あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

秋雨に追われて駅ビル土産街  あきオジ

2010-09-18 17:41:29 | 日記
神代植物園の森です。
この場所
神代植物園での一番のお気に入りの場所です。

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月のみか雨に相撲もなかりけり  芭蕉

行春を近江の人とおしみける  芭蕉

(あまりに有名な句。有名だから名句とはいえないとしても名句なのでしょう。どうして、有名なのか分かりませんが気になる句です。私でも諳んじています。この句に影響された句も結構あるとか、「折々のうた」にも書かれているようです。)

すずしさを絵にうつしけり嵯峨の竹  芭蕉

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「寺山修司コレクション」にはあれこれの人が敬意をもって語っていますが、「寺山は嘘つきでした。」とは決して言わないのです。大人ですね。大人を使い分けることができるから、そこそこ芸術をやっていられるのですね。そんなことを思いながら、俳句や短歌を読みました。電車の中で一通り読んだら、夢中にならなくても間に合いそうだと思いました。しばらくお付き合いして、映像に移動した寺山を追いかけましょう。暇ならいっぱいありますから。

たえまなく上る下ると蝶の朝   あきオジ

2010-09-18 17:23:49 | 日記
まことお彼岸入りの彼岸花  山頭火

一つもいで御飯にしよう  山頭火

やつと郵便が来てそれから熟柿のおちるだけ  山頭火

(読んでも分からない句がいっぱいあり、分かったような句でも、だから、何だ?と言いたくなる句もあります。でも、絵具をキャンバスに並べてみると、見えてくる。それと同じような句もあります。そのじれったさが山頭火の一つの個性かもしれません。でも、そんなことをいったら現代俳句の大多数は個性で存在してることになってしまいますね。そんな句にこれらは入るのかもしれませんが、気分は伝わってきます。今はそれだけですが、そのうち、「それでいいのだ」と言えるようになるかもしれません。)

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静かさに堪えて水澄たにしかな  蕪村

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深大寺とんぼでさえも蕎麦を食う  あきオジ

2010-09-18 16:35:38 | 日記
お茶に水の古本屋に出かけました。
寺山修司関連の本を2冊
「折々のうた」9巻を手にいれました。
欲しい本も何冊かありましたが
たくさん、集めていしまうと読む意欲が減ってしまいます。
少しずつ。
一週間は楽しめそうです。

そして、帰りに神代植物公園にたちよりました。
人はまばらでした。
10月になると秋の薔薇を楽しめますし
コスモスもあります。
季節は動いているのですね。

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竹垣の大夕立や素湯(さゆ)の味  一茶

青空に指で字をかく秋の暮  一茶

夕立ちやけろりと立し女郎花  一茶

(一茶のいかにも俳諧の世界という世界は、身近で映像的ではない。そんなことを思ったりします」。どうも、最近は一番、面白いのは一茶だと思っている節があります。芭蕉の宗教性いいけど、もう少し年取ったら鑑賞しようという距離にあります。蕪村は予備知識や教養がないと読みとれない句が多い。でも、一茶には土のにおいと言葉の世界がある。そんな気がします。今のところ、何人か挫折した俳人もいますが、繋ぎとめることができています。
どの俳人も一年間はお付き合いしようと思っていますが、そのまま継続できる数少ない俳人です。)

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灌仏や墓にむかえる独言  其角

(其角は蕩児という話を聞いたことがあります。その其角がさすがに「まいった」という思い出作った句なのでしょうか、大岡信はどのような解説をするのでしょうか。今日は、それが見つからないので書けませんでした。でもなくても分かりますね。ありがたいことです。)

コスモスを揺らして風は蛇行する  あきオジ

2010-09-18 07:15:05 | 日記
一面の菜の花
という表現がありますが

一面のコスモス

それもありそうですね。

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ねこの眼に海の色ある小春かな  久保より江

(穏やかなどこかの喫茶店に飾られる写真のような景色ですね。現代風の心地良さはこんなところにもあるのですね。)

流れゆく大根の葉の早さかな  高浜虚子

(写実の極みなのでしょうが、思想が語られているかということは余計なことなのでしょうが、意外性とか面白さがない俳句ですね。この句を堅く評価する人もいっぱいいますが、それでいいのでしょうかね。素人の初心者には皆目見当がつきません。でも、著名な句ですからね。そのうち、よさが見えるでしょう。)

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桐ひと葉小学生の立ち話  三好達治

(この句、「小学生の立ち話」がいいですね。小学生立ち話をしている風景など不思議はないのですが、あらためて取りあげると不思議ですね。このような当たり前のことが新鮮に思えるのは作者の才能なのでしょうが、読んでいるわたしもまだ、老人ではないところも残っていると言うことかもしれません。)

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今日は神田に出かけて、俳句集か短歌集を探してみようかなと思います。何でも習い始めは面白いものですね。その気になってやってみましょう。躊躇っている余裕などありはしないのですからね。


山羊の目は雲を映し微動せず  あきオジ

2010-09-18 05:51:49 | 日記
続けることは面倒なこと
でも、続けないとなにも見えてこない。
山頭火風にすれば

青き空峠を越えてもまた峠 あきオジ

そんな感じですね。

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今日の一言は、「まあ、あれこれやるしかないなあ」です。

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人力車他郷の若草つけて帰る  寺山修司

二階ひびきやすし桃咲く誕生日  寺山修司

夏井戸や古郷の少女は海知らず 寺山修司

啄木の町は教師が多し櫻餅  寺山修司

(内容をいっぱい詰め込んでいて面白いですね。いいたことならいっぱいある。そんなことなのでしょうね。若い時代しか俳句を作っていないのは、きっと、俳句の表現形式では自分のイメージは表現しきれなかったのでしょうね。映像的な表現、溢れるような言葉でなければ表現できない。そんなこともあったのでしょうね。)

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