あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

呉服屋の大壺飾りの三が日  あきオジ

2011-01-07 20:38:29 | 日記
昭和記念公園の盆栽仕立ての梅です。

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初春先(まず)酒に梅売にほひかな  芭蕉

忘るなよ藪の中なる梅の花  芭蕉

(芭蕉と蕪村の句、しかも有名でない句を並べて、どの句が芭蕉であり、どの句が蕪村であるかを仕分けたとき、プロはその作風などを比較して正確に仕分けることができるのだろうか。私はプロではありませんから、どうでもいいのですが、多分、まったく分からないでしょうね。句と作者を確かめて読んでいる状態ですから、句の意味することの深さなど皆目見当がつかないだろうと思います。それでもいい句であれば、残るでしょうけれど、素人の思いつきでいえば、いかにも俳句風の句はまったく作者が分からない。それでいいのかどうか分かりません。)

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寒風にさらされたままの白い椅子  あきオジ

2011-01-07 20:32:18 | 日記
昭和記念公園のコーヒーコーナーです。
さすがに最近の天候だと
外でコーヒーを飲むのもちょっとした覚悟が必要ですね。

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大門のおもき扉や春の暮  蕪村

春の暮家路に遠き人斗(ばかり) 蕪村

(蕪村が素材として選ぶものは、どこか品よく、そのものが歴史を感じたり、色彩を感じるから不思議ですね。絵画的であるのですが、立体的であったり、画面の切り取りであったり、最初から技巧的に仕組まれているのですね。)

自転車が疾走する土手冬の色  あきオジ

2011-01-07 06:09:28 | 日記
昭和記念公園の紫陽花です。
どうしてか切り取らないで、そのままにしてあります。
きっと、理由があるのでしょう。

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風の中声はりあげて南無阿弥陀仏  山頭火

踏みわける萩よすすきよ  山頭火

(このような思いを口にするのが山頭火、押し込んでしまうのが放哉。二人は「層雲」の同人、お互いに注目していたようですが、二人が「がちんこ」で出会っていたらどうだったのでしょうかね。意気投合するのか、会話にならないのか、おとなの付き合いをするのか、あれこれ想像している人も多いでしょうね。私は山頭火がはるばる小豆島の放哉の墓に立ち寄った。そのことで十分であるし、私の物語はそのようにできあがっています。)

竹騒ぐ家から漏れる子らの声  あきオジ

2011-01-07 05:58:38 | 日記
おくられつおくりつはては木曾の秋  芭蕉

(この句、お気に入りの中に入っています。この繰り返しが好きなのです。「こうだ」「いやそうでない」と曖昧にしてしまったし、一方的でいいのか、いあそうじゃない。そんな迷いがいいですね。いずれにしてもお互い様。そんな感じが好きです。)

草いろいろおのおの花の手柄かな  芭蕉

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イタリアルネサンスの時代が以前から興味を持っていましたが、今年は特集番組を一気に流しているので、注目しています。NHK予算が無いのか、特集番組と言っても、以前放映した番組をかき集めて、いかにも、今年の特集ですと言っているだけなのですが、それはそれで楽しいですね。レオナルド・ダビンチが描いた「最後の晩餐」とか「少女像」などの由来などを取りあげています。放送大学などで一般教養として扱っている内容より充実しています。やはり、時間を掛けてとことん贅沢に取材した番組がいいですね。

NHKのドキュメント番組がなかったら、私の老後はどうだったのでしょうか。

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霜柱踏んで歩く誕生日  あきオジ

2011-01-07 05:46:50 | 日記
高麗舟のよらで過ぎゆく霞かな  蕪村

春雨や人住みて煙壁を洩る  蕪村

(いかにも春らしい気分がいいですね。舟が寄るかと思ったら、寄らずにそのまま消えてしまった。あるいは、「ここに人が暮らしているのだなあ」ということを漏れて来る煙から知ることができる。そんな人の息遣いまで感じられる風景はあまり見ませんね。いつも隣りと遮断されているし、遮断する。俳句も作りにくいでしょうね。)

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「新漢詩紀行」というNHKの番組があります。
5分ほどの番組ですが、朝の時間帯に繰り返し流しているのでついつい見てしまいます。スケールが大きく、長きも大きい。そして、野望そして、夢破れて失意の思いをを歌ったものが多く、酒ばかり飲んでいる。そんな感じです。万葉集や古今和歌集のような細やかさとか繊細さとはと違った世界ですね。ちょっと、興味を持ち始めました。

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