『おう、セレストス、この出来あがった箱だが夜露が気になる。野積みにはしておけない。何とかしたい』
『オロンテス棟梁、大丈夫です。小麦の格納庫に入れる余裕があります』
『そうか、そこへ入れてくれるか』
『判りました』
セレストスは、その手配を指示、入庫作業を終えた。
『おう、セレストス、見たところ、堅パンの仕事の進捗は、万事うまくいっていると見ている。夕めしを終えたら、明日、明後日の段取りを打ち合わせる。昨日、試し焼きしたミックス堅パンの検討をする。いいな』
『判りました。準備します。なお、打ち合わせには、私以外に4,5人同席させようと考えていますが』
『おう、それがいい。それで打ち合わせをやる』
『判りました』
仕事歩調が決まる、これで一挙にゴールに向けて突っ走れる。オロンテスの心気が高ぶっていく。ここで信条を思い起こす、忘れてはならん。
『脚下照顧、確かな一歩』
彼は高ぶる心気を抑えた。この堅パンの仕事の都合5日間に及ぶ起承転結を改めて脳裏に描いた。
『冷静にして沈着、いけいけドンドンだ』と独り言ちた。
夕めしの場をパン工房の者たち全員で囲む。オロンテスは、場で一同に告げた。
『お前たち、昨日から多忙の渦中にある、その奮闘に礼を言う、ありがとう。今、焼いている堅パンは、『保存』を売りにした、新商品である。明日、明後日と懸命に努めてくれ。宜しく頼む』
全員から『おうっ!』返事が返る。
『この納品を終えたら、集散所において我々の新商品として取り扱っていく。宜しく頼む』
彼らは『おうっ!』『おうっ!』と喊声で答えた。
オロンテスが場を見廻す、食事の終了を確認して、セレストスに声をかけた。
『おう、いいか、そろそろだ。打ち合わせを始める。場はこの場でやる。秘密にすることもない、メンバーを集めてくれ』
打ち合わせが始まる。セレストスとチーフとして製造現場に臨んでいるメンバー5人を前にしてオロンテスは話し始めた。
『まず、製造個数の事だ。製作総数は、150箱、内訳は、羊乳蜂蜜堅パンが60箱、ウス塩堅パンが60箱、ミックス堅パンが30箱とする、判ったな。これから、ミックス堅パンを見てどれにするかを一同に計り決定する。セレストス持ってきたミックス堅パンを一同に配ってくれ』
『判りました』
『オロンテス棟梁、大丈夫です。小麦の格納庫に入れる余裕があります』
『そうか、そこへ入れてくれるか』
『判りました』
セレストスは、その手配を指示、入庫作業を終えた。
『おう、セレストス、見たところ、堅パンの仕事の進捗は、万事うまくいっていると見ている。夕めしを終えたら、明日、明後日の段取りを打ち合わせる。昨日、試し焼きしたミックス堅パンの検討をする。いいな』
『判りました。準備します。なお、打ち合わせには、私以外に4,5人同席させようと考えていますが』
『おう、それがいい。それで打ち合わせをやる』
『判りました』
仕事歩調が決まる、これで一挙にゴールに向けて突っ走れる。オロンテスの心気が高ぶっていく。ここで信条を思い起こす、忘れてはならん。
『脚下照顧、確かな一歩』
彼は高ぶる心気を抑えた。この堅パンの仕事の都合5日間に及ぶ起承転結を改めて脳裏に描いた。
『冷静にして沈着、いけいけドンドンだ』と独り言ちた。
夕めしの場をパン工房の者たち全員で囲む。オロンテスは、場で一同に告げた。
『お前たち、昨日から多忙の渦中にある、その奮闘に礼を言う、ありがとう。今、焼いている堅パンは、『保存』を売りにした、新商品である。明日、明後日と懸命に努めてくれ。宜しく頼む』
全員から『おうっ!』返事が返る。
『この納品を終えたら、集散所において我々の新商品として取り扱っていく。宜しく頼む』
彼らは『おうっ!』『おうっ!』と喊声で答えた。
オロンテスが場を見廻す、食事の終了を確認して、セレストスに声をかけた。
『おう、いいか、そろそろだ。打ち合わせを始める。場はこの場でやる。秘密にすることもない、メンバーを集めてくれ』
打ち合わせが始まる。セレストスとチーフとして製造現場に臨んでいるメンバー5人を前にしてオロンテスは話し始めた。
『まず、製造個数の事だ。製作総数は、150箱、内訳は、羊乳蜂蜜堅パンが60箱、ウス塩堅パンが60箱、ミックス堅パンが30箱とする、判ったな。これから、ミックス堅パンを見てどれにするかを一同に計り決定する。セレストス持ってきたミックス堅パンを一同に配ってくれ』
『判りました』