『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  741

2016-03-21 09:17:37 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 ニューキドニアの浜の今日が始まる。
 パリヌルスは、今日の予定である木札の輸送に携わる一同の招集をリュウクスに指示をした。
 用船をチエックする、出港準備を整える、段取り手順を考える、荷積み要領を頭中に描いた。
 チエックに同道しているリュウクスに描いた荷積みの要領を説明した。
 『解りました』
 『今日のキドニア行きの操船については俺が指示をする。いいな。荷積みの作業に取り掛かってくれ!荷積みの要領は心得ているな。作業をそつなくやるようにな』
 『即刻、作業に取り掛かります』
 リュウクスは、集合している総員100人余りの者たちに作業要領を説明する、班長格の者を5名を選び、作業管理の担当を指示した。
 『軍団長の宿舎の方に2名の担当が待機している、その者らの指示に従って、収納庫の荷物を運ぶこと、運んできた荷物は、一時、この場所に積む、いいな。そののちに手送りでもって船に積み込む。以上だ』
 『了解しました』『おうっ!』の返事が返る。彼らは一斉に行動に移った。
 リュウクスは荷物の総数について知らされている、荷物を肩にした者たちがリュウクスの立っている場所に到着する、たちまち荷物が積みあがっていく、数を定めて積み上げていく、ひと山10個づつの山としていく。
 リュウクスが次の指示をする、10人を用船船上に配置する、また、船までの海の中に、そして、荷物のある場所までに、約1メートル間隔で並ばせる、状態確認を終えて、荷積み手送りを開始する、荷物が順次、船に積み込みされていく、船上積載は、パリヌルスが指示をして荷積み処理をした。
 キドニアまでの道中における船の揺れによる荷くずれに留意しての荷積みである。パリヌルスは、出航時間を見計らって作業を進めた。
 リュウクスは荷物の数を数えながら作業を進めている、作業は、滞ることなく半刻(1時間)あまりで終了した。作業終了を確認したリュウクスは全員に乗船の指示をする。乗船した彼らは櫂座に就く、リュウクスは、船上の荷積みも確認する、作業終了をパリヌルスに報告した。
 『パリヌルス隊長、荷積み作業終了しました。積載した荷数は、127個です。間違いありません。以上です』