テカリオンはそこまで言って口をつぐんだ。
『イリオネス殿、これは重宝な便利な道具だが、想像をこえるべらぼうな価格の押し付けはいけませんぞ。判っておられますな』
『それは、判っていますとも。貴方と私、私と貴方、その信頼を打ち壊すような価格を押し付けるようなことを、この私がするわけないでしょうが』
二人は大声をあげて笑った。互いの信頼の笑いであった。彼らは、広間に戻り、話を進めた。
『麦の収穫については、終わってみなければ判らないが、舟艇の件については、、、、』
言葉を切ってイリオネスは、パリヌルスに顔を向けた。
『パリヌルス、どうだな。約束の艇数の建造はいけそうか』
『次回の交易来訪までの一ヵ月半、期間は、ぎりぎりで少々きつい、きついが何とかいけると考えています。受注数は3艇です。それ以上の艇数は無理です。イリオネス3艇で約束してください』
『判った』
彼は、テカリオンと顔を見合わせ、目線を交わして言葉を交わした。二人は手を差し伸べて堅く握り合った。
『オロンテス、どうだ、うまく書けたか。その書き記したものを2枚作ってくれないか』
『イリオネス殿、これは重宝な便利な道具だが、想像をこえるべらぼうな価格の押し付けはいけませんぞ。判っておられますな』
『それは、判っていますとも。貴方と私、私と貴方、その信頼を打ち壊すような価格を押し付けるようなことを、この私がするわけないでしょうが』
二人は大声をあげて笑った。互いの信頼の笑いであった。彼らは、広間に戻り、話を進めた。
『麦の収穫については、終わってみなければ判らないが、舟艇の件については、、、、』
言葉を切ってイリオネスは、パリヌルスに顔を向けた。
『パリヌルス、どうだな。約束の艇数の建造はいけそうか』
『次回の交易来訪までの一ヵ月半、期間は、ぎりぎりで少々きつい、きついが何とかいけると考えています。受注数は3艇です。それ以上の艇数は無理です。イリオネス3艇で約束してください』
『判った』
彼は、テカリオンと顔を見合わせ、目線を交わして言葉を交わした。二人は手を差し伸べて堅く握り合った。
『オロンテス、どうだ、うまく書けたか。その書き記したものを2枚作ってくれないか』
