あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

赤き頬そのままにしてそりあそび  あきオジ

2011-01-25 17:36:09 | 日記
是がまあつひの栖(すみか)か雪五尺  一茶

(この句が一茶の代表句なのでしょうね。農村の生活をうたった句もありますが、どうも野卑であったり、媚びたような句もあります。それと一茶が労働体験があったわけでもありませんから、労働歌というわけにいかず、中途半端なのですね。その中で、この句は芭蕉では作れない庶民感覚があっていいですね。)

白き巨船きたれり春も遠からず  大野林火

(昭和の人だそうです。読んだとき、あっ、これはみなとみらいの大桟橋だと思いました。でも作者がイメージしているのは古き時代の大桟橋ですね。私は新しく美しくなった大桟橋しか知りません。似て非なるものを想像して「同じだ」という勘違いもいいかもしれませんね。)

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今日は一日「日めくり万葉集」を録画しながら見ていました。
万葉集を愛する人の多様さとその読みの深さに驚かされます。
私にとっては、古文の勉強のレベルから抜けられませんが、楽しめばよいのですね。
あと数年「馴れ読み」が必要ですね。
今、万葉集に出てくる植物を確かめることを楽しんでいます。

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飛び石をカモメもわたり春近し  あきオジ

2011-01-25 17:19:50 | 日記
ねこの眼に海の色ある小春かな  久保より江

(明治の歌人です。女性らしいというか視点がいいですね。つきはなす様な距離感ではないところが好きです。)

独り寝も好や 暁の別れ思へば  宗安小歌集

(こんな洒落た歌にも目を向ける余裕が欲しいですね。まだまだ手間暇かけた読み方が必要ですね。)

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六道輪廻の間には ともなふ人もなかりけり
独り生まれて独死す 生死の道こそかなしけれ  一遍

(俳句ではありませんが、いつも口にしている和讃です。六道とは天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄のことです。仏教の世界のことは分かりませんが、どこにいこうと独りであるという孤独感がたまらないですね。)

寒椿ここにいますと言いたげに  あきオジ

2011-01-25 17:12:45 | 日記
あらふと青葉若葉の日の光  芭蕉

木啄(きつつき)も庵はうあぶらず夏木立  芭蕉

田一枚植て立去る柳かな  芭蕉

(芭蕉の「奥の細道」の句。それらの句を読むと、それぞれの風景が浮かんできます。日光、そして黒羽の雲厳寺、そして遊行柳、懐かしいですね。思い出と一緒に浮かんできますね。もう、きな臭い関係やしがらみを抜けだした生活にしなければいけませんね。)

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マフラーを直して歩く長き道  あきオジ

2011-01-25 16:56:50 | 日記
昭和記念公園の大木
シンボルツリーと言うか
おおらかに私を迎え入れてくれるような
温かさがあります。
もう春の準備をしているように思えます。

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何もかも雑炊にしてあたたかく  山頭火

汽車のひびきも夜明けらしい楢の葉が鳴る  山頭火

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「芭蕉庵桃青」中山義秀著を読んでいます。
芭蕉を評伝風に書いているのです。
興味深く読んでいます。
その中にでてくる「奥の細道」
その出発地である北千住から日光、黒羽、中尊寺、松島、山寺など
私はなぜか、全部、訪ねたことがあるのです。
偶然ですが、ちょっと面白そうですね。
「奥の細道」丁寧に読んでみましょうか。

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梅咲けば梅が一番気楽者   あきオジ

2011-01-25 06:34:45 | 日記
旅人夫婦で相談してゐる  放哉

小さい島に住み島の雪  放哉

雨の中泥手を洗う  放哉

(山頭火も放哉も句そのものが俳句ではなくて、人物、境涯、そして生活が俳句なのですね。その排せつされたものが句なのですね。もう、言葉になったときには、その作者から抜け出ているのですね。俳人として魅力的でしょうが、二人とも一緒に生活する人にとっては疎ましい存在だったのでしょうね。)

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最近もっとも苦手なオペラを聴くことがあります。
まだまだ、途中で嫌気がさしていますが
楽しめるようになったなら
人生、さらに楽しくなるでしょうね。
楽しいことはときには向こうから飛び込んでくることがありますね。

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鶯の姿もみせず呼びかわす  あきオジ

2011-01-25 06:24:54 | 日記
ことしもこんやかぎりのみぞれとなった  山頭火

なんといふ空がなごやかな柚子の二つ三つ  山頭火

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このブログを訪ねて下さる方
お元気でしょうか。

風が大流行しているようです。
大事にしてください。

私はぼちぼちです。
そこそこ写真を撮りに出かけ
そして、家ではあれこれのテレビも見ています。

あれやこれやありますが、
どうやら元気にしています。

少しぐらい成長しているのでしょうか


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紅梅が咲きし坂を登り切り  あきオジ

2011-01-25 05:39:14 | 日記
茹汁(ゆでしる)の川にけぶるや春の月  一茶

つやつやと露のおりたるやけ野哉  一茶

(一茶の65年の人生は句を作り、いじりまわし、改作、引用するような強引さもあったでしょうが、句を作ることに人生を賭けているのですね。当時の評価は、現在のそれとは違っていたでしょうし、自負心のもちかたも今とは違っていたでしょうね。でも、俳壇の評価等を抜きにして考えると、「貫いた」こと「作り続けた」ことが、物すごいですね。そして、素敵ですね。それにしても、「それしかない」を知った。それが、一茶の強烈な個性だったのでしょうね。

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「日めくり万葉集」を録画してみているのですが、万葉集ファンは多いですね。
古語を理解するのが大変ですが、テレビでは翻訳して解説してくれますし
何回も繰り返して朗詠してくれますので楽しいですね。
聞いても忘れてしまう年寄り向きにできているので楽しいですね。

夜の時間帯に一週間分まとめて放映されているので、それをチェックしておいて録画します。
小さな番組なので埋め草のような存在ですので放映が不定期なのが残念です。

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