平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い1489 強制的な不妊手術、不完全な人間

2019-04-27 11:11:35 | 日記

4月24日、旧優生保護法に基づいて、強制不妊手術を受けさせられた何万人もの被害者にたいして、一時金を
支払う法律が成立した。
旧優生保護法は、太平洋戦争後の1948年に成立、1996年まで存続。
「不良な子ども」を作らせないために、強制的に不妊手術を受けさせられていた。
手術を受けた被害者は、身体障害や知的障害があったり、素行に問題があった、10代かそれ以下の未成年が
多かった

安倍総理は、1996年まで、政府が旧優生保護法の下、強制的に不妊手術してきたことを、お詫びしています。
19世紀後半に、イギリスの遺伝学者「フランシス・ゴルトン」が提唱した優生学が、世界的に支持され、
20世紀に入って、国民の保護や子孫のために、「不良な子ども」を産むべきではない、と産めないように
する「断種法」が、世界中で制定された。梅毒患者、性犯罪者などの断種が、世界各地で法制化された。

日本では、1940年(昭和15年)「国民優性法」が制定され、1948年(昭和23年)に優生保護法に改め
られた。この優生保護法が1996年まで続き、強制的に不妊手術出来る根拠となった。ハンセン病の人も法制化
当時からしばらくは、強制不妊手術対象だったようだ。

加えて、強姦などで望まぬ妊娠による出産や、出産に伴う母体の死の危険などを避けるための堕胎、更には、
「経済的理由」での堕胎も認める法律となった。
1996年に旧優生保護法が廃止され、強制不妊手術が禁止され、「母体保護法」で、強姦による望まぬ出産や
出産に伴う母体の死の危険などを避けるための堕胎、「経済的理由」での堕胎も認めることなどは、引き継がれた。
諸障害やハンセン病などと、「不良な子ども」出生との因果関係は、医学の進歩で否定されたから、過去に決めた
法律が過ちだった、と解り方向転換されることになった。

旧優生保護法は、魔女狩りや関東大震災でのデマによる朝鮮人虐殺など、を連想させ、更には、バカバカしい人災
「戦争やテロ」を無くすことが出来ない現状に、「不完全な人間」を再確認した思いです。

不完全な人間」なのだから、人間は、もっともっと、謙虚にならないといけない、と思うのです
ウォーキング中、カキツバタが満開。

4月27日「今日は何の日カレンダー」より
婦人警官記念日、悪妻の日・哲学の日
▲ギリシアの哲学者ソクラテスが 時の権力者に死刑宣告され獄中で毒を飲み死亡。妻は有名な悪妻 (BC399)
▲記録に残る日本最初の地震(599)▲幕府が人身売買を禁止する(1626)▲アメリカ船が長崎に来航し、
薪と水を要求する(1807)▲アメリカ軍が、イギリスからトロントを奪う(1813)▲帝国図書館(現国会図書館)
が開館(1897)▲東京で日本初の駅伝(1917)▲GHQの指示で東京警視庁に初の婦人警官62人が採用(1946)
▲琉球立法院が日本復帰を満場一致で可決(1964)▲松下幸之助が肺炎のため没。94歳(1989)
▲南アフリカ共和国で、黒人が初めて参政権を行使する国政と各州議会の選挙が行われる(1994)
▲東京駅新丸ビル開業(2007)▲刑事訴訟法改正、殺人罪などの時効廃止(2010)▲板門店で南北首脳会談、
朝鮮半島の「完全な非核化」を盛り込んだ板門店宣言(2018)