『いい具合に進んでいます。今日は別件です』
『ほう、何です?』
『これです』
オロンテスは持参してきた小袋をハニタスに手渡した。
『オロンテス殿、見ますよ』
ハニタスは、おもむろに袋を開く、手を入れる、堅パンを取り出す、しげしげと見た。
『ほっほう、これはこれは』
『食べてみてください』
『歯ごたえ、噛み応えのあるパンですな』ハニタスは、一口二口と噛み砕いて喉を通す。
『これは香ばしくて、うまい!』
『保存食として作ってみました。皆さんにも食べていただいて、感想と意見をいただければ幸いです。堅パンは二種類、羊乳蜂蜜堅パン、ウス塩味堅パンです。宜しく願います』
『判りました。それからですな、オロンテス殿、新艇の価格の件ですが、明日の午後にでも、スダヌス殿にも来ていただいて、会議事前の打ち合わせをと考えています。時間をとってください』
『判りました。そのように予定します。では、これにて』
オロンテスは売り場に戻っていく。彼は、売り場に戻る途中、スダヌスの売り場に立ち寄った。ここでも、持参してきた小袋をスダヌスに手渡した。
『おう、オロンテス、これは何だ?』
『まあ~、袋を開けて、食べて見てくれ。評価はあとでいい』
『おつ!そうか。いただく』
彼は、軽い気持ちで受け取った。
オロンテスは、戻ってきた。売り場にはテカリオンが姿を見せて待っていた。
『おうおう、オロンテス殿、品物は受け取った。よくぞ、あすこまで仕上げてくれましたな、上等です』
『作った堅パンは『保存』が売りの商品です。狙いは『保存一カ月』を目標に作り上げた堅パンです。それなりのことをせねばなりません』
『いいですね。力いっぱいの価格で引き取らせていただきます』
『宜しくお願いします』
『ところで製品の総数はどうなっていますかな?』
『納品する総数は、150箱です。内訳は、羊乳蜂蜜堅パンが60箱、ウス塩味堅パンが60箱、山菜ミックス堅パンが30箱です。1箱には堅パンが60個入りです』
『ほう、そんなに作ってくれたのですか、それはそれは、商いになります。ありがとう。価格の決定は明日やりましょう、いいですね。それで納入は?』
『明後日、第一便で積んできます。船だまりで荷渡しいたします』
『そうですか、それで結構です。宜しく頼みます』
『判りました。価格決めは、明日ということでーーー』
オロンテスにとって、納得いくまで価格を検討する時間ができたことがうれしかった。
テカリオンは驚いていた。堅パンの納入がまさかの150箱である。たいへんな納入数である。
『あいつら、何をさせてもやりおる。奴らのジエネレーションパワーが恐ろしい!』
テカリオンは、すこしばかりの恐怖を覚えた。
『ほう、何です?』
『これです』
オロンテスは持参してきた小袋をハニタスに手渡した。
『オロンテス殿、見ますよ』
ハニタスは、おもむろに袋を開く、手を入れる、堅パンを取り出す、しげしげと見た。
『ほっほう、これはこれは』
『食べてみてください』
『歯ごたえ、噛み応えのあるパンですな』ハニタスは、一口二口と噛み砕いて喉を通す。
『これは香ばしくて、うまい!』
『保存食として作ってみました。皆さんにも食べていただいて、感想と意見をいただければ幸いです。堅パンは二種類、羊乳蜂蜜堅パン、ウス塩味堅パンです。宜しく願います』
『判りました。それからですな、オロンテス殿、新艇の価格の件ですが、明日の午後にでも、スダヌス殿にも来ていただいて、会議事前の打ち合わせをと考えています。時間をとってください』
『判りました。そのように予定します。では、これにて』
オロンテスは売り場に戻っていく。彼は、売り場に戻る途中、スダヌスの売り場に立ち寄った。ここでも、持参してきた小袋をスダヌスに手渡した。
『おう、オロンテス、これは何だ?』
『まあ~、袋を開けて、食べて見てくれ。評価はあとでいい』
『おつ!そうか。いただく』
彼は、軽い気持ちで受け取った。
オロンテスは、戻ってきた。売り場にはテカリオンが姿を見せて待っていた。
『おうおう、オロンテス殿、品物は受け取った。よくぞ、あすこまで仕上げてくれましたな、上等です』
『作った堅パンは『保存』が売りの商品です。狙いは『保存一カ月』を目標に作り上げた堅パンです。それなりのことをせねばなりません』
『いいですね。力いっぱいの価格で引き取らせていただきます』
『宜しくお願いします』
『ところで製品の総数はどうなっていますかな?』
『納品する総数は、150箱です。内訳は、羊乳蜂蜜堅パンが60箱、ウス塩味堅パンが60箱、山菜ミックス堅パンが30箱です。1箱には堅パンが60個入りです』
『ほう、そんなに作ってくれたのですか、それはそれは、商いになります。ありがとう。価格の決定は明日やりましょう、いいですね。それで納入は?』
『明後日、第一便で積んできます。船だまりで荷渡しいたします』
『そうですか、それで結構です。宜しく頼みます』
『判りました。価格決めは、明日ということでーーー』
オロンテスにとって、納得いくまで価格を検討する時間ができたことがうれしかった。
テカリオンは驚いていた。堅パンの納入がまさかの150箱である。たいへんな納入数である。
『あいつら、何をさせてもやりおる。奴らのジエネレーションパワーが恐ろしい!』
テカリオンは、すこしばかりの恐怖を覚えた。