武運を

熱田神宮。三種の神器一つである草薙剣（くさなぎのつるぎ）が御神体として祭られ、織田信長が桶狭間で今川義元を討つ直前に参拝したと言われている。日本武尊（やまとたける)との縁も深い。名の有る武将が、数々の名刀を奉納している神宮。

息子が剣道部に入ったので、彼の武運長久を願って連れて来た。

ここも、森というか杜(もり)って感じで、古くからの杜には独特の空間がある。などと思いつつも小腹が減ったので境内で”宮きしめん”を食す。美味い。息子は、午前中にチャーシューメンを喰い、熱田神宮で宮きしめんを喰い(これがホントの宮きしめん)、後に夜は天ぷらソバを喰いで、どんだけ麺類が好きなんよって。

僕は、中学3年の頃に歴史が好きになり、志望する高校に合格して岐阜城へ一人で行くというのが、最初に自分で計画した旅だった。結果、志望校の受験に失敗して、行かなかった。その後、今まで何度も岐阜へ来る機会はあったし、列車の中から岐阜城を見たこともあるのだけど、一度も金華山（岐阜城のある山)に登った事が無い。現時点では、岐阜城に殆ど興味が無いというのもあるが、一生、登らない方が、満たされないものを抱えたままの方が、前向きに生きて行けるのではと思っている。なんてね。

今後は、息子も部活が本格化し、いよいよ、歴ヲタおやじの一人旅になりそう。そりゃ、俺自身が、今更、試合に出るとかは無いけども、いろいろな部分で、お互いが武運長久でありますよう。

動物園 あれ？

伊勢神宮をあとに、松坂で朝食を済まして名古屋方面へ。目的地は、東山動植物園。ナビで動物園の欄から選択肢てぽちっと。ナビに従って車を走らすと伊勢湾岸道を指し示す。ちょっと不審に思ったのだが、この辺、それほど詳しい訳じゃないしナビ通りに行く。車は岡崎市内へ。えっ、岡崎？あれえ、名古屋市内じゃ無かったっけ？でも、名古屋については全く土地勘が無いし、付けたばかりのナビだから壊れてることも考えられない。

岡崎市内は渋滞。伊勢を出た時には、10時前には動物園に入れそうに思っていたのだが、ちょっと無理そう。どんどん時間が流れて行く。それでも、岡崎城なんかが見えて、へえ～、意外に大きいんだと、特にイラつきもしない。さてさて、漸く、動物園の駐車場に入り歩き出すと、入園料が無料になっている。あれあれ、よく見ると園がイメージよりかなり小さい。訪れる子供らも、幼稚園児ぐらいの子ばかり。

あれぇ～???

看板を見直すと、東公園動物園。東公園　⇔　東山・・・・・。愛知県の動物園の”東”が付く名前の・・・、間違えたー！東山動植物園に行くつもりが東公園動物園に来てしまった。オレのミス。上杉家ラブの我ら親子が、家康ベタベタの土地で謀られるとは。大失態！走って車に戻り、名古屋市東山動植物園を入力し、再出発。

東山動植物園の駐車場前は超渋滞。1km進むのに1時間を要す。ただ、こんな時でも、俺も息子もあまりイライラしない。道を歩く人をターゲットに人間観察。内容については、失礼なんで、ここでは書けませんが(笑)。それと、心が狭いので、車の横入りは絶対にさせない。前の車との距離を常にギリギリに保つ。

駐車場inに待つこと1時間半。無事、動物園に入り、息子の目当てだった北極クマ、コアラ等を見る。北極クマはでかいわ。狼も同様に、大きいけど早い。絶対に勝てないと思う。クマ、トラ、ライオン、この種の動物を見るのが幾つになっても好き。飽きない。北極クマとライオンとやったら、どっとが勝つんだろうかと何時も思う。この地球上で、クマもトラもライオンも、それぞれが異なる地域で生きてる（進化した？）ことも、常々、不思議でならない。

お伊勢参り

ここ数年、仕事で四日市へよく行くのだが、いつも、ここより先の方ってどんなんだろうって思ってた。いや、15年以上も前に四日市の友人宅を訊ねた折、男4人で伊勢神宮へは行ったんだけど、その頃の自分は神社仏閣にあまり興味が無く、ただ付いて行っただけであまり記憶に無い。ので、この連休はお伊勢さん参りを。高速1000円も最後だし。

5月2日の夕方に、夕御飯を食べお風呂に入ってから7時に自宅を出発。体調も良く道も空いており11時には、ナビで伊勢神宮まで30分を示す所まで付く。息子も乗せているので、安全運転で来たのだが、時間的にはあれっていうくらい早く付いてしまう。後ろ2列のシートを倒し、毛布を敷き詰め、寝袋を被って車中泊。『はじめての車中泊だ。興奮して眠れん。』と言っていた息子は、数分で寝息が・・・。オレは、2時ごろになっても寝付けず、3時間ほどうとうとして5時前に起きる。

6時過ぎには、神宮側の駐車場は満車。仕方なく、おかげ横丁の側に車をとめる。朝の空気が良い。五十鈴川がさらさらといい感じで、神宮内外の木々が厳格な雰囲気をだしている。こういうの好き。やっぱ、伊勢神宮、来てよかった。

それにしても、最近のパワースポットブームのせいなのか、早い時間から人が多い。なんていうかコアな人が多いというか。鳥居に入る時は○足からじゃないと駄目とか説明しているおばちゃん、鳥居とか大木とか毎に礼をしているおじさん、手で眼を覆って、なんか不気味な祝詞をあげ続けるにいちゃん、木に手をかざしているおねえちゃんetc。

それは違うだろうと思う。神というものが存在したとして、人にそういうカルトな参拝を要求するのだろうかと思う。寧ろ、参拝の仕方が凝っているほど、”自分だけ救われたい”的な人間の汚さを感じる。まあ、流石に、御正殿をバックに（神様に我の尻を向けて)ピースして写真に写るのはど～よと感じるが。

俺は、この日に息子と伊勢神宮に参拝できた一事をもって、我が家の健康だとか経済的な事だとか、なんとかやっていけている事にありがとうございますって感じ。ホント、２人でお伊勢さんに来れて良かった。