あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

水仙が一気に咲きだすあっけなさ  あきオジ

2011-01-27 20:33:59 | 日記
今日の昭和記念公園です。
水仙が咲いているのですが、写真を撮る人が少ないですね。
どうしてでしょうか。

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春立や愚の上に又愚にかへる  一茶

鶏の座敷を歩く日永哉  一茶

(俳句の添削指導をしたりして謝礼を受け取るのが、当時の俳句師匠の収入だったのですね。ですから、人気がある俳人には収入がありますが、そうではない俳人は生活が大変だったのです。夏目成美のような札差でもあった人を抱え込んでしまうのは、得策だったのですね。ちなみに、芭蕉は長期のわたる奥州旅行の路銀を得るために深川の家を売却しているのです。そして、宿泊場所は行く先々にお弟子さんがいましたから、句会を開くなどして確保していたようですね。)

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長雪を耐え耐えたる梅赤き  あきオジ

2011-01-27 20:12:43 | 日記
有難や雪をかをらす南谷  芭蕉

語られぬ湯殿にぬらす袂かな  芭蕉

(いずれも「奥の細道」です。典型的な芭蕉スタイルですね。きり口の巧みさと現実味が技巧的に創出されているのですね。これぞ俳句なのでしょうが、逆に私にはそれが魅力でなくなっているのです。美は乱調であり、破綻から出発するのですね。)

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「イ・サン」をみています。
後半です。
幼いイ・サンが天子になるまでの伝記です。
韓国の伝統的なものなのでしょうか。
女性が政治に深くかかわり、そして策謀を企てることもあったのですね。
そして、天子であろうと、母親、祖母などの発言を無視することができない。
今の時代にドラマとして造られたのですから
そのようなことが歴史的あったのしょう。

それにしても陰謀、策略など次々出てきますね。
このようなドラマの仕立てかたが好きなのでしょうかね。

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昨日まで咲いていたはず白牡丹  あきオジ

2011-01-27 07:15:21 | 日記
キルト展の出品作です。
ずいぶん楽しみました。

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うぐひすのあちこちとするや小家がち  蕪村

(蕪村は「小」という表現が多いですね。実景として小さいのではなく、心象風景だと言うことは分かりますが、絵画的なイメージを駆使した巧みな句ですね。あれこれの評論を読むと「字余り」と「語感」がいいということです。あれこれ丁寧に語る人が多いと評価もどんどん高まりますね。素材があれば、「まかない料理」でいいやと思うのとは違うのですね。)

牡丹散りて打かさなりぬ一二片  蕪村

(その季節にふさわしい句を選びたいし、「折々のうた」などで探しているのですが、江戸時代ではあるまいし、マンションの中で季節を探すこだわりいかがなものかと思ったりしています。最近は気にしないし、新しい時代のスタイルがあるだろうと思うのです。)

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芭蕉読む朝の深さよ福寿草  あきオジ

2011-01-27 07:06:31 | 日記
芭蕉の句を読んでいるのですが、夜を感じませんね。
時代的にも夜の活動はよほど裕福でなければ難しかったのでしょうね。
紀行文を読んでも、夜のことはあまり記載がありませんね。
芭蕉が随行者があったとしても独身者であり半分出家したこともあるからでしょうか。
それに、そこそこ「奥の細道」のときには年もいってましたからね。

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そう思うと西行は相当の体力の持ち主だったのですね。

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あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風  芭蕉

(「奥の細道」を読むと、日本海に突き抜けたところまでで興味が切れてしまいますね。あれこれの名句がそこで途絶えてしまうからでしょうか。この句は金沢で作られた句だということですが、芭蕉は推敲に推敲を重ねた人ですね。それがいいのか分かりませんが、そんなことで完成度が高いことは素人でも分かりますね。)

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店先に積まれたままの「万葉集」  あきオジ

2011-01-27 06:15:58 | 日記
父母のしきりに恋し雉子の声  芭蕉

(松尾家は真言宗。暮は高野山にある。その高野山に登った時の句です。それにしても、今は電車で終点までいけますが、当時三重県から出かけるのも大変ですが、下から登るのも大変だったでしょうね。)

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そういえば、行基の歌も高野山だと記憶しています。
情感たっぷりの歌ですが、芭蕉の句を読んで思い出しました。
何か因果があるのでしょうか。

山鳥のほろほろとなく声きけば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ

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行春にわかの浦にて追付たり  芭蕉

(この句なぜか、気に入っているのです。時間感覚を意識した句ということもありますが、旅とはそんなことに気づくものなのですね。)