『おう、リナウス、ご苦労。新しい訓練用防具、木剣を使っての皆の上達具合はどうだ?』
オキテスが問いかけ、話を継いだ。
『いやな、昨日、あの防具を身に着けて、パリヌルスと撃剣を交わした、打ちつ打たれつしたのだが、怪我が軽く済む。これまで真剣を使ってやっていたときみたいな、血を流す、その心配をせずに打ち込めるところがいい。それで練度の上達具合がどうかなと思ってな』
『隊長、あの防具を使っての訓練は効果があります。真剣での訓練のような怪我もなく、打撲程度のけがで済みます。みんな喜んでいます。訓練をする者たちの練度、上達具合に進歩が見えています。防具を身に着け、木剣を使っての訓練は、彼らの撃剣打ち合いの技、能力を向上させています』
『敵と対峙して、これに負けない技を身につけさせ、兵としての強さを進化させる。リナウス、気を配ってコーチしてやってくれ。強くなることは自分を護ることだと理解させてくれ』
『判りました』
『昨日は木剣で汗を流した。今日は槍で汗を流す。お前も一緒にやるか?』
『いいですね、やります。お願いします』
三人は、防具を身に着け、槍先を工夫した木槍を使って、2対1の撃槍試合を行った。突きつ突かれつ、撥ねつ撥ねられつ、突き合う試合を交互に立場を変えて展開した。
三人の試合ぶりを見る者が周りを囲んだ。囲んだ者たちがやんやの喊声をあげて、三人をあおった。三人は数十合突きかわし、試合を終えた。周りの者たちは三人に拍手を送った。
オキテスが口を開く。
『リナウス、お前の腕は大したもんだ。俺の突きをあのようにかわすとは、、、』
『オキテス隊長の、あの鋭い突きを交わすのは、間一髪、紙一重、大変でした』
『パリヌルスの槍使いはどうだった?』
『パリヌルス隊長の槍の構えが凄い、凄いの一語です。全くスキがありません。あれでは蛇に睨まれた蛙同然です。身をすくませて動かすことができませんでした。とても勉強になりました。ありがとうございました』
リナウスは試合を振り返って、二人を褒めあげた。
陽ざし穏やかな春の午後の武闘撃槍訓練試合の場であった。パリヌルスら二人は気持ちよく汗を流した。
『おい、オキテス、いい汗をかいたな。ひと浴びに行こう』
『おう!』
二人は、浜へと足を向けた。
オキテスが問いかけ、話を継いだ。
『いやな、昨日、あの防具を身に着けて、パリヌルスと撃剣を交わした、打ちつ打たれつしたのだが、怪我が軽く済む。これまで真剣を使ってやっていたときみたいな、血を流す、その心配をせずに打ち込めるところがいい。それで練度の上達具合がどうかなと思ってな』
『隊長、あの防具を使っての訓練は効果があります。真剣での訓練のような怪我もなく、打撲程度のけがで済みます。みんな喜んでいます。訓練をする者たちの練度、上達具合に進歩が見えています。防具を身に着け、木剣を使っての訓練は、彼らの撃剣打ち合いの技、能力を向上させています』
『敵と対峙して、これに負けない技を身につけさせ、兵としての強さを進化させる。リナウス、気を配ってコーチしてやってくれ。強くなることは自分を護ることだと理解させてくれ』
『判りました』
『昨日は木剣で汗を流した。今日は槍で汗を流す。お前も一緒にやるか?』
『いいですね、やります。お願いします』
三人は、防具を身に着け、槍先を工夫した木槍を使って、2対1の撃槍試合を行った。突きつ突かれつ、撥ねつ撥ねられつ、突き合う試合を交互に立場を変えて展開した。
三人の試合ぶりを見る者が周りを囲んだ。囲んだ者たちがやんやの喊声をあげて、三人をあおった。三人は数十合突きかわし、試合を終えた。周りの者たちは三人に拍手を送った。
オキテスが口を開く。
『リナウス、お前の腕は大したもんだ。俺の突きをあのようにかわすとは、、、』
『オキテス隊長の、あの鋭い突きを交わすのは、間一髪、紙一重、大変でした』
『パリヌルスの槍使いはどうだった?』
『パリヌルス隊長の槍の構えが凄い、凄いの一語です。全くスキがありません。あれでは蛇に睨まれた蛙同然です。身をすくませて動かすことができませんでした。とても勉強になりました。ありがとうございました』
リナウスは試合を振り返って、二人を褒めあげた。
陽ざし穏やかな春の午後の武闘撃槍訓練試合の場であった。パリヌルスら二人は気持ちよく汗を流した。
『おい、オキテス、いい汗をかいたな。ひと浴びに行こう』
『おう!』
二人は、浜へと足を向けた。
