あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

「這えば立て」そして「眺める」冬になり  あきオジ

2011-01-16 18:14:11 | 日記
現代の五重の塔も育ちごろ
そして、成長が止まれば、今度は化粧の時期が来るのですね。
それから成熟するのに時間がかかるのかもしれません。

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あつさりと春は来にけり浅黄空  一茶

陽炎や雫ながらの肴銭  一茶

ぼた餅や地蔵のひざも春の風  一茶

(一茶をB級グルメの仕掛け人と思うと、けっこう面白い。信州紹介キャラだと思えば面白いですね。どちらかというと地域性が乏しい俳句の世界ですが、一茶には、地域性が色濃いですね。そんなことから、俳句を作ろうとする歌人が出て来てもいいような気がしますが、どうなのでしょうか。「雪の俳人」「津軽言葉の俳句」などという個性も楽しいかもしれませんね。)

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雪降りてさっと豆腐屋店じまい  あきオジ

2011-01-16 17:35:18 | 日記
浅草団扇を商う老舗
わずかに生き残っている。
そんな感じの店です。
それもいいかも。
そして、いつどんなことで復活するか分かりませんしね。

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戻りは傘をかついで帰る橋であった  放哉

心をまとめる鉛筆をとがらす  放哉

(定型にしなくても俳句的である。そんな確信があって作っているのでしょうが、伝わって来ない句も多いのではないでしょうか。そんな気がします。語調が俳句的なリズムになっていないような気がするし、気分の流れも伝わって来ない。そんな気がしますが、あれこれいうにはちょっと早すぎたようですね。もう少し、あれこれいわずに俳句になれるようにしましょう。)

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最近、せっせと本を処分しています。
人生の店じまいではありませんが、膨張するより精選した人生をめざそうか
それもありますが「いざ」というときに、みっともないものが出てきたりしたら残されたものが困りますからね。

でも、そんなものもありはしない。
本当は口が裂けても言えないことや
見せたくないもののいくつかあるほうがそれらしくて楽しいですけれどね。


夜深く「地上の星」が飛び出して  あきオジ   

2011-01-16 17:19:56 | 日記
浅草花屋敷で行われたパフォーマンスです。
ここにも自分を表現する場がありました。
若い青年、嬉々として演じてました。

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母の忌や椿を鹿の拾い食ひ 秋元不死男

父の日の隠そうべしや古日記  秋元不死男

床ずれや天に寝返るつばくらめ 秋元不死男

(現代短歌は一茶の時代の俳句よりも現代的精神が明確であるし、死を淡々と受け止めていた時代とは違って「テーマ」になっているのが分かります。その差異が現代短歌の面白いところですが、少々疲れます。)

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日曜日は朝からテレビ番組を録画したり、見たりで忙しいのです。夜は「鬼平犯科帳」そして「剣客商売」を見ます。
それだけでも日曜日は予定がいっぱいになってしまいます。

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御神籤を引くこともなきお正月  あきオジ

2011-01-16 06:49:38 | 日記
浅草の人力車です。
競争が激しいようですね。
若い兄ちゃんのいい仕事になっています。
活気がありますし、なかなk説明も上手です。

演芸場もそろそろ若い人の力で活気を盛り上げないといけませんね。
昭和30年代のネタをいまだに引きづっているようなら客もついてこないでしょう。

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煙草すて娼婦しづかに海に入る  秋元不死男

母逝きてひととせ飛燕崖に啼き  秋元不死男

(そろそろ現代俳句に手を伸ばさなくちゃと思っています。まだまだ、そこまで目配りできませんし、能力を越えた理解力が必要になってきますから、時間を掛けてぼちぼちと取り込んでみます。)

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NHK交響楽団の定期演奏会でショパンコンクールで優勝した女性がショパンのピアノ協奏曲1番を演奏していました。
日曜日の朝は、「こころの時代」が目覚めであり、ここから始まります。先日は、ブーニンが演奏していました。どこがどう違うのか素人の私にはまったく理解できませんが、ブーニンのとろけるような甘美な流れが、骨太な上に乗っているのが印象の残っていますが、今日の演奏も流れることなく、しっかりと、構成力の上に乗っているので「いかにも」という印象が残りますね。さすがなのでしょう。

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暖簾守る店主の角刈り新しき   あきオジ

2011-01-16 06:36:09 | 日記
朝焼、夕焼食べるものがない  山頭火

初孫がうまれたそうな風鈴の鳴る  山頭火

(山頭火には男の子が一人いたそうです。そして、その息子がときには仕送りをしてたということも聞いたことがあるような気がします。妻だけでなく、息子はこのような父をどのように見ていたのでしょうか。単なる読者とは違い目線で見たり感じたりしていたのでしょうね。)

願うことなくて感謝の初詣  あきオジ

2011-01-16 06:30:03 | 日記
東武線です。
浅草駅を出発するときの写真です。

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脱獄の荒地の満月はひろし 高屋窓秋

満月に罪なき鎖をばはずす  高屋窓秋

(抑留された満州時代の句だと言われれば、なるほどの思うスケールですね。そして、とことん重たい。ときとして、このようなスケールの大きな句を探したくなりますね。)