あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

水仙が顔出す庭の日差し伸び  あきオジ

2011-01-24 17:50:13 | 日記
白梅のあと紅梅の深空あり  飯田龍太 

(東京で暮らしていると白梅の後で紅梅が咲きますが、甲州でも同じなのですね。伊豆では紅梅が先です。その微妙さをとらえたところがさすがと言うか、そうではないととるか、人さまざまですね。)

流氷や宗谷の門波荒れやまず   山口誓子

(私たち昭和の人間は「宗谷」の地名と同時に南極観測船を連想します。そんなことからも昭和に生きた人間とそうでない人との差を感じますね。東京オリンピックを知らない人たちと話をしているのが不思議ですね。)

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卓球の全日本選手権で21歳の水谷選手が5連覇しました。
それをテレビで見ていて、この若さで頂点を極めた人はこれからどのような人生を歩くのだろうか
余計なことを考えてばかりいました。
野球の選手、ボクシングの選手、サッカー選手
燃え尽きた後の自分の居場所をどのように考えているのでしょうか。

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冬空にあがりさがりする奴凧  あきオジ

2011-01-24 17:25:02 | 日記
春の寒さたとえば蕗の苦みかな  夏目成美

春寒し水田の上の根なし雲  河東碧梧桐

(植物や風景の中から冬を見つけるのが難しい時代になりましたね。もう、季語にこだわる時代は終わりますね。ということは俳句も季語を定型にすることもなく、言言葉も口語になりますから、5・7・5では対処できなくなるでしょう。短詩ともいうべき流れにつながっていけばよいのですがね。徐々にではなく、優れた詩人が登場して一気に変わるのかもしれません。フォークが誕生したのも似たような状況でしたね。)

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ピアスした二人が化石となる歓楽街

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豪雪は弱りし腕に容赦なく  あきオジ

2011-01-24 17:09:56 | 日記
小豆島放哉なくも冬景色  あきオジ

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西行の庵もあらん花の庭  芭蕉

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蓬莱や日のさしかかる枕元  釣壺

雪ふりの明る日ぬくし藪椿  之道

(「古句を観る」からとりました。江戸時代の美意識が感じられて面白いですね。でも、江戸時代の文化や生活習慣を知らないと理解できないので困りますね。)

水仙が咲き始めたる暦あり  あきオジ

2011-01-24 07:24:19 | 日記
海が真つ青な昼の床屋にはいる  放哉

(この風景、絵として素晴らしいですね。映画「愛を乞う人」にも同じ情景が出てきます。
虐待を続け、そして、自分を捨てた母親に逢いに行くシーンがあります。
港町で床屋をしている母親、その店はなぜか海に面している。
お互い名乗ることもしないで別れるせつないシーンが印象的でした。
この組み合わせが印象的ですね。)

お遍路木槿の花をほめ杖つく  放哉

(体力的に萎えて来ると言葉も短く、呼吸のように淡々としている。そんな老人の呼吸と風景が見えてきます。この句いいですね。呼吸が短いだけ、雰囲気があり匂いもある。私のお気に入りの一つです。こんな出会いがあるから素人は楽しめる。)

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四国路の雪に消えゆく山頭火   あきオジ

2011-01-24 06:24:58 | 日記
歩みゆくやい稲妻片片と散りぬ  金子兜太

晩夏一峰あまりに青し悼むかな  金子兜太

(この武骨にして唐突な表現に馴染むには時間があかりそうですが、絵のように配置されたそれぞれのモチーフを楽しめばいいのか。そんな感じですが、感情の表現がなぜか漢詩的ですね。まあ、ぼちぼちということで・・・・)

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出かけるのは一日間を置いてからというように決めているのですが
最近、連続して出かけてしまいました。
そんなときは、
連続すると気持ちが流れてしまい、その気にならないのです。
素人があれこれいうこともないのですが
そこがプロとの差ですね。

まあ、そんなことです。

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良寛をキルトで包む冬深し  あきオジ

2011-01-24 05:58:24 | 日記
良寛に惹かれるのが日本人。
童心
これがキーワードでしょうか。

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冬がまた来てまた歯がぬけることも  山頭火

へうへうとして水を味ふ  山頭火

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山頭火は明治、大正、昭和を生きた人ですね。
山口県防府市で生まれましたが
死んだのは愛媛県松山市の一草庵です。
泥酔頓死。
終わり方も山頭火ですね。

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