セレストスは、作業の全体をチエックした。生地練り、焼きあげ、そして、箱詰めまでの一連の作業を綿密にチエックした。ミスの皆無を確認して工房へ戻った。
彼の算段と段取りである羊乳蜂蜜堅パンの出来あがり個数が予定の60箱を超えて65箱ができていることを確認した。
今日焼きあげたウス塩堅パンは、明日になって箱に詰めてみなければ焼きあげの確定個数がつかめない。山菜ミックス堅パンの出来上がりも明日の確認とした。
マクロスチーフが工房に姿を見せた。
『おう、セレストス班長、箱作りが終わった。追加に製作したの箱の数は26個だ。確認してくれ』
『おう!』
二人は肩を並べて箱作りの場へと向かう。セレストスが出来あがっている箱の数を確認した。
『マクロスチーフ、苦労をかけました。しかと受け取りました。ありがとう』
『セレストス班長、少し早いが俺たちはこれにて引きあげる。オロンテス隊長によろしく伝えてくれ』
『了解!』
マクロスらは広場をあとにして去っていった。セレストスは、手すきの者に出来あがっている箱を小麦の格納庫に運ばせた。
『おう、これで箱の総数は充分だ。明日、焼きあがった堅パンを箱に詰めて、此のプロジエクトの完了ということか。堅パン焼きのラストスパートだ。仕事をしてしまおう』
彼は自分自身にムチ打った。
多忙であるがセレストスは、仕事が楽しかった。ひとつのプロジエクトを任される、作業に取り組む、計画どうりに作業が進む、一挙手一投足が間違うことなく決まる、快感が背筋を走る、満足する。緊張の表情に微笑みが浮かぶ、彼は工房へ戻った。
一同の作業の姿を見渡す、額に汗して作業に取り組む者たちがいる、組長を手招きで呼ぶ、彼は、訊ねた。
『おう、山菜ミックス堅パンの焼きあがりの事だが、どんな具合だ?』
『今、3回目の焼き上げを終えたところです。生地練り、型つくり、焼きあげ、作業工程が順調に流れているか?』
『はい、順調です』
『そうか、今日、何としても、入用としている堅パン総数の焼き上げを終えたい!頼むぞ』
『承知しています』
『そうでないと、明日、箱詰めにすることができない、熱を冷ましてからの箱詰めだからな。頑張ってくれ』
『判りました』
二人は目を合わせた。目は作業の遂行意志を通じ合わせていた。
彼の算段と段取りである羊乳蜂蜜堅パンの出来あがり個数が予定の60箱を超えて65箱ができていることを確認した。
今日焼きあげたウス塩堅パンは、明日になって箱に詰めてみなければ焼きあげの確定個数がつかめない。山菜ミックス堅パンの出来上がりも明日の確認とした。
マクロスチーフが工房に姿を見せた。
『おう、セレストス班長、箱作りが終わった。追加に製作したの箱の数は26個だ。確認してくれ』
『おう!』
二人は肩を並べて箱作りの場へと向かう。セレストスが出来あがっている箱の数を確認した。
『マクロスチーフ、苦労をかけました。しかと受け取りました。ありがとう』
『セレストス班長、少し早いが俺たちはこれにて引きあげる。オロンテス隊長によろしく伝えてくれ』
『了解!』
マクロスらは広場をあとにして去っていった。セレストスは、手すきの者に出来あがっている箱を小麦の格納庫に運ばせた。
『おう、これで箱の総数は充分だ。明日、焼きあがった堅パンを箱に詰めて、此のプロジエクトの完了ということか。堅パン焼きのラストスパートだ。仕事をしてしまおう』
彼は自分自身にムチ打った。
多忙であるがセレストスは、仕事が楽しかった。ひとつのプロジエクトを任される、作業に取り組む、計画どうりに作業が進む、一挙手一投足が間違うことなく決まる、快感が背筋を走る、満足する。緊張の表情に微笑みが浮かぶ、彼は工房へ戻った。
一同の作業の姿を見渡す、額に汗して作業に取り組む者たちがいる、組長を手招きで呼ぶ、彼は、訊ねた。
『おう、山菜ミックス堅パンの焼きあがりの事だが、どんな具合だ?』
『今、3回目の焼き上げを終えたところです。生地練り、型つくり、焼きあげ、作業工程が順調に流れているか?』
『はい、順調です』
『そうか、今日、何としても、入用としている堅パン総数の焼き上げを終えたい!頼むぞ』
『承知しています』
『そうでないと、明日、箱詰めにすることができない、熱を冷ましてからの箱詰めだからな。頑張ってくれ』
『判りました』
二人は目を合わせた。目は作業の遂行意志を通じ合わせていた。