西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

木村はなぜ・・・

2012-06-30 22:35:59 | 

買っちゃいました。

【木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか】

第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。昭和30年代当時、視聴率100%で放送された試合で負け役となった木村政彦についてのノンフィクション。発売時に結構いろいろなメディアで報じられた本で、興味はあったのですが、何せ700ページ2600円の大作。700ページはともかく2600円は、貧乏サラリーマンの僕にはちょっとという思いがあり、躊躇っていました。

私事ですが、空手とプロレス。これがあったお蔭で、劣等感の塊だった僕は、10代、20代の頃を前向きに生きる事ができた。ただ、格闘技とプロレスについては、最近、いろんな事が明るみに出てきており、

”俺らって、梶原さんや大山さんに一杯喰わされてただけなんじゃね~?”

っていうのがここ数年間感じている正直な懸念。その辺の事を確かめたかった。僕が好きだったのは80年代~90年代前半のプロレスで、流石に力道山や木村政彦については教養程度(笑)の知識しか無く、試合映像も殆ど観たことがない。ですが、15年間無敗の実力者でありながら30代で負け組となった人間の、その後の半生にも興味が有りました。

この本、当然、大山さんも嘉納さんも登場する。嘉納治五郎が当て身(打撃)無しの柔道を大変危惧しており、所謂、今の柔道スタイルを”牛の角突き合いだ”と嘆いたなんて話もあり、昭和から平成の格闘技裏話も垣間見れそうです。

久し振りに、読み出したら止まらんという感じです。老いたりとは言え、格闘技ネタにはついつい喰いついてしまいます。

もしも神というものがいて、

”大会社の社長にしてやる、カネもいっぱい”

というのと、

”20年前の体に戻して強くなる為の時間や環境を望むだけやる”

というののどちらかの人生を与えてくれるのなら、即断で後者を選びますねぇ。

まあ、この長篇を読み終えたら、また感想を書く・・・・・・かもしれません。


続・いい感じ

2012-06-24 19:44:34 | 親バカ

本日、息子の昇段試験。朝、8時頃に送っていったのですが、初段~4段、5段?まで、県内の受験者が全て集まっており、国道から最寄りの体育館まで大渋滞。一種独特の試験会場の雰囲気。下手にプレッシャーを与えたくもなく、”がんばれよ”と一言だけ。

午後3時頃に、”終わったので迎えに来てくれ”の電話があり、あえて結果は聞かなかったのだけど、声の雰囲気でほぼ結果は予想がつく。体育館の前で待っている彼の表情で、予想は確信に。そこは、やはり親子ですから

剣道初段に合格です

なんの経験も無く、中学に入ってから始めて1年1ケ月で初段をとれたというのは、褒めてやっていいというか、褒めてやりました。(一緒に合格した子らは、皆、スポ少からの剣道経験者ですから。)

武道の段や級というのは、才能が無くても、大会の実績が無くても、流行のスポーツに比べれれば、遥かに公平で個人の努力が報われる制度だと思います。

まっ、そんなことはどうでもいいのですが、嫁曰く、日に日に”武道臭”が強くなっていく我が家では、とても目出度い日となりました

早々に、一昨日に借りたDVDを持って、恩師にお礼に行きました。

師曰く、

『期末テストやろ。勉強せ~よ。』

むちゃくちゃや。カッコ良すぎるわ


いい感じ

2012-06-22 23:53:13 | 親バカ

中二の息子は、来週から期末テストです。今月は、剣道の講習会、大会等で土日が全て埋まっており、流石にチョットは勉強しないとっという雰囲気。学校はテストに向けて部活が休みなのですが、最後の日曜日(24日)が昇段試験の為、彼は今日も自主練に。中学生にとっては重いイベントが同じ時期に集中してしまって、何だかフラフラ状態

そんな折、夕方、剣道の師匠が我が家にやってこられました(何で、家を御存知だったのだろう?)。昇段試験は、作文、実技、型をこなさなければいけないのですが、息子の型があまりにもヘボいので、型のDVDをワザワザお持ち頂いた様。

『これ見て、しっかりと覚えておけよ!勉強しとる場合じゃないぞ!』

とのこと。DVDは、ビデオテープを焼いたもので、たぶん、歴代卒業生の子らに貸されてきた物なのでしょう。あと1日しかないので、これが本当の付け焼刃なんですが、親としては、有り難いことです。勉強と言っても、昨日、ちらっと見たら保健体育の教科書を広げていたですわ。(別に、いいんだけど、英数をやれよと思う親心。)

明日も、午前中は部活で、夜は大人との稽古。息子は、剣道、弱いです。それでも、本人は剣道が大好きで、師匠も真剣に指導なさってくれる。

いろんなスポーツが試合至上主義、世の中が成果至上主義の中で、彼の剣道については、良い師と環境に恵まれ、(現行、弱いだけに)いいモンを見させてもらっていると思っています。

本人はヘタレたことばかり言っていますが、最近、なんかいい感じの方向に変わってきたなと感じています。


アウェー

2012-06-16 18:25:31 | 親バカ

今日から、中学の運動部はN地区大会。剣道の会場はO中学。

息子の初戦の相手は、O中学の強豪選手。

もう、完全にアウェーです。

師匠も、

『Tは80%の力で勝てる相手、Sは120%の力を出せば勝てる相手、Kは・・・、120%の力を出せても勝てん!』

と断言されたそうです

試合を見に行きましたが、負けました。

相手は、2位だか3位だかになったそうで、勝負の世界に奇跡はなかなか起きませんねえ。

息子の試合を見ていた時、僕の隣で見ている3人グループがいました。

家族なのか、地元の人たちなのか、明らかにアッチ側です。

そのなかの、こう言っちゃあアレだけど、なんかヘボそうなおやじが、

『相手のT中の子(僕の息子)、動きがチョロそ~やの~。』

と仲間にほざく。

むかつくぅ

『この、ヘボおやじ、オレがお前と闘ってやる!』

っと心の中で叫びましたわ

明日は市の武道大会があり、本人は落ち込む暇もなく夜の稽古にいきました。


スポーツが健全なものだなんて思ったことはない

2012-06-09 16:56:21 | 日記

毎週、小学1年のAくんに空手を教えている。今日の練習は、ほぼスパーリングだけ。(普段は、全然違うことをやっている。)各段に強くなった。見学していたAくんのお父さんも、

「急に強くなったって感じですね。」

と言われるのだけど、

「ええ。これとミットばかりやってりゃ、強くはなるでしょうけど、中学生になる頃にはろくなモンになっていないですよ。」

と答える。ホント、小1から人を殴る蹴る術(すべ)に長けたところで、ろくなモンにはならないと思う。普段は、2人だけで長時間は集中力が持たないこともあり、結構、僕の与太話の時間が長い。それでも、”こんな小さい子に空手ってどうよ”という思いはいつもある。

さて、僕らが練習しているフロアーで、スポ少(たぶん卓球?)の練習を終えた小学生がグダグダ屯っており、しまいにゃ、菓子を喰いながら走り回り出したので、叱りつけた。スポーツをやっている子が心身共に健全であるなんてことは、全然ありえないことで、寧ろ、堪え性も無く、礼儀正しくも無い。集団スポーツになると、陰湿ないじめもある。”スポーツをやらせておけば立派な子に”なんて思っている親とかは、何処まで御めでたいんだよと思ってしまう。

僕は、格闘技以外のスポーツを観るのも行うのも好きだけど、昨今のスポーツに対する異常な賛美には、どうしても抵抗感がある。

”健全な体に健全な精神が宿る”

というのは、どうも誤訳だそうで、正しくは

”健全な体には健全な精神が宿ればいいなあ”

だそうだ。真に、そう思う。


最近はこんなのばかり

2012-06-02 19:34:29 | 日記

久しぶりの土曜休日。昼間は、【神になった武将たち】という本(雑誌?)を読む。武将ネタも神社ネタも楽しめる。韓流にもAKBにも、オリンピックにも全く興味のないおっさんの嗜好を見事に突いている。最近は、この種の小説や雑誌ばかり読んでいる。ここ数年で、格闘技、プロレスに殆ど興味が無くなってきており、実生活と離れた部分での尊敬の対象をそんなモノに見ているかもしれない。

TVは、ほぼBSしか見ていない。地上波は、どれも”売らんかな”雰囲気が強すぎて受けつけない。別に、嫌いというわけでもないが、バライティーでさえ個々人の必死さが見え隠れして素直に笑えないというか、余計、疲れる。要は、自分がおっさんということなんだろう。ぼ~と風景が流れていくものが好き。そんなもんを観るのは俺だけだろうと思っていたのだが、最近、この”ぶらり旅”的な番組が結構な人気らしい。みんな、疲れているのだろう。吉田類の【酒場放浪記】、ピエール瀧の【歴史発見城下町へ行こう】、堤真一の【グレイスオブジャパン・自然の中の神々】は、ほぼ毎週HDDに録画して観ている。

一部で流行つつはあるかもしれないが、流石に職場で観ている人はいないだろうと思っていたのだが、もっと上手がいた。社畜仲間のTSさん。彼は、【グレイスオブジャパン・自然の中の神々】等は、全部ブルー・レイに落として永久保存とか。画質は、絶対落としたくないらしい。そう言えば、今年のGWは高野山へ行ってきたそうで、”良かった”を連発していた。(当然、数年前に比叡山は制覇している。) TSさん、意外やな~。この人、偉い人に怒鳴られも、製造のおばちゃんに馬鹿にされてもニヤニヤしているだけなのだが、本社にいた頃は切れ者のイメージだった。昼行燈を装った大石内蔵助ということは、間違っても無いだろうが、この人については、”内心はいろいろ思うところはあるだろうな”とは前々から感じていた。

まっ、TSさんのことはどうでもいいのだけど、おっさんは年齢に応じた楽しみで十分ということで。