発見されるとともに、鉄器を作った鍛冶場と思われる住居跡も発見されている。巴形銅器をはじめとする数多くの青銅器も発掘されており、この地の権力者を中心に形成された集落であると考えられる。
北九州への車中泊ツアーの記事にも書いた通り、岩原横穴墓群からカーナビに頼って行ったところ、畑の中の細い道を走り、最後は住宅地に入り込んで「目的地周辺です」と言われたところが行き止まりで、眼の前では数十人のお年寄りがゲートボールに興じている。どうみても遺跡らしい風景ではなく「ホンマかいな」と思ってあたりを探索することに。
そして見つけたのがこの2つの説明板。
最後に住宅地に入り込まなければスンナリとここに来れていた。
お年寄りの皆さんは熊本最大の集落遺跡の上でゲートボールをしているのだった。この奥に遺跡が広がっていて、歩き回るとその広さが実感できる。
ゲートボール場の奥に広がる遺跡。
向こうにある建物がこの遺跡から出た遺物を収蔵している「山鹿市出土文化財管理センター」。
振り返るとゲートボール場。
右手の住宅のあたりに停まっている右端の白い車が私のです。写真左手が2枚の説明板が立っているところ。
遺跡の真ん中に設置された説明板。
この地図で菊池川とその支流の方保田川にはさまれた台地上に遺跡があることがわかる。
台地の下を流れる方保田川。台地上というのがよくわかる景色。台地というよりも河岸段丘というのが適切なのかも。
特徴的な遺物が紹介されている。
発掘時の様子。
「国指定史跡 方保田東原遺跡」の碑。
実は山鹿市出土文化財管理センターがある方が遺跡の入り口になっているようで、この碑はセンターのすぐ近くに立っていました。
この遺跡は弥生時代後期から古墳時代前期に繁栄したことから邪馬台国との関係を説く考えもあるが、私はこの場所は邪馬台国あるいは倭国の領域というよりもむしろ南九州から北上してきた狗奴国の北限域にあたるのではないかと考えている。
調査の結果、住居跡80軒、埋葬施設21基のほか、幅8mの大溝や多数の溝が確認され、外敵から集落を守っていたことがわかっている。出土した鉄器は破片も含めると170点を超え、全国で唯一といわれる石包丁形鉄器が発見されるとともに、鉄器を作った鍛冶場と思われる住居跡も発見されている。巴形銅器をはじめとする数多くの青銅器も発掘されており、この地の権力者を中心に形成された集落であると考えられる。
北九州への車中泊ツアーの記事にも書いた通り、岩原横穴墓群からカーナビに頼って行ったところ、畑の中の細い道を走り、最後は住宅地に入り込んで「目的地周辺です」と言われたところが行き止まりで、眼の前では数十人のお年寄りがゲートボールに興じている。どうみても遺跡らしい風景ではなく「ホンマかいな」と思ってあたりを探索することに。
そして見つけたのがこの2つの説明板。
最後に住宅地に入り込まなければスンナリとここに来れていた。
お年寄りの皆さんは熊本最大の集落遺跡の上でゲートボールをしているのだった。この奥に遺跡が広がっていて、歩き回るとその広さが実感できる。
ゲートボール場の奥に広がる遺跡。
向こうにある建物がこの遺跡から出た遺物を収蔵している「山鹿市出土文化財管理センター」。
振り返るとゲートボール場。
右手の住宅のあたりに停まっている右端の白い車が私のです。写真左手が2枚の説明板が立っているところ。
遺跡の真ん中に設置された説明板。
この地図で菊池川とその支流の方保田川にはさまれた台地上に遺跡があることがわかる。
台地の下を流れる方保田川。台地上というのがよくわかる景色。台地というよりも河岸段丘というのが適切なのかも。
特徴的な遺物が紹介されている。
発掘時の様子。
「国指定史跡 方保田東原遺跡」の碑。
実は山鹿市出土文化財管理センターがある方が遺跡の入り口になっているようで、この碑はセンターのすぐ近くに立っていました。
この遺跡は弥生時代後期から古墳時代前期に繁栄したことから邪馬台国との関係を説く考えもあるが、私はこの場所は邪馬台国あるいは倭国の領域というよりもむしろ南九州から北上してきた狗奴国の北限域にあたるのではないかと考えている。
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