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我が家は今年も寂しく家族4人だけのクリスマス。今日は「Charlotte's Web」を観ました。
原作を読んだからこそ、楽しめた映画だと思いました。特に原作に忠実ではないような気がするし、原作の良さが生かされていたか、といえばそうでもないのだけれど、映画は映画で充分よくできていて楽しめるものでした。
なんといっても最初から最後まで映像がとってもきれい。アニメーションから始まるのですが、それが素晴らしい絵で、そこから映像に変わっていく過程もよいし、美しい景色がなんともいえない!動物の動きも結構自然で、技術も高いのではないかと思いました。特にシャーロットの動きとウェブの美しさには感嘆の声が上がるほど。
音楽もとても良かったです。ストーリーとマッチしていてとても自然。
原作より良い点を挙げると、人も動物もシャーロットの賢さへの称賛をたっぷり表わしているところと、ファーンの存在がしっかり描かれているところ。動物たちの会話の内容は原作とは違っていましたが、それでも wittyで、ユーモアたっぷり、そしてちょっぴりsarcasticなところは健在。よくできた脚本だと思いました。
それに何といっても、私のお気に入りテンプルトンが準主役級の扱い!
テンプルトンの隠れ家もそれはそれは立派に作られているし、テンプルトンの活躍をひきたたせるオリジナルの話なんかもあったりして、制作側のテンプルトンに対する愛情を感じましたよ。原作では若干いいように使われている様子だったけれど、シャーロットもウィルバーもしっかり感謝の意を表していたところが気持ちいいし。
シャーロットの最後のシーンではうちの子供たちは落ち着いて座っていられず、立ち上っていました。
観ている最中に「今日の X'mas dinner 何?」とお兄ちゃん。
「チキンと・・・あっ・・・」マズイことに気がつく。
「あって何?チキンと何?」夕べお父さんがもらってきた巨大な・・・
「・・・・ハムなんだけど・・・」
二人の「はっ」と大きく息をのむ音の後、家族四人で大爆笑。
そこ笑うところ?と思いましたか?我が家には「お肉」に関する裏話があるんです。うちの息子はかなり sensitive なところがあって、小さい時に食卓にお肉が上がるまでの過程を話すと必ずベジタリアンになってしまうと確信した私は、「自然に死んでしまった動物に感謝の気持ちを表すために、私たちはお肉を食べるんだよ」と話していました。大きくなって、本やテレビや学校から真実を学ぶことで問題なく受け入れてきたと思います。そして、娘は給食時間にお肉を食べる度にベジタリアンの子供たちに「Yuck!」、鼻をつまんで手をふる「くさいくさい」ポーズ付きで「Smelly!」と毎日言われ続けていたそうです。ある日の食卓で、「あーあ、Comfortable にお肉が食べられるっていいなぁ」と嬉しそうに言ったので、旦那と二人で「どういう意味?」と聞いて発覚。一年間毎日続いていたそうです。ほかの子たちはお肉を食べるのをやめて一緒になって娘に対して言い始めたらしいのですが、うちの娘はかなりタフらしく、それでも一人お肉を食べ続けたのでした。話を聞いて泣けてきましたが、わが子ながらその強さには感服してしまいます。本人が頑張ってきたことをリスペクトしてここは黙っておくべきかとも考えたのですが、やっぱり良くないと思い、翌日担任に話をしました。「明日教室で話をしますね」といった先生に、「職員会議で取り上げて、全校でほかの人の食習慣に対するリスペクトを学ぶ形をとって欲しい」とお願いしました。翌日全校集会が開かれ、校長からお話があり、問題解決となったのでした。
そんなわけで、ある意味色々と乗り越えてきた私たち家族は今のところ揺るぎなく Carnivore (笑)であることがとても大切なことであり、笑えるってことにも重要な意味があるのでした。