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KYOTO MAIKOYA 祇園清水店(旧伊藤喜商店)2 無量子庵内部
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写真は、露地庭の腰掛待合(右)と茶室 松庵(左)。
KYOTO MAIKOYA 祇園清水店は元伊藤喜商店(いとうきしょうてん)の無量子庵(むりょうしあん)で、表にある貴匠桜が店舗と主屋だったようです。
共に大正15年の建築の登録有形文化財です。
貴匠桜に向かって右手にある路地に入ります。
細い石畳を進むと、路地は左に折れ貴匠桜の裏手を進みます。
両側の塀は木の皮や竹で作られており、非常に風情があります。
突き当り右手に門があり、それをくぐると無量子庵の玄関前庭です。
無量子庵は当時桧より高級と言われた栂(ツガ)普請。
また外壁が聚楽壁なので、やや赤みがかっています。
正面が主屋の通り庭になり勝手口、その手前の右手に式台の玄関があり、当日は勝手口から入ります。
式台も勝手口も入ると3畳間があり、左右に並んでいます。
式台の正面は廊下を挟んで、露地庭があります。
露地庭の正面に腰掛待合が見え、右手に茶室 松庵があります。
左手斜め前方が大広間で、左手奥に進むと6畳間があり、これが1階の大体の間取りです。
勝手口を入った正面に左向きに2階への階段があります。
左手奥の6畳間で待ちますが、こちらにも隠れてはいますが2階への階段が右向きに付いています。
なので2階に上がるとちょうど2つの階段が向かい合っており、珍しい構造です。
1階の大広間に入ります。
左手が10畳の本間、右手が8畳の次の間です。
10畳間には付書院、床の間に床脇があり、欄間は下半分が1枚板で端が卍のような意匠になっていました。
10畳間の左手は廊下を挟んで、奥庭。
飛び石は残っていますが、苔などはなくなっています。
庭の奥には川の流れのように石が配されていました。
また奥庭の右手奥には蔵があり、こちらも登録有形文化財です。
お庭に降りて右奥に進むと前述の露地庭につながります。
立派な腰掛待合があり、その奥に小間の茶室 松庵があります。
庭に面した2面に貴人口と躙口が並んでおり、内部は4畳半。
床の間が貴人口の隣に並んで造られているのが変わっています。
さらに露地庭の通路を挟んで左手には新しいお庭があり、そちらはきれいで赤い鳥居、毛氈に傘があり、撮影用なのでしょう。
主屋に戻り2階へ。
2階にも1階の大広間の真上に同じように10畳間と8畳間がありますが、こちらの10畳間には床の間と床脇がありますが、両方の床が1枚板です。
また欄間は大きな1枚板を基調にした風車型でした。
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