アエネアスの一行は、原野の中に立って風景と状態を丹念に見渡した。アエネアスは太陽を見上げた。まぶしい、彼は『方角時板』おもむろに取り出して時を測った。
『おう、日没まで時間は充分にある。皆、集まってくれ』
従者たちに声をかけた。
『どうだ、君たち。この辺り一帯、どのように思う。俺は、いけると見たのだが。君たちの意見を聞きたい』
『そうですね、悪くはないと思いますが。統領、あのこんもりした森らしいところがいいと思いますが。いかがでしょう?』
従者は右手を右方の森の方角に差し伸べた。
『そうか、お前はあそこがいいと思うのか。よし、いいだろう。お前の考えでいこう』
一行は移動を開始した。目的地に着いたところで今夜の宿営ポイントを決めさせた。どこからか水の流れる音が聞こえてくる、一行は、その流れを探した。ほどなく見つけた流れの近くの平坦なところを今夜の宿営地とすることを決めた。
背負われてきたユールスは、すっかり元気をとり戻していた。ユールスは、父と従者たちのやることなすことを、子供の目でじっと見つめていた。従者の一人を残して宿営の場所つくりに、そして、他の二人は、狩猟の武具を持って森の中へと姿を消した。
アエネアスもユールスも宿営地の場所つくりを手伝った。草刈り、薪集め、火おこしと忙しく立ち回った。
『おう、日没まで時間は充分にある。皆、集まってくれ』
従者たちに声をかけた。
『どうだ、君たち。この辺り一帯、どのように思う。俺は、いけると見たのだが。君たちの意見を聞きたい』
『そうですね、悪くはないと思いますが。統領、あのこんもりした森らしいところがいいと思いますが。いかがでしょう?』
従者は右手を右方の森の方角に差し伸べた。
『そうか、お前はあそこがいいと思うのか。よし、いいだろう。お前の考えでいこう』
一行は移動を開始した。目的地に着いたところで今夜の宿営ポイントを決めさせた。どこからか水の流れる音が聞こえてくる、一行は、その流れを探した。ほどなく見つけた流れの近くの平坦なところを今夜の宿営地とすることを決めた。
背負われてきたユールスは、すっかり元気をとり戻していた。ユールスは、父と従者たちのやることなすことを、子供の目でじっと見つめていた。従者の一人を残して宿営の場所つくりに、そして、他の二人は、狩猟の武具を持って森の中へと姿を消した。
アエネアスもユールスも宿営地の場所つくりを手伝った。草刈り、薪集め、火おこしと忙しく立ち回った。
