あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

餅を食うそれだけでいい夜ながし  あきオジ

2011-01-30 06:53:18 | 日記
昭和記念公園の少女の像です。
自然公園にどうしてこのような像を置こうという発想がでてきたのか分かりませんが
ちっとも可愛くありません。
というより、居場所を間違えているのですね。
そんなことありますね。
いい人だけれどいる場所を間違えている。
場所を変えると
輝きを増す。
そんな人がいますね。

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ぬくい屋根で仕事してゐる  放哉

裸木春の雨雲行くや  放哉

(じっと、終りを待っている。それもいいかもしれませんね。急いだり、慌てないで待つだけの日々。それもいいかもしれません。何かのこそうなどと考えるから焦るのですね。)

寒椿拗ねた色を残すまま  あきオジ

2011-01-30 06:23:26 | 日記
鹿児島では噴火
エジプトでは反政府デモ
そんなことがおこり、
そして、静まり
そんなことで一喜一憂している間に
自分の短い人生も終わるのですね。

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まつたく雲がない傘をぬぎ  山頭火

また逢へた山茶花も咲いていた  山頭火

雨だれの音も年とつた  山頭火

(まったく独立した個体が並べると別の意味をもってくる。その不思議を山頭火は実に巧みに自分の境涯と重ねています。そこが面白いですね。何人かの人が山頭火の評伝を書いていますが、それぞれの人がそれぞれの思いを重ねて、その人物像から俳句を読み説いていますが、定番となるような読みとり方がなさそうなところが面白いですね。ひょっとして、評価が高まるか、逆に消え去るかもしれません。評論家の評価など否定されるために存在しているような頼りないものですけれどね。)

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浮雲のごとき人を母にもち  あきオジ

2011-01-30 05:58:02 | 日記
このごろ亡くなった母を思い出します。
昔の人ですから、あれこれ語るようなことはありませんでしたし
人の人生、並べてみればどこにでもありそうな人生です。
でも、思い出の断片には深い母親としてのいたわりや優しさがあるのです。
誰もがもっている思い出もあります。
深く読みとるといろいろな思いが見えてきますね。

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雑煮ぞと引きおこされし旅寝かな 路通

門松や黒き格子の一つづき   呂風

万歳に蝶々とまれたびら雪 左次

(「たびら雪」とは雪片が大きいことを言うのだそうです。そう言われると風景が見えますね。聴きなれない俳諧師ですが「古句を観る」から引用しました。)

水仙の無分別にさく鮮やかさ  あきオジ

2011-01-29 20:34:59 | 日記
昭和記念公園の水仙です。

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思ふ人の側へ割込む炬燵哉  一茶

初夢に古郷を見て涙哉  一茶

(こんな一茶の句を読むとホッとしますね。32歳ころの句ですね。いかにもという感じが新鮮ですね。30歳代で個性が出るなんて不気味ですね。俳句は単体が集まった集合体がその人なのですね。そんな気がします。)

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うれしくもない夕暮れの白牡丹  あきオジ

2011-01-29 20:16:37 | 日記
昭和記念公園の竹林です。

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梅咲きぬどれがむめやらうめぢややら  蕪村

梅遠近南すべく北すべく  蕪村

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「森山良子」の特集番組がありました。
昭和40年代からのファンでした。
「死んだ男ののこしたものは」「さとうきび畑」などが好きでした。
確か「フォークカレッジ2」だったと思います。
今でもレコードをもっているはずです。

おかしなもので、当時夢中になっていた曲はいまでも好きですね。
最近、好きになった曲はすぐ忘れるのにね。
年寄りということでしょうか。

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冬深き街に残りし銀の月  あきオジ

2011-01-29 07:08:37 | 日記
名月や西に向へばぜん光寺  一茶

人声にほつとしたやら夕櫻  一茶

茶を飲めと鳴子引也朝かすみ  一茶

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なぜか、今日は寝不足で気合が入りません。
きっと、一昨日、昭和記念公園を3時間歩いた影響なのでしょう。
年をとると疲れが二日後にでるのですね。

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松竹梅めでたき日々のうらおもて  あきオジ

2011-01-29 06:56:53 | 日記
昭和記念公園の梅です。

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月は澄みわたり刑務所のまうへ  山頭火

寝ころべば枯草の春匂ふ 山頭火

ひろびろひとり寝る月のひかりに  山頭火

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今日は出かけたいのですが、どこに行こうか迷っています。
いつもそうですが、決めるまでが優柔不断で大変です。
でも決めれば簡単です。
でも、そんなとき次善の目的地になっているのが分かります。

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竹騒ぐ雪まじり空きょうもあり  あきオジ

2011-01-29 06:48:10 | 日記
小さい火鉢でこの冬を越さうとする  放哉

心をまとめる鉛筆とがらす  放哉

ただ風をばかり吹く日の雑念  放哉

(淋しく、切なく耐えられないと思ったとき、友達に語るようにほっとする。そんな温かさも感じることもあります。他人の孤独からほっとする。矛盾しているような気がしますが、俳句を作るということには誰かに伝えるという意味合いがあるのですから、どこかで絡み合っているのですね。)

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梅咲けば鶯啼いて寝正月  あきオジ

2011-01-28 17:59:35 | 日記
昭和記念公園の寒桜です。
梅と桜
私にはその区別ができません。
そろそろしっかり思えなくてはいけませんね。

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紅梅の落花燃らむ馬の糞  蕪村

泣に来て花に隠るる思ひかな  蕪村

(蕪村は中国文学に精通しているのですね。ですから、漢詩について精通していないと暗喩が理解できませんね。ちょっと、私のような教養のない者には及ばないですね。残念ですが、まあ、いいか。)

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浮雲のゆくへも知らず寒牡丹 あきオジ

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