秋に咲く花

息子は、今日で３学期終了。
1年前に較べれば、成績は格段にアップしているが、
本人、あまりに浮かぬ顔。
仲の良い子に”できる子”が多く、見せ合いっこでもしたのだろう。
（ヘタレのくせに負けん気だけは強い。）

親的に興味があるのは、今日で丸４年となる
”無遅刻、無早退、無欠席”　がいつまで続くか。
保育園の頃は気管支の弱い子で、
深夜に救急病院のハシゴをしたこともある。
お陰で、ある時期は車のことを考えて、半禁酒状態だった。
まずは、丈夫に育ってくれて何より。

これまで、自身のアルバムには全く興味を示さなかった彼が、
先週の休日、突然、生まれた頃から最近のものまで、
時間をかけて見始めた。
僕は、息子のアルバムに、
後で見たら赤面してしまうようなコメントを沢山入れている。
そんな僕の言葉遊びに慣れている彼は、
感動するでもなく、馬鹿にするでもなく、
淡々と写真を見続けていたのだが、
唯一、言葉の意味を聞いてきた写真がある。
４才の運動会でビリを走っている写真。
”春に咲く花だけが花じゃない”
と、まあ、このイタイ父は入れてある。
”保育園、小学校で一番になるのは春の花。
5月頃に枯れるかもしれないぞ。
君は、9月、10月に咲く花になりなさい。”
そんな風な事を言ったら、珍しく真顔で考えていた。

まっ、この国には大器晩成という、
現時点で”できない君”、或いは、上手くいっていない人間に対して、
大変ポジティブで寛容な言葉もあることだし。