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2012 8月のアンケートの総括

今月もアンケートにご協力頂き、ありがとうございます。

今月のお題は、

「Amadeusの京都のおすすめ」の内容のレベルは?

でした。

結果
第1位:適度に楽しめる。____________30件 (50.8%)
第2位:もう少し詳しくても大丈夫!________17件 (28.8%)
第3位:ついていくのがやや大変!_________5件 (8.5%)
第4位:全くマニアの世界だ!!!_________4件 (6.8%)
第5位:まだまだヌルイぞ!!!__________3件 (5.1%)

考察
第1位はさすがにこれだと思いました。
皆さんのお気遣いもあろうと(笑)。
比較的平易な言葉と、分かり易い文章で書いているつもりではあります。
個人的には”京都検定3級を持っている”ぐらいの方が読まれると、非常に面白いレベルなのではないかと思います。

第2位は、もう少し詳しくても大丈夫!
これもこのぐらいだと思いました。
個人的には、掲載がダラダラと長くなるのはキライ・・・というか特に初心者の方は読む気が失せますよね。
ですから歴史的な説明は”ほぼカット”という思い切った方針にしています。
結局”何が1番イイタイ”のかを明確にしないと、この現代、誰も付き合ってくれません(笑)。
その副作用として、やや情報が荒くなるのは致し方がないかなと思っています。

第3位は、ついていくのがやや大変!
これは投票されていないだけで、本当はもう少し多いのではないでしょうか。
普通に京都観光に数回来ましたレベルでは、恐らく付いてくるのは大変でしょう。
しかし、普通の索引の中で知らないところは是非調べてみてください。
誰でもそれなりに楽しめるハズです。
特別な知識がないと楽しめないであろうところは、敢えて”マイナー散策”として別にしているのはこちらの気遣いです。

このブログは、決して初心者を見捨てません!
興味のある方は、是非付いてきてください。
この僕もこのレベルになるのに、0からスタートして3年しかかかっていませんから。

第4位は、全くマニアの世界だ!!!
すいません。
この世界に興味が薄いと”異次元”のお話でしょうね。
多分、京都観光に来ようといろいろ検索してここを見つけたものの、「なんじゃこりゃ!」と去って行かれた方も多いことでしょう(笑)。
また京都観光に興味がでたら見てやってください。

第5位は、まだまだヌルイぞ!!!
これもすいませんですね。
いろいろ食い足りないご不満は分かります。

1つには、前述したような記載の粗さはあるでしょう。
しかしこれを是正すべく記事を詳細に書くと、難しく、長くなるでしょう。すると僕が重視する初級から中級の方をはじくことになりそうで本意ではないのです。

またもう1つに分野の偏りがあるでしょう。
京都のおすすめですから、伝統工芸にも当然触れていいはずですが・・・僕の興味が薄い・・・仏像も・・・興味が薄いのです。
食事ですら最近更新がまれ、油断をすると庭園ネタになり勝ちです(病識はあります(笑))。
これは・・・僕のブログなんで・・・僕の好きなことをします・・・としかいいようがないですね・・・。

今回投票頂いた皆様、ありがとうございました。

今後もさらに希少なネタを見つけては掲載してきますので、よろしくお願いします。

そしてもしなにかレアなネタがあれば教えて頂けるとうれしいです。

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西本願寺9 龍谷大学 大宮学舎1 本館2階


写真は、大宮学舎の本館(左)と北黌(ほっこう 右)

明治初期に建築された擬洋風建築物で、守衛さんに声をかければ外観からは通常でも参観できます。
2012年の“京の夏の旅“で、龍谷ミュージアムとセットで内部が特別公開されました。
アクセス
七条通の堀川と大宮の中間あたりに、猪熊通があります。
この猪熊通を北上した左手に龍谷大学大宮学舎の正門があります。

参観
正門自体が重要文化財です。
元々の門扉はイギリスのアームストロング社製ですが、現在のはレプリカ。
本物は東黌に展示されています。
右手には現守衛室、左手には現在はグッズ売り場の旧守衛所があり、これも重要文化財です。
さらに正面に本館、右手に北黌、左手に南黌、南黌と本館の間に渡り廊下があり、これらすべてが重要文化財です。
本館中央正面には車寄せとベランダがあり、これを中央三角ペディメントスタイルといいます。
それまでは屋根に塔があり雨漏りがしたり耐久性に問題がありましたが、これは耐久性がよく以降推奨されたそうです。

本館に入り拝観料800円を納めます。
正面の階段を登り、左右に分かれる階段の右手に進みます。
登った右手に講堂、左手に貴賓室があります。
まずは講堂です。
講堂は一見教会のような雰囲気で、木製の柱も中央が膨らんだギリシャ神殿のようであり、柱上方の彫刻も石柱によくデザインされるアカンサスを模倣しています。
また当時は、窓のカーテンは非常に珍しかったそうです。
このように西洋風かと思えば、正面には金の仏壇があり、仏壇下方には唐獅子の透かし彫りが施され、天井は格天井と和洋折衷されています。

この和洋折衷建築の評判が明治天皇のお耳に入り、明治13年にここに行幸されたそうです。
その際に休憩所となったのが、前述の貴賓室です。
白のしっくいの折上に木の格天井。
室内には狩野派11代の狩野英信の屏風と、明治天皇が行幸の際に座られた椅子などが展示してありました。

学舎内はこの2階だけの公開でした。

また階段を挟んで貴賓室と対称に会議室があり、2023/5/21のまいまい京都の限定ツアーで中に入れました。
仕様はほぼ貴賓室と同じでした。




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第4期アマデウス会員募集終了と、2012秋 御所・離宮申し込みの結果


写真は、11月の修学院離宮と仙洞御所の返信ハガキ

今回も無事、第4期アマデウス会の募集を締め切りました。
認定された方々には8/30の24:00までに返信メールをさせて頂きます。
連絡のあった方々、今後ともよろしくお願いします。

今回はあまりコメントがなかった方からのご希望が結構ありましたが、申し訳ありませんが一律に返信を見送らせて頂きました。
さらに今回も”アドレス忘れ”の方がおられます。
以降は気を付けてください。

今回を見逃された方や交信が少なく今回はご遠慮させて頂いた方々は、今後コメントを頂いた上で次回第5期募集にご応募ください。



さて先日、この秋の御所・離宮の参観申し込みの結果が返信されました。
11月の参観申し込みは8月から開始でした。
8月から開始といっても、紅葉ネライなら8/1に投函しないと恐らく門前払い状態です。

ブログ内で昨年はアナウンスしましたが、僕まで落選したので、今年は7月末にアマデウス会員さまのみにメールで告知しました。

戦略
修学院離宮は京都市北部の山側にあるので、紅葉はやや早めでも大丈夫。
そしての紅葉ピーク時は、昨年に続き”仙洞御所”をネライました。
ですから11月第3週土曜日の修学院離宮と、11月第4週の土曜日の仙洞御所を第1希望にして申し込みました。
これらは京都迎賓館とは違い、1人1枚しか投函できないルールです。
ハガキは8/1の朝に投函しています。

結果
修学院離宮は、第1希望で当選
仙洞御所は昨年に続き落選
でした。

考察
紅葉ピーク時が希望ならば、選考方法(各月1日の消印から順に参観枠を埋め、定員を超えた日の分からは抽選)から考えて、8/1投函でないと多分お話にならない。
修学院離宮は参観枠が1日5回つまり1日250人参観可能なのでまだ当選しやすいが、8/1投函でも落選することもある(昨年の同僚の結果から)。
仙洞御所は、紅葉が人気な上、そもそも参観枠が1日2回つまり100人しか参観できないため、かなり狭き門であると考えられる。
多分、当選の困難さは、
紅葉の仙洞御所>>オンシーズンの修学院離宮、桂離宮京都迎賓館通常の仙洞御所(1日投函が前提) 通常の修学院離宮、桂離宮>>オンシーズンの京都御所通常の京都御所
ぐらいでしょう。

今後
来年以降もしつこく、しつこく紅葉の仙洞御所を申し込みます。
当選するまでは、8/1朝の投函は”年中行事”です!

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聖護院門跡2 不動堂、書院(岡崎散策24)


写真は、書院の前庭

宸殿の奥の正面には苔のお庭があり、この右手に本堂の不動堂、左手に書院があります。

不動堂は鉄筋の比較的新しい伽藍です。
内陣中央には本尊の不動明王像(重文)、右手には智証大師円珍上人坐像(重文)、左手には役行者像がお祀りされています。

書院は後水尾天皇の側室の女院御殿が移築されたもので重要文化財です。
廊下の突き当り右手に2部屋あり、手前が次の間、奥が奥の間です。

内部は後水尾天皇のデザインで、採光のための窓がたくさんあります。
花頭窓の中央には、当時非常に貴重だったガラスが使用されています。
また違い棚の下には補強用の板が付いていますが、これが紅葉の透かし彫りになっています。
ろうそくの火があたると背後の壁に揺らめく紅葉の影ができる訳です。

また2部屋の真ん中に後水尾天皇御宸筆の“多聞室”の扁額があります。
これは奥の間には小さな床の間があり、手前の部屋には大きな床の間があります。
仕切って使用すると上座、下座がはっきりするのですが、開け放つと微妙なことになります。
これは後水尾天皇が敢えてそのようにしたそうで、そうすることで身分の上下を気にせずにくつろぎ、なんでも話し合える=多く聞く部屋にしようという意図があったそうです。

また書院の左手にも枯山水の小さな庭園があります。

2/2、2/3 節分会
節分会の際は、内部が無料で公開されます。
2/2の終日 柱源護摩
2/3は門の左手で9:00~甘酒の接待(無くなり次第終了)。
13:00~ 追儺式・山伏福豆まき
15:00~ 採燈大護摩供
19:00~ お札焼き
です。
この日は門を入って右手の庭園への門が開放され、庭園から中に入ります
宸殿にも不動堂にも上がれます。
そして2/3は不動堂で、本尊で重要文化財の不動明王像がご開帳されます。
間近まで行ってお参り出来ました。




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ブログ開設 500日目!


京都迎賓館の公開を受けてアクセス数が上昇中の今日この頃ですが、ブログ開始から500日です!

おめでとう!などのお祝いコメントもお待ちしています。

そしてもちろん今回も1年に4回のイベント、

第4期 アマデウス会の募集を致します。

アマデウス会とは、「amadeusの京都のおすすめ」の友の会です。

目的
・希少な予約特別公開の情報は、会員の皆さまには直接メールでお知らせします。
・amadeusの所属する拝観系の会の会員限定の特別拝観への同行のお誘い(申込者のみが会員でもいいものがあります)。
・もし春や秋の特別拝観時に複数の会員さまが上洛されていれば、夕食会なども面白いかなと思っています(今秋計画しており、告知済み!!!)。

会費
無料です。

申し込みの前に
まず今までこのブログをみられて、このamadeusが信頼できると思われた方は申し込んでください。
自分のアドレスをいわば”知らない人”に教えることになるので、よく検討してください。

申し込み方法
これが掲載されてから、翌日(8/30)20:00まではコメントが”事前承認制”になっています。
要するにコメントしてもすぐに反映されず、こちらで止まります。
記載される際の画面上方にもそのような記載が出るので確認してください。
不安なら空コメントで試していただいても結構です。
コメントにハンドルネームとメールアドレスを記載してください(たまにアドレス忘れがあります・・・連絡が・・・)。
もし僕が貴方を認識しているという自信がなければ、何か思い出せそうなヒントを付けてくださるとありがたいです。
こちらで確認した後、そのコメントは削除します。

入会基準
しかし必ずしもメールを頂いたすべての方が入会出来るとは限りません。
逆にこちらも自分のアドレスを直接は”知らない人”に教えることになるので、
”今までのコメントのやり取りなどで僕がある程度信頼できると思った方”には、8/30の24:00までに返信を致します。
目安としては、
・以前のサイトからの方は極めて有利です
・拝観場所で直接知り合った方も有利です
・逆に過去に1、2回ぐらいのコメントのやり取りでは難しいと思います。
申し訳ないですが、事情をお察しください。


予約が不要な特別拝観情報で十分な方は、参加する意味は薄いでしょう.
それらは今まで通りブログで早目に紹介しますのでご心配なく。

一方で希少な(マニアックな!?)予約特別公開を見たい、同行したい、情報を教えて欲しい方などは入会される意味が大きいでしょう。

大層な話に聞こえますが、多分ご案内のメールはせいぜい1か月に1回ぐらいです。

また第2期以降の募集の際は、よく存じ上げている方々からのご応募ばかりでしたのでスムーズでした。
しかし今後も、今までに交信歴のない方からの応募は、申し訳ないですがご遠慮頂くことになります。
次回募集までにこちらとの交信を深めて頂いた上で、改めて応募してください。

最後に今後あまりに会員が増えすぎると、こちらも管理できなくなります。
場合によっては、どこかで定員を作らせていただくことになるかもしれませんので悪しからず。

ではよろしくお願いします。

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2012 8/26の拝観報告3(聖護院門跡)


写真は、宸殿から見た南庭と本堂(不動堂)

食事後、予約していた聖護院門跡に向かいました。

かつて特別拝観で2回来ていますが、説明を聞いたことがなかったので、今回はしっかり聞きに来ました。

本来返信ハガキでは10:00だったのですが、午前中の止むない仕儀で(笑)、事前に電話で時間の変更をお願いしていました。
快く応じて下さり、また僕の他にも2人おられたので少しホッとしました(1人だとやはり気を使います)。

内部の詳細は本編を見てください。
説明はちょうど1時間でした。

実は書院の内部は入ったことがなかったので、今回更新しておきます。
多分、年に1回ぐらい行われる自前の特別拝観では書院は公開していなかったのではないでしょうか。
さもなければ単に僕が見落としたのかです。

聖護院門跡は来年の”京の冬の旅”で特別公開されるので、その際なら皆さん拝観しやすいでしょう。


さてこの後にもう1か所拝観しているのですが、諸々の事情でこの日程の続きは9/2になります。

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東山艸堂:The GARDEN oriental KYOTO(東山中央散策10)


写真は、表門。

高台寺の前の”ねねの道”の南端の突き当りにあります。
もともと東山艸堂(そうどう)は、かの竹内栖鳳の私邸です。
今はThe GARDEN oriental KYOTOが、土日は主に結婚式場として運営されており、平日はランチ、夜はディナーやバーもされています。
またOtonamiの「ザ ソウドウ 東山 京都 日本画の巨匠・竹内栖鳳の旧私邸にてアート鑑賞」に参加すると、建物見学と食事のツアーがあります。

門を入ると、石畳の緩やかな登り坂が左へそして右へと続きます。
その突き当りに数寄屋風の本館があります。

正面の玄関を入ると天井はゆるやかな船底天井。
左手に上がりますが、土足仕様です
正面に進んだ左手に三角の間があります。
床の間や地袋など三角形に拘った造りになっています。

正面奥は大きなフロアがあり、天井は2階も吹き抜けです。
外には苔のきれいな庭園が見えます。

また玄関を入って右手の廊下を進んだ左手に洋間があります。
床は木組みで、奥は半円上のサンルームのようになっていました。

階段で2階に上がります。
手すりには手斧で模様が付けられています。
2階のフロア中央は吹き抜けで、外周に廊下があります。
左手奥には個室が2つあります。
これは間を開ければ1部屋で、左手の部屋には床の間があります。
右手の部屋からは八坂の塔が見えます。
婚礼では顔合わせなどで使われるそうです。

また2階の右手奥にはかつてアトリエだったバンケットルームです。
窓の外正面に八坂の塔が見える絶好のポジションです。

本館を出て右折し、庭園を歩きます。
まず左手にチャペルがあります。

さらに奥に進むと、石畳の通路沿いに庭園が拡がっています。
左右の苔がきれいです。
最初の右手の通路から見上げた空には、八坂の塔がそびえ立ちます。
次は少し広がった右手に砂紋が同心円状に描かれています。
さらに進んだ左手には石組からなる池があります。
背後には大きな灯籠もあります。これは元からあったもののようです。

やがて左手奥に新棟の東山が見えてきます。
玄関を入った右手がソファーが並んだ待合の様な広いお部屋があり、その奥にチャペルがあります。
階段で2階に上がると、披露宴が出来る大広間があります。
そして至る所に栖鳳の作品が展示されており、大広間には雀の作品もありました。

さらに沿路を奥に進むとヤサカがあります。
右手1/3は本来の建物で、左手2/3は新築しています。
階段で2階に上がると古い建築の方は広間になっており、八坂通に面しています。
なので八坂の塔でよくみる景色がそのまま窓から観ることが出来ます。




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2012 8/26の拝観報告2(八千代)


写真は、雨月の雪(3200円)

12:30頃に大徳寺を後にして、まずは長男を自宅に帰します。
その後はいつもの単独行動です(笑)。

自転車で14:00の予約拝観の前に昼食へ。

南禅寺の参道入り口の右手にある”八千代”さんです。

ここは小さいですが庭園を見ながら食事ができます・・・といってもそんなところは京都に巨万(ごまん)とあります。
なぜ敢えてここにしたかというと、ここが”旧上田秋成邸”だったからです。

お昼は3000円~5000円ぐらいのお弁当や湯豆腐などが主です。
旧上田秋成邸だけあって、雨月のお弁当の”雪”3200円を注文しました。
お食事は質量ともに値段相応ぐらいでしょう。
特に不満はなかったです。

店内の奥には写真のような庭園があります。
庭に降りる事も出来ますが、実際に降りる人は少ないようです(僕は当然食後に降りましたが(笑))。

あの界隈は湯豆腐のメッカでたくさんのお店があります。
どこにするか決めるのも大変ですね。

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仁和寺3 特別拝観1 金堂、観音堂、霊宝館(きぬかけの路散策13)

写真は、国宝の金堂

2011年、2012年春、2013年春と2015年春の非公開文化財特別公開で伽藍内部の公開がありました。

中門を入ったところにテントがあり、ここで拝観料800円を納めます。
拝観者が持つチェックシートを頂き、金堂、観音堂に入る際に押印するシステムです。

通常は扉が閉まっている金堂と観音堂の内部に入れます。

金堂
金堂は紫宸殿を移築したもので、紫宸殿の遺構としては現存最古のものであり国宝です。
御所あった時の屋根は檜皮葺でしたが、ここでは瓦葺きになっています。
瓦葺きの方が屋根が重く、柱への負荷が大きくなりますが、コストは断然安いそうです。

内部は手前の外陣と奥の内陣に分かれており、本尊の阿弥陀三尊像をお参りできます。
しかしこちらは江戸時代の運節作のものです。
内陣は左右の外側から天燈鬼・龍燈鬼立像、仏眼仏母尊像(獅子冠が特徴) と阿弥陀如来像、
四天王像がお祀りされています。
内部には極彩色の彫刻などがあり、宮殿の名残が見られます。

2018年10/13~12/16に金堂裏堂に描かれた五大明王壁画が初公開されました。
金堂に向かって左手から入り反時計回りのルートでしたので、先に内陣側、そして裏堂へ。
内陣右手から裏に回りますが、右奥に宇多天皇の父、光孝天皇像がお祀りされていました。
そして内陣裏には左手から、金剛夜叉明王、降三世明王、不動明王、軍荼利明王、大威徳明王が描かれていました。
こちらに金堂を移築した、江戸時代の作だそうです。
またこの五大明王壁画は、今後毎年5/28に公開されるそうです。

中門の左手にあります。
2019年に修復を終えて、春と秋に内部が公開されました。
また毎月18日には観音会で中に入れます。
内陣の外周が回廊のようになっており、1周出来ます。
内陣には本尊の千手観音菩薩、脇侍には不動明王と降三世明王が、さらにその脇には28部衆像、その前には風神、雷神で併せて33躯がお祀りされています。
外周の外陣には、三十三観音菩薩像が、内陣の裏の上段には六観音像、下段には六道図が描かれていました。

春と秋には霊宝館の公開があります。
90度回るように展示されており、主に奥側が仏像、その他が仏画や書籍になっています。
金堂に創建時からお祀りされていた阿弥陀三尊像(国宝)が常設展示されており、医術書の黄帝内経大祖(国宝)、医心方(国宝)、御室相承記(国宝)や新修本草(国宝)などが展示されています。
その他重文の仏像や書籍も多数ありました。




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2012 8/26の拝観報告1(こども論語塾 in !?)


写真は唐門、奥正面の屋根が本堂、右の屋根が盤桓廊

最近子供に論語を読ませるのが流行っているらしく、うちの長男も行ってきました。
「いや、アンタの子供がどこで論語読もうが知らん!」って思われたでしょうか(笑)。

僕も空気が読めない訳ではないので、ここに書いたのは”それなりの理由”があります。

今日は朝からこの写真の場所に行ったのですが、どこでしょう?
僕が長男を連れてこども論語塾に出かけたのは、龍光院(りょうこういん)です。

・・・・・・??!!!!

サラっと書きましたが、龍光院です、大徳寺の。

ピンとこられない方、これがどれぐらい”ビビる情報”かは、今後のコメント欄での反響でわかると思います(なかったらどうしよう・・・笑)。

毎月第4日曜日の9:00~11:00に開催されており、”予約なしで誰でも”参加できます。
参加費は子供300円、大人500円です。
しかも今日は”夏休み大会”で、通常70人程度の参加者が130人以上もいました。
半分以上は子供で、5歳から10歳ぐらいが多かったです(なかには0歳児や13歳の子もいました)。

まず9:00から本堂南の農園で草引きを30分、書院を通過して本堂に移動し座禅を15分でここまでで計60分。
最後の1時間が論語読みです。

座禅や論語読みも幼児がいるので、そんなにピッチリした感じではなく、和やかなムードで進行していきます(要するに子供達がウロウロしています)。
しかし小学校低学年ぐらいならかなり真剣ですね。

通常ならこの2時間で終わりのようですが、今日はその後に農園経由で唐門から本堂に入りお焼香(子供も)。
その後は農園でお祭りです。
焼きそば、おにぎり、流しそうめん、お茶、ビールなどなどもすべて参加費さえ納めれば無料です。
まあ地蔵盆みたいな位置づけですね。

そんなことで龍光院はてんやわんや。
子供があちこちをウロウロしていたり、本堂の柱をつかんでいたり、僕らが見たら卒倒するような事態ですが、御住職さんはそんな子供たちを見てニコニコされていました。

そんな混乱状態だったので、今日は大概内部を見られました。
書院も本堂も見られましたし、墓所も開いていたので黒田官兵衛や長政のお墓も見ました。
唯一障子が閉まっていた”密庵席”がみられませんでしたが、密庵席の前庭は本堂脇から見えました。
またちゃんとした内部の報告は、今後の本編に掲載します。

参加者の保護者は、ほとんどが僕と同世代ぐらい。
しかし書院前を通過してもザワっとするのは同伴の祖父母世代ぐらいで、ほとんどの方は普通のお寺という認識のようでした。

長男がまた行きたいというので、当面は毎月通おうかなと思っています(笑)。

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龍安寺5 特別拝観2 仏殿と開山堂、西の庭(きぬかけの路散策10)


写真は、西の庭。

さらに順路に沿って進むと方丈の裏手の左側に立ち入り禁止区域があり、この奥に建物があります。
これが仏殿と開山堂です。
仏殿の前の白砂の庭園には鐘楼があります。
1981年の再建なので比較的新しく、仏殿と開山堂は内部でくっついています。
まず仏殿の天井には2m×2mの龍図があります。
この龍を本尊から遠い方から見ると、優しい顔。
本尊から近い方から見ると、険しい顔になります。

仏殿の奥が開山堂です。
この中央に本尊の釈迦牟尼仏、左脇に阿難尊者像、右脇に迦葉尊者像がお祀りされています。
またお堂の左手から日峰禅師像、義天禅師の位牌、釈迦牟尼仏を挟んで右手には月航禅師像と特芳禅師像がお祀りされていました。

一旦方丈から出ます。
順路に沿って歩き、突き当りの納骨堂まで来ます。
この右手奥に西の庭があります。
白砂の道があり、周囲は池泉式庭園のようになっています。
隣は仏殿で、庭園の中心に廟所があります。
これは開基の細川勝元のもので、勝元の坐像が内部にあります。
教科書でよく見る細川勝元です。

仏殿側から左手に進むと古い庭の石組があり、これは江戸時代に金森宗和が作庭した時のものだそうです。
さらに園路を進むと奥に池があり、これは都林泉名勝図会にも描かれているそうです。




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2013 第47回 京の冬の旅 速報


写真は、金戒光明寺の紫雲の庭。

なおすけさまの御指摘があるまでこの秋の予定にかまけており、見逃していました。

来年の「京の冬の旅」が、もう出ていますね。

今回はかなり豊作ですね。

基本の期間は1/10~3/18です(一部拝観休止日や期間が短いものもあります)。

E-3 相国寺 慈照院
E-3 妙心寺 東海庵
E-3 妙心寺 大庫裏・経蔵
E-3 仁和寺 金堂 五重塔
E-3 三時知恩寺
C-3 霊鑑寺
D-2 金戒光明寺
C-3 宝鏡寺
C-2 得浄明院
B-2 知恩院 三門(また出た(笑)!)
B-2 東寺 五重塔(またまた出た(笑)!)
D-3 聖護院門跡
E-3 東寺 小子房
E-3 大聖寺

また12月ぐらいに分析も掲載しますが、

知恩院三門、東寺五重塔は頻繁にやっており、
霊鑑寺、金戒光明寺(今秋もあり)、得淨明院、宝鏡寺、聖護院門跡は、毎年1年のうちで見られるチャンスがあり、
三時知恩寺、仁和寺 金堂 五重塔(五重塔の内部があれば別)は、本来はレアものですがこの1年以内に公開があった、
相国寺 慈照院、大聖寺、妙心寺 大庫裏・経蔵、妙心寺 東海庵、東寺 小子房はマジでレア、

です。

個人的にも相国寺 慈照院、大聖寺、妙心寺 東海庵は是非行きたかったところですので、この冬が楽しみです!

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龍安寺4 特別拝観1 蔵六庵、知足の蹲踞(きぬかけの路散策9)


写真は、ホンモノの知足の蹲踞

「そうだ 京都、行こう」会員限定の特別拝観が、2012年4/14にありました。
通常非公開の茶室の蔵六庵、知足の蹲踞(本物)、仏殿と開山堂、西の庭が公開されました。
また2020年11月末と12月第1週末の予約早朝拝観(7:30~8:30)でも同様のイベントがありました。

しかし一般にも期間限定、定員制で茶室の蔵六庵、知足の蹲踞(本物)は公開しているようです。
ちなみに2012年は3/25~3/31と10/25~10/31。
いずれの期間も10:30~11:00、13:00~13:30の1日2回。
毎回先着30名のみ。
通常参拝料のほかに特別参拝料500円が必要です。

方丈の玄関を入って左手に石庭がありますが、ここを直進して細い廊下を進みます。
左手に侘助椿のある中庭があります。
この奥に隠れるように本物の知足の蹲踞があります。
方丈の裏手にあるのはレプリカで、このレプリカの右手の奥にホンモノがあることになります。

先の廊下の突き当りに茶室の蔵六庵があります。
3畳台目中板で、廊下に火灯口、左手奥に給仕口があります。
点前座の後ろには道庫があり、床の間には墨蹟窓があります。

廊下を右に進むと蔵六庵と接した奥は展示室になっていて、大きな蟠龍図の掛け軸と狩野派の琴棋書画図の襖絵が展示してありました。
この琴棋書画図は明治期の廃仏毀釈で海外に流出したものが2010年のオークションで当寺に戻ったものです。

再度方丈に戻り、方丈の部屋の中から石庭の説明があります。
左右の襖絵は登り竜と下り竜です。




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聖護院門跡の予約


写真は、返信ハガキ

聖護院門跡の内部を拝観するには事前に予約が必要です。
年に1回ぐらい予約不要の特別拝観がありますが、不定期であり広報もHP上のみですので探しにくいです。

ハガキに
・拝観希望日時(第3希望まで):時間は、10:00~と14:00~の1日2回で60分程度
・都道府県
・氏名
・年齢
・連絡先
・人数
を書いて、〒606-8324 京都市左京区聖護院中町15に送ります。

ここでふと気になることがあります。
・往復ハガキじゃなくていいのか
・返事はどのようにくるのか
です。

僕は普通のハガキで送り、要綱には都道府県としか書いていませんが住所はすべて書きました。
約4日後には返信のハガキが送られてきました。

後からよく考えれば、往復ハガキで出した方がよかったかなと思いました。

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龍安寺3 西源院(きぬかけの路散策8)


写真は、西源院の前庭

龍安寺の鏡容池のほとりにある精進料理のお店で、湯豆腐がメインメニューです。

門を入ると前庭があります。
普通の塔頭の前庭ぐらい立派です。

玄関を上がりベルを鳴らすと、座敷に案内されます。
この座敷から前庭を眺めながらお食事をします。
中央に池があり、奥から小川が流れ込みます。
苔も非常にきれいです。

座敷の反対側にも小さいながら中庭があります。

メニューは、精進料理 七草湯豆腐付き 3300円がメインで、あとは湯豆腐単品 1500円、ごはん 200円と飲み物だけですので、ほとんどの方が精進料理 七草湯豆腐付きを注文されていました。

精進料理 七草湯豆腐付きは、朱塗りの御膳にごま豆腐や山菜などの小皿が5品とごはんが1膳。
それと湯豆腐です。
湯豆腐は1人1.5丁分ぐらいあるので、正直最後の方は飽きてくるのが難点です。




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