今朝の新聞に”充実する通院がん治療”というのが出ていた。
内容を読んでいないので偉そうなことは言えないが、
おい、おい、勘弁してくれよ! です。
がん治療で通院しながら、68歳、70歳まで働くなんて、どんな人生よ。
変な言い方だが、がんになった時ぐらいはゆっくりと入院させてくれ。
目先の便利さは、結局、どんどん人間の生活を不自由にしていっていると何年も前から感じている。
ただ、それっぽいことを口にすると、一様に怪訝な顔をされるので、なるべく言わないようにしている。
(”なるべく言わない様にしていること”が年々増えていき、世間的な尺度から乖離していってる自分。)
交通が発達したが為に、俺の上司なんて、北陸から下関だとか淡路島とかで日帰り出張だぜ。
そういうのを”がんばり”だとか”効率”と捉える時点で、
今の文化というのは、自分らで首絞めあっているような、まあ、滅びて当然というか。
昨日は、眠くて眠くて『南極大陸』も、『俺の空』も、BSでやっていた『クイール』も全て録画。
『クイール』は前者2番組に時間が重なるのだが、便利な世の中で、全部、録画ができる。
録画操作をしながら、
『あー、俺ってクソだね。』
っと自嘲気味に呟くと、嫁が、
『そうやって、だんだん、選択する能力が退化していくんだろうね。』
と適格な一言。
便利すぎて、選ぶ、捨てる、諦めるという能力が、大人のクセに、たぶん、子供の頃より低くなっていると思う。
情報量が多すぎて、どこへでも行ける、何でも手にすることが出来るような錯覚にとらわれそうな昨今だが、
いやいや、そのうち、物か家族か仕事か金か、自分の命か、取捨選択を迫らる時が来るかもしれないね。