あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

蟹顔になればなるほど曼殊沙華  あきオジ

2010-09-24 18:02:12 | 日記
巾着田の曼殊沙華です。
以前はあの「赤」が嫌いでした。
生臭い色合い、そして生々しい茎のいろとの組あわせが
なんとも不気味で苦手でした。
今でも、同じですね。
どうしてでしょうかね。

かつて、葬具屋で葬式用の造花の色が大の苦手でした。
あのぎとぎとした色を見るとぞっとした気分になりました。
あの色も苦手でした。

それからセルロイドの風車のいろも
嫌でしたね。

どうして、そのようになったのでしょうかね。
好き嫌いは不思議なもので、いつ、そうなったか分からないし
どのように嫌いなのか、それも説明できません。

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鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉  蕪村

(蕪村の中には「歴史絵巻」とも言える句が多いですね。この句は、いろいろなところで登場しあれこれ評論されていますが、正直なところ、よく分かりません。ただ、絵柄として面白いし、このような俳句があったのかと驚くばかりです。)

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丸谷才一「横しぐれ」を読みました。
山頭火を素材にした謎解きのような小説ですが
年のせいでしょうか
感動もなく
ずいぶん、昔の小説だなと思っておしまいでした。
この作家、現代の流行なのでしょう。

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曼殊沙華傘が重なる川むこう  あきオジ 

2010-09-24 17:48:59 | 日記
雨の中曼殊沙華を楽しみにしてやってきた物好きな人たち

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老いたりないるかうしろへさす団扇  一茶

(ひょいと気づいたら、背中のほうに団扇をさして歩いていた。年寄りくさくなったものだ。いやだねえ。金子兜太訳)

(現代人ならさきほど薬をのんだか、のまなかったの記憶が飛んだり、眼鏡をおでこに引き上げながら、懸命に眼鏡を探していたり、いくらでも思いつく。それを句にすることができるから一茶はたいしたものだ。「軽く表現している」ように見せることがさらにすごい。)

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毒にない笑顔を浮かべるなど至難わざです。
それほど人は日々傷つき
鬱屈してしまっているのですね。

だから、単純がいい。


曼殊沙華ここもここにもどこまでも   あきオジ

2010-09-24 17:40:04 | 日記
巾着田の曼殊沙華です。
同じ姿なのでスタンプで押したような単純さになってしまいますが
それでいいのだと思えば
それなりに楽しいものです。

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本山寺

秋の水をさかのぼりきて五重の塔   山頭火

濡れて荷物のさらにおもたく、旅  山頭火

わが旅のさみしさはゆがんださかづき 山頭火

(語調が大きく崩れない句に出会うと、何となく説明をたっぷり利いた安心感があります。
不思議ですね。山頭火が俳句の道に入るからには、どのスタイルがよいのか迷いもあっただろうし、それなりの主張もあったのでしょう。その結果として、山頭火の世界と表現スタイルが生まれたのでしょう。)

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秋の風冥土の旅はひとりきり  あきオジ

2010-09-24 05:54:17 | 日記
巾着田の流れ
このような流れ葉を楽しむことも少なくなりました。
景色が変われば思い出も変わる。
見ている景色で心も変わるのですね。

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涼しさや鐘を離るる鐘の音  蕪村

(極めて技巧的であり、象徴的な表現なので、プロの方なら、あれこれ説明が可能なのでしょうが、素人の私には好みでしか、言えません。この鐘をモチーフにした句には素敵なものがありますね。このように好きな句を増やすのも大切なことかもしれませんね。)

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川の流れをみていると
同じようで同じでない
でも同じに見える不思議さを思います。

でも、気がつけば日は西に落ちようとしているのです。

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「鬼平犯科帳」に出てくるならずもの
悪人づらしているのも疲れるだろうし
用心棒らしい生活を維持するのも大変だろう
毎日、何をしているのだろうか

毎回、同じことを繰り返し、気にしています。

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曼殊沙華修羅を迎えるときになり  あきオジ

2010-09-24 05:44:32 | 日記
巾着田
一面赤く燃える。
そんな異様さが見えます。

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空たかくべんとういただく  山頭火

光あまねく御飯しろく  山頭火

(山頭火昭和5年の句です。穏やかで、特段の感慨もなく、そんな平和な句ですね。これも山頭火あれも山頭火、どちらもどちら。どちらも含めて山頭火。人の表裏は見えて見えない不可解さ。)

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御仏に頬づりうれし曼殊沙華   あきオジ

2010-09-24 05:29:41 | 日記
巾着田の曼殊沙華です。
道筋、道祖神もあり
楽しいところでした。

また、土曜日か、日曜日出かけます。
人恋しいのか
人がいっぱいの日も嫌いではなくなりました。

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旅立ち

親里はみえなくなりて秋の風  一茶

(郷里の信州から旅に出るときの句でしょうか。当時の旅は一年、二年という長旅もあったようです。二度と戻れぬ故郷かもしれないと思うと、今とは違った感慨をもったのでしょう。振り返ってみている絵柄を想像させます。素朴で明快でいいですね。)

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他の人と比較して自分を見る。
そんなことが少なくなりました。
長い時間がかかりました。

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