『おう、オロンテス、ご苦労!どうであった?打ち合わせは、うまくいったか?木札の総枚数だが、考えていたより、かなり多い、総枚数が87000枚だ』
『そうか、考えていたより多いか、担当が驚くな。まあ~、それだけ、仕事の成果をあげたということになる。いいことだ。彼らもなかなかやるな。打ち合わせはうまくいっている、大安心というところだ。木札の収める部屋は、前回と同じだ。明日は俺が船だまりで待つ』
『よしっ!時間的なスケジュールは、前回と同じにしている。よろしく頼む』
『了解した。パリヌルス、それからだが、会議で打ち合わせた調査に関する買い物の件だが、明日やろうと考えている。集散所内での状況は、俺なりにチエックした。綿密立案、的確実行、任せてくれるな』
『おう、その件はお任せだ!よろしく頼む。あ~、それから、リュウクスがセレストスと打ち合わせたと思うが、明日は、昼めし携行でキドニアに行く』
『その件、セレストスと打ち合わせて準備する』
二人は明日の業務の打ち合わせを終えた。
浜もはるかに望む小島も、今日を終える頃合いとなっていた。夕陽が茜に燃えていた。
ニューキドニアの浜が朝となる、朝の光が満ちてくる、今日がスタートする。
今日は集散所において新艇の価格決めをする話し合いの日である、出航するヘルメスの艇上には、オキテスの姿があった。
軍船に集散所に運ぶ木札の積み込みが行われている。
イリオネスが浜に立って諸事の成り行きを見ている。
荷の積み込みを終えて浜を出ていく軍船を見送った。
彼は新艇の建造の場を見まわる。
巡視を終えて、イリオネスは、はしけを仕立てて小島に渡った。
出迎えるアレテス。
『おう、アレテス、ご苦労!忙しいか?』
『はい、軍団長、ようこそ!え~え、今、キドニア行き昼便の準備の真っ最中です』
『そうか、作業が終わるまで待つ。その間。小島を見て廻る』
『そうですか、申し訳ありません』
『気にするな。何事も業務優先だ』
『ではーーー』と言ってアレテスはその場を去っていった。
イリオネスは、久しぶりに身を運んだ小島の状況を見て廻った。
『アレテスもなかなかやりおるな。重畳、重畳!』
彼は、信じるスタッフの日々の働きに喜びを新たにした。
イリオネスとアレテス、二人は、焼き討ちされ、炎上のトロイを脱出するとき、互いに力を合わせてアヱネアスの護衛をしてきたのである。今、思い起こすと、遠くに去った思い出であった。あのときのアレテスが、今、魚の事業を営んでいる、感無量であった。
イリオネスは、今を真剣に考えた。
戦場で干戈を交える戦いではなく、物を創出して、市場という戦場において戦っている自分を見つめた。
『そうか、考えていたより多いか、担当が驚くな。まあ~、それだけ、仕事の成果をあげたということになる。いいことだ。彼らもなかなかやるな。打ち合わせはうまくいっている、大安心というところだ。木札の収める部屋は、前回と同じだ。明日は俺が船だまりで待つ』
『よしっ!時間的なスケジュールは、前回と同じにしている。よろしく頼む』
『了解した。パリヌルス、それからだが、会議で打ち合わせた調査に関する買い物の件だが、明日やろうと考えている。集散所内での状況は、俺なりにチエックした。綿密立案、的確実行、任せてくれるな』
『おう、その件はお任せだ!よろしく頼む。あ~、それから、リュウクスがセレストスと打ち合わせたと思うが、明日は、昼めし携行でキドニアに行く』
『その件、セレストスと打ち合わせて準備する』
二人は明日の業務の打ち合わせを終えた。
浜もはるかに望む小島も、今日を終える頃合いとなっていた。夕陽が茜に燃えていた。
ニューキドニアの浜が朝となる、朝の光が満ちてくる、今日がスタートする。
今日は集散所において新艇の価格決めをする話し合いの日である、出航するヘルメスの艇上には、オキテスの姿があった。
軍船に集散所に運ぶ木札の積み込みが行われている。
イリオネスが浜に立って諸事の成り行きを見ている。
荷の積み込みを終えて浜を出ていく軍船を見送った。
彼は新艇の建造の場を見まわる。
巡視を終えて、イリオネスは、はしけを仕立てて小島に渡った。
出迎えるアレテス。
『おう、アレテス、ご苦労!忙しいか?』
『はい、軍団長、ようこそ!え~え、今、キドニア行き昼便の準備の真っ最中です』
『そうか、作業が終わるまで待つ。その間。小島を見て廻る』
『そうですか、申し訳ありません』
『気にするな。何事も業務優先だ』
『ではーーー』と言ってアレテスはその場を去っていった。
イリオネスは、久しぶりに身を運んだ小島の状況を見て廻った。
『アレテスもなかなかやりおるな。重畳、重畳!』
彼は、信じるスタッフの日々の働きに喜びを新たにした。
イリオネスとアレテス、二人は、焼き討ちされ、炎上のトロイを脱出するとき、互いに力を合わせてアヱネアスの護衛をしてきたのである。今、思い起こすと、遠くに去った思い出であった。あのときのアレテスが、今、魚の事業を営んでいる、感無量であった。
イリオネスは、今を真剣に考えた。
戦場で干戈を交える戦いではなく、物を創出して、市場という戦場において戦っている自分を見つめた。