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2025 1/25の拝観報告3(大まさ やなぎのにわ京菓子店 ツキイチカフェ お茶席)

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写真は、離れの座敷。
大まさ やなぎのにわ京菓子店 ツキイチカフェの続きです。
3人ともお食事をしましたが、実はメインイベントはこれから。
生菓子とお薄は店内でも頂けますが、12:15~、13:15~、14:15~の3席は
離れの茶室 梵庵でお点前ありで戴けるのです。
1席5名。
通常であればその場で申し出ても大丈夫なんですが、この日は土曜日。
毎月24日のやなぎのにわ京菓子店のインスタにツキイチカフェの告知が出ます。
その前日告知で「お茶席は予約があり、1席目残3、2席目残なし、3席目残1席」と出ました。
我々3人とも1席目で予約した次第です。
もちろん申し合わせることもなく別々にw
そして3人とも11:30から食事をして、12:15まで待とうという魂胆。
11:30前に来たのも、無人客室の写真が欲しいという魂胆w
全部考えていること、一緒でしたwww

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写真は、雪餅 お茶席 1,000円。
12:15に席入り。
先に2人予約があったようですが、1人欠席されたので4人でした。
お茶席とはいうものの気楽な感じです。
お作法に疎くても大丈夫と思われます。
お菓子は雪餅。
中の餡が真っ黄色で、全体的にはゆで卵のようでしたw
でもしっとりやわらかっで、非常に美味しかったです。
通常は裏千家の女性の方だそうですが、今回武者小路千家の男性のお点前でした。
正直お点前の男性も少し緊張されていたようでしたので、和やかにお軸やお茶碗の話をして楽しい時間になりました。
梵庵は写真のように6畳の広間。
堅苦しくない踏み込み床に自然木の床柱。
天袋は台形で、簡易な付書院には円窓が。
お茶屋さんっぽい仕様ですよね~~
写真撮影も全然OKでした。
お席は12:50頃に終了し、次へと参りました。
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KYOTO MAIKOYA 祇園清水店(旧伊藤喜商店)2 無量子庵内部

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写真は、露地庭の腰掛待合(右)と茶室 松庵(左)。
KYOTO MAIKOYA 祇園清水店は元伊藤喜商店(いとうきしょうてん)の無量子庵(むりょうしあん)で、表にある貴匠桜が店舗と主屋だったようです。
共に大正15年の建築の登録有形文化財です。
貴匠桜に向かって右手にある路地に入ります。
細い石畳を進むと、路地は左に折れ貴匠桜の裏手を進みます。
両側の塀は木の皮や竹で作られており、非常に風情があります。
突き当り右手に門があり、それをくぐると無量子庵の玄関前庭です。
無量子庵は当時桧より高級と言われた栂(ツガ)普請。
また外壁が聚楽壁なので、やや赤みがかっています。
正面が主屋の通り庭になり勝手口、その手前の右手に式台の玄関があり、当日は勝手口から入ります。
式台も勝手口も入ると3畳間があり、左右に並んでいます。
式台の正面は廊下を挟んで、露地庭があります。
露地庭の正面に腰掛待合が見え、右手に茶室 松庵があります。
左手斜め前方が大広間で、左手奥に進むと6畳間があり、これが1階の大体の間取りです。
勝手口を入った正面に左向きに2階への階段があります。
左手奥の6畳間で待ちますが、こちらにも隠れてはいますが2階への階段が右向きに付いています。
なので2階に上がるとちょうど2つの階段が向かい合っており、珍しい構造です。
1階の大広間に入ります。
左手が10畳の本間、右手が8畳の次の間です。
10畳間には付書院、床の間に床脇があり、欄間は下半分が1枚板で端が卍のような意匠になっていました。
10畳間の左手は廊下を挟んで、奥庭。
飛び石は残っていますが、苔などはなくなっています。
庭の奥には川の流れのように石が配されていました。
また奥庭の右手奥には蔵があり、こちらも登録有形文化財です。
お庭に降りて右奥に進むと前述の露地庭につながります。
立派な腰掛待合があり、その奥に小間の茶室 松庵があります。
庭に面した2面に貴人口と躙口が並んでおり、内部は4畳半。
床の間が貴人口の隣に並んで造られているのが変わっています。
さらに露地庭の通路を挟んで左手には新しいお庭があり、そちらはきれいで赤い鳥居、毛氈に傘があり、撮影用なのでしょう。
主屋に戻り2階へ。
2階にも1階の大広間の真上に同じように10畳間と8畳間がありますが、こちらの10畳間には床の間と床脇がありますが、両方の床が1枚板です。
また欄間は大きな1枚板を基調にした風車型でした。
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