あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

阿弥陀仏さりし台も凛として  あきオジ

2010-09-04 16:44:44 | 日記
元旦を初雪降るや二三寸  放哉

すっかり明けきって居る洗面器  放哉

のら犬の背の毛の秋風に立つさえ  放哉

(放哉はどうして俳句を表現手段として選んだのでしょうかね。出家したのですから、それなりの覚悟があったと思うのですが、その辺りのこともこの先、確かめないと誤解したままで終わりそうです。)

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SLが九州を走る
そんな番組を見ていました。
景色も懐かしいし
人も懐かしい
新しい友ができないこの時期
余計、懐かしさが増しますね。
九州もくまなく見たつもりですが
まったく見ていませんね。
季節を見ていませんね。

でも、何となく楽しみを見つけたような気がします。

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秋なれば栗羊羹に食らいつき  あきオジ

2010-09-04 06:36:43 | 日記
神代植物公園のピンクの花
当たり前に見える花もピンクだと景色まで明るく見えます。
はやり、明るい色の花はいいですね。

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つかれた脚へとんぼとまった  山頭火

投げ出してまだ陽のある脚  山頭火

きょうは、ことのほかよく歩いた。この先まだまだ、この二本の足には頑張ってもらわなければならない。夕日の中に、足をなげ出して、一服する。眺めていると、自分の足ながら、つくづく感謝のことばをかけてやりたくなる。「ありがとう、たくましき二本の足よ。」もう少し歩けるところまで歩いてみよう。峠を越すと集落がある。きょうは、いい宿にあえるかもしれない。これもこの足のお陰である。(昭和2年)

(山頭火の日記は素直で「そのまま」という感じですね。それがいいのか悪いのか分かりませんが、本人が俳人としてのこだわりをもっているとすれば、それがそれですね。私には分かりません。)

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なにもかも昨日の花も忘れさり  あきオジ

2010-09-04 06:05:51 | 日記
このごろは何もかも忘れてしまいます。
昨日のこともすっかり忘れてしまいます。
何を食べたどころか
どこに出かけたかなどもごちゃごちゃになっています。

それでいいのか悪いのか
忘れてしまうほどたいしたことではない。
それだけは間違いありません。

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西山やおのれがのるはどのかすみ  一茶

あばら骨なぜじとすれど夜寒哉  一茶

長き夜や心の鬼が身を責める  一茶

(一茶の遺産相続問題あれこれ長期戦だったようですね。遺産の正統な分配を求めたのは、当然の権利としての戦いだったのか、義母との確執が背景にあったのか、その両方だったのか、争うことじたい、それが一茶の支えだったのか、分かりません。また、結婚に破れ、子を育て上げられなかった負い目もありますからね。修羅場だったのでしょう。)

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あのころの月探すなり旅の宿  あきオジ

2010-09-04 05:51:25 | 日記
神代植物公園の名もない花
そんな雰囲気の花が好きです。

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名月に麓の霧か田のくもり  芭蕉

名月の花かと見へて綿畠  芭蕉

家はみな杖にしら髪の墓参り  芭蕉

(このような句を読むと、芭蕉は孤独を乗り越えているのか、いつも弟子がついていたそれらしい孤独なのか見えなくなります。穏やかで透明感がある作品ですね。)

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