あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

泣きだした少女のように木槿咲く  あきオジ

2010-09-02 19:10:18 | 日記
うつくした野分のあとのとうがらし  蕪村

落穂拾ひ日あたる方へあゆみ行  蕪村

遠山に夕日一すぢ時雨哉  蕪村

(どの句も絵画的というか色を意識していることが分かりますね。さすがですね。でも、その絵画的が進みすぎるとリアリティーが薄くなる。その辺りのことは分かりません。もともと俳句は現実を写生するには十分の形式ではないような気がします。)

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木槿 朝鮮朝顔ですね。韓国の国の花とか。
北朝鮮は李ですね。
ちなみに日本は櫻と菊

アメリカにはなくて、州によって決めているところがあるとか

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女郎花年寄り好みにありそうな   あきオジ

2010-09-02 18:11:21 | 日記
来月からばたばた忙しくなりうそうです。
今のようにゆっくり更新はできなくなるかもしれません
「ぼちぼち」精神でやっていきますので
「そこそこ」楽しみにしてください。

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写真はチリの国花はコピウエ(Copihue)です。日本名はツバキカズラという名です。英語名ではChilean Bellflower(チリアン・ベルフラワー)とも呼ばれています。

ちじこまったところで申し訳なさそうに咲いていました。

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寝る外に分別はなし花木槿  一茶

鬼灯(ほうづき)を取つてつぶすやせなかの子

(この句が分かる人は、ある年齢以上の人ですね。懐かしい風景がつい最近まであったけれど、途絶えている。そんなことでしょうか。)

夕立やけろりと立ちし女郎花  一茶

(多分、一茶のような人なら「けろり」以外の言葉を選べたのでしょうが、わざと下世話な言葉をひっぱりだいしてくる。それがいいのか悪いのか、さっぱり分かりませんが、だからいいという人もいれば、品格で落ちるという人もいるのでしょうね。私は形式、品格は二の次、三の次、ブチコワシ大好きですから、これで十分です。)

(もともと、とことん押し込められた形式ですから、次の展開は爆発か、破壊ですね。それができないなら、御稽古事、芸事で十分です。そう思うのです。私も目指しえいるのは一人でできる芸事です。)

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晩夏なれど怨みの汗をぬぐう暮れ    あきオジ

2010-09-02 17:34:43 | 日記
神代植物公園の風船かずらです。
人も疎らです。
広場で遊ぶ親子もなく
写真を撮る人がいるていどです。

この暑さの中植物園に来るのは
よほど強い目的があるのですね。

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石山の石より白し秋の風  芭蕉

名月の名所問はむ旅寝せむ 芭蕉

義仲の寝覚の山か月かなし 芭蕉

(この三句、解説を読んでも理解できない句です。どなかた詳しい人教えていただけませんか。それより、分からない句は飛ばす。「今はその時期ではない」のです。)

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日差しの中を歩いたら
夕方になってから体がほてるし
腕が赤くなってきました。
年をとったら無理をしない。
明日ならいくらでも時間があるのですからね。

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鉄路には秋の草が触れもせず  あきオジ

2010-09-02 06:39:35 | 日記
黒猿は子を抱きて坐して法を聞き
青鹿は群を呼びて跪きて花を献ず   明極楚俊

(絵にしたような美しい風景ですね。あり得ないのに美しい。こんな言葉に出会うと嬉しくなりますね。)

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夜にこそをとこをんなのいろもあれ骨にはかわるあとかたもなし   一遍

(現実をありのまま述べている。みなかったことにしましょ。縁起でもない。そんな表現で忌み嫌う。それが人間の営みを維持する道具だったのでしょうが、それを凝視する。一遍さんは半端な人ではなかったのですね。なるほど。そんな歌ですね。)

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名月やけふはあなたも御急ぎ  一茶

(「あなた」とは隣近所のことだと思っていたのですが、真宗では月を「あなた」と呼びかける習慣があるのだとか。なるほどね。)

稲妻にへなへな橋を渡りけり  一茶

(北斎の描く大橋を思い浮かべます。丸みを帯びた欄干なとがない渡るだけの橋。そんな景色まで見える。それが一茶ですね。)

御仏は淋しき盆とおぼすらん  一茶

(一茶の最晩年火事に遭遇して家屋を失っています。そのときの句でしょうか。そのような句の背景を知ると、「なるほど」って、思いますね。


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世田谷線当たり前に秋の花   あきオジ

2010-09-02 06:27:46 | 日記
秋の電車
江になる季節なのですが
今年は暑すぎます。

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横着なままです。
元気のいい人ならいいカメラを抱えて走りまわっているのでしょうが
横着な私は
暑いから明日でいいや
すべてが、「明日でも困らない」です。
まあ、それで、本当に困らないからそれでいいのだ。

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秋風の吹きのこしてや鶏頭花   蕪村

修理寮の雨にくれゆく木槿哉   蕪村

起きていてもう寝たという夜寒哉  蕪村

(蕪村の手際の良さというのか、段取りがいいというのか、よく分かりませんが、構図が計算された絵のような美しさに満ちていますね。それはそれ、蕪村の世界ですね。)

吾亦紅咲けど暑さおさまらず   あきオジ

2010-09-02 06:17:58 | 日記
世田谷線
きれいになってから人気がないとか

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あすは元旦が来る仏とわたくし  放哉

となりにも雨の葱畑   放哉

考え事して橋渡りきる  放哉

(「・・・きる」という表現が放哉には多いですね。曖昧さを嫌うのか、時間の区切りを明確にしたいのか分かりませんが、言い切りの爽快さだけではない、心の動きがあるように思えるのですが、分かりません。そのうち、その辺りのことを書いた本に出会うかもしれませんからね。ぼちぼちでいきましょう。)