あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

時雨ありコスモス畑を逃げまどい   あきオジ

2010-09-08 15:30:48 | 日記
月天心貧しき町を通りけり  蕪村

(安東次男の「与謝蕪村」には、あれこれ解説が書かれていますが、学者とはここまで追求するのかと驚きます。素人は、「そんなものか」で十分ですが、学者はそうもいかないようです。ご苦労様です。御蔭さまでことが面倒になることも多いですが、「なるほど」と思うこともあります。)

・・・・・・

コスモスを撮る楽しみよ日は高い  あきオジ

2010-09-08 15:04:54 | 日記
秋風の石を拾ふ 山頭火

寒くなった。秋もずい分と深まった。冷たい風が、身を吹き抜けてゆく。法衣をひるがえしす強風。あたりの枯葉が、はらはらと落ちる。秋はさみしい。心の中も秋風が通りぬけていく。人は所詮さみしいものではあるが、このころになると、やけにそのわびしさが身にしみて感じられる。路端の白い石ころ、秋風にふさわしい石ころを、ひとつひろってながめる。形も自分の頭に似ているようで、妙に親しさを感じた。袋にひとつ治める。(昭和6年)

(丸谷才一の「横しぐれ」では、あれこれの学者などが言いたい放題。山頭火の欺瞞性を暴いています。もうすこし体裁のいい言葉であるのですが、「善意の俳句仲間に無心するとか宿泊する場所を提供させる等の事実を取りあげています。だから、どうこうという話ではありません。そんな事実をとり上げなくても、透かし見ることは容易です。むしろ、日記でもそれらしいことを書いてしまう山頭火が面白いですね。出家などちっとも考えておらず、演じている自分を日記に書いている。それが面白い。いやいや、あれこれ余計なことを書きました。後一年、お付き合いをして、「飽きたら捨てる」興味があったら、一歩前に、そんなつもりです。素人はいつでもファンであることを止めることができますからね。)

・・・・・・・

世の中には学歴自慢、会社自慢、健康自慢。そして多彩な趣味自慢などを「恥ずかしさを感じない」ままでいる人が多いですね。そんな人とはそっと。離れていることにしています。でも、近づこうとして痛い目にあうものですね。悔しいけれど、しかたありません。

・・・・・・


待つこともなき夕暮れの秋時雨   あきオジ

2010-09-08 14:44:35 | 日記
昭和記念公園のコスモスです。

・・・・・・

蝉なくやつくづく赤い風車  一茶

(一茶の思いの中にある「赤い風車」その赤を強調して句にしているのでしょうが、私には分かりません。俳句を選ぶとき、情景が自分に見える。あやふやだけれども、こんなことかなと思えるものを選んでいます。無理して分かろうとしたり、「ふり」をするつもりはさらさらありません。)

・・・・・・

テレビではアガサ・クリスティの特集をやっています。
「オリエント急行殺人事件」「情婦」などを見ましたが。
私の好みではありません。
殺人事件をゲーム感覚で扱う習慣がないのです。
当然、日本の「○○殺人事件」のタイトルの
素人探偵が活躍するドラマも好きではありません。
というより、見ません。

・・・・・・

この風はコスモス畑さえまっしぐら  あきオジ

2010-09-08 06:08:11 | 日記
昭和記念公園のシンボルツリーです。

・・・・・・・

紅葉して寺あるさまの梢かな  蕪村

よらで過る藤沢寺のもみじ哉   蕪村

むら紅葉会津商人なつかしき  蕪村

山くれて紅葉の朱(あけ)をうばひけり  蕪村

(藤沢寺とは今の遊行寺のことですね。紅葉が美しいとは聞いたことがありませんが、一遍さんの寺でもあるし、今年は出かけてみようかなと思います。以前、二度ほど訪ねたことがあります。でも、大きな寺で一遍さんの雰囲気とは違っているように思えました。でも、堂々とした寺ですね。一遍聖絵は素晴らしいですね。当時の絵画水準は相当なものだったですね。今も一般公開しているのでしょうか。私は去年の正月、東京国立博物館の特別展示で一部を鑑賞しました。)

・・・・・・・

年を取ると人恋しいのに人とのかかわらりが煩わしくなります。
そこそこ一人でも大丈夫と思ったら、それなりの生活もあるのかなと思ったりします。
人のうわさを楽しみにしているうちは若くていられるのかもしれません。

・・・・・

JR全線乗り尽くし番組を見ています。
金がかかりますが、そこからも世界が見えるような気がします。

・・・・・




ああ我はコスモス海の魚なり   あきオジ

2010-09-08 05:40:41 | 日記
昭和記念公園のコスモス
写真を撮る人が大挙して現れ始めましたね。
それがいい。
今年が最後という思いの人もいっぱいでしょうね。

・・・・・

病人花活ける程になりし  放哉

道を教へてくれる煙草から煙がでてゐる  放哉

(「島のあけくれ」ですね。いかにもという発見だったのでしょうね。故意に無視していたことがらを受け入れるようになり、島で、新たな生活をしようとする気持ちの表れなのでしょうかね。「あたりまえで素朴な生活もいいなあ」という気分が伝わってきます。)

・・・・・・

現役のときの気分は現役の時の職場でしか通じないもの
それに気づかない人も多いですね。
自分もそうなのですね。

・・・・・


子二人コスモス畑を走り抜け   あきオジ

2010-09-08 05:30:53 | 日記
昭和記念公園のコスモスです。
しばらくはコスモスですね。
「その季節を楽しむ」

・・・・・・

女郎花あつけらこんと立りけり  一茶

(一茶、「いかにも」っていう感じですね。このような語り言葉というか地方訛りをそのまま句にする。この手法を多用するのは新鮮だったのでしょうか。それとも地方人間として評価を下げていたのでしょうか。)

・・・・・・

秋を感じるのは日が短くなっていく感じでしょうかね。
朝も段々明けるのが遅くなるし、夜がくるのが早い。
その感じが秋ですね。
風が涼しくなりました。

・・・・・・