『統領、あれを見てください。望みの獲物が草を食べていますよ』
『おい、皆、見ろ』
『うっ、う~ん、鹿じゃないですか。家族かな?7~8匹いますね』
『あそこまで、まだ、かなりあるな』
『散会して、奴らに接近しよう。気づかれないように近づくのだ。いいな』
アエネアスは、従者のひとりに声をかけた。
『お前、狩について、なかなか、いい勘を持っている。一同、お前の指示で動く、皆に指図をするのだ』
『判りました。では、こうしてください。私が指図を出すとき、獣の鳴き声を出します。声のするほうを見てください。私が手信号で止まれ、進め、かがめ、構えろ、撃ての指図をします。それに従ってください』
『よし、判った。皆、いいな』
『あ~あ、統領、半弓は横方向の狙いはつけやすいのですが、縦方向、上下の照準が難しい。朝の狩では、それがあったのです。それに気をつければどうってことありません。狙いどころに命中しますよ』
『そうか、判った。今度はしくじらない』
一同はあごでうなづいた。
獲物たちに気づかれないように足音を忍ばせて、じりじりと散開、前進歩行を開始した。
『おい、皆、見ろ』
『うっ、う~ん、鹿じゃないですか。家族かな?7~8匹いますね』
『あそこまで、まだ、かなりあるな』
『散会して、奴らに接近しよう。気づかれないように近づくのだ。いいな』
アエネアスは、従者のひとりに声をかけた。
『お前、狩について、なかなか、いい勘を持っている。一同、お前の指示で動く、皆に指図をするのだ』
『判りました。では、こうしてください。私が指図を出すとき、獣の鳴き声を出します。声のするほうを見てください。私が手信号で止まれ、進め、かがめ、構えろ、撃ての指図をします。それに従ってください』
『よし、判った。皆、いいな』
『あ~あ、統領、半弓は横方向の狙いはつけやすいのですが、縦方向、上下の照準が難しい。朝の狩では、それがあったのです。それに気をつければどうってことありません。狙いどころに命中しますよ』
『そうか、判った。今度はしくじらない』
一同はあごでうなづいた。
獲物たちに気づかれないように足音を忍ばせて、じりじりと散開、前進歩行を開始した。