さいたま市シルバー人材センターの傾聴ボランティア「あゆみ」会員の、新井雅江さんが、家族やワンちゃん
と一緒に、ご主人の若年認知症と闘ってきた22年間の体験を著わした本を出版しました。
認知症介護で苦しんでいる方々のお役に立てれば、との強い思いがお有なのです。
発症した頃は、若年認知症とは解らずに、ご主人を無視したり、万引きなどご主人の問題行動から逃げていた
ことを悔やんでいらっしゃいますが、入退院を15年間も繰り返し、結婚生活の三分の一をご主人と離れて
暮らし、ご主人の病気と闘って来た壮絶な記録なのです。
一時は、ご主人の問題行動に困り果て、「一緒に死のう」とご主人に話したが、ご主人は、「死ぬのは嫌だ」
と、本能的に死を拒否するだけだったようです。
勤め先から解雇され、善悪の判断が出来なくなり、万引きや自転車ドロなど警察沙汰は頻発、思う通りにならない
ことに怒り、ご自分を抑えきれずにご家族の皆さんに暴力を振るう、自分の髪の毛など回りにあるものを食べて
しまう異食、飲み下す力が衰え「胃瘻」、心筋梗塞など、次々に身体的な病状も悪化・・・。
その間、闘病生活を癒してくれていたワンちゃんの「かりん」(14歳)を老衰で亡くし、ペットロスとご主人の
病状悪化、見通しが立たない生活不安と、苦闘は続いた。
この苦闘を、新聞の投稿や、女性同士が年代・地域を超えて書き連ねる「鈴の音」への投稿で、認知症介護で苦し
でいるのは、自分だけではない、励まし合う仲間がいる、書くことで心がスッキリされた、と、20年間書き続け
られた。この苦闘記録が、
「若年認知症になった夫と生きぬいて 8000日の朝と夜」(harunosora社)として出版されました。
ご主人が亡くなった時のことを、
「悲しみや寂しさよりも、これで終わったという安堵が心の底に広がった」と書かれています。
8000日に及ぶ若年認知症との闘いが想像を絶するもの、との「お言葉」として、重いなあと感じています。
ご主人のご冥福をお祈り申し上げます。
新井さんが、このご体験を活かした傾聴活動で、私達のお手本になって頂いていること、ありがとうございます。
ウォーキング中に出会った花々。
4月18日「今日は何の日カレンダー」より
発明の日(1954)、よい歯の日、世界アマチュア無線の日、頭髪の日(毎月)
▲孔子、没。72歳(BC479)▲浮世絵師・葛飾北斎没。90歳(1849)▲天津条約、締結(1885)▲専売特許条例
公布(1885)▲サンフランシスコ大地震。死者約1千人(1906)▲ニューヨーク、ヤンキース・スタジアム、
完成(1928)▲帝人殺人事件(1934)▲アメリカ軍機日本本土初空襲(1942)▲連合艦隊指令長官・山本五十六が
ラバウルを出発してブーゲンビル島に向かうがアメリカ機に撃墜される。59歳(1943)▲アジア・アフリカ会議
開催(1955)▲グレース・ケリー、モナコ王妃となる(1956)▲霞ケ関ビルが開館(1968)▲ベイルート、米大使館
自爆テロ事件63人死亡(1983) ▲海部首相、ゴルバチョフ大統領と、北方4島を領土画定協議の対象とする日ソ
共同声明に署名(1991)▲岩手・花巻空港で日本エアシステム機着陸失敗大破 重軽傷者58名。(1993)