西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

須曽蝦夷古墳

2017-07-17 14:33:48 | 神社 古代

能登島にある須曽蝦夷古墳。7世紀中ごろのもので被葬者は解っていない。横穴式の方墳ですが、高句麗式の構造ということで、日本では珍しい古墳です。連休中日、朝の8時半頃に行ったのだが、他に人は無し。


七尾湾が見渡せる高台にある。7世紀中ごろということは、「 白村江の戦い」があった時代。半島も、新羅、百済、高句麗の三つ巴の争いに唐、大和も加わり波乱の時代。高句麗から亡命してきた豪族の墓ですかね。”能登なのに、何で蝦夷?”という思いで説明書きを見ると、658年に越の国主 阿倍比羅夫が180艘の水軍で蝦夷を討つと書いてある。阿倍比羅夫は、あの時代に船で北海道まで攻め入ったらしい。668年に唐・新羅連合軍に高句麗が攻め滅ぼされており、今は長閑な観光地という感じの能登でも、当時はいろいろな民族の鬩ぎ合いがあったのでしょう。(因みに、大和、倭好き好きな自分でも、蝦夷という表現は嫌いですがね。)

そうそう、数日前に某上場企業の会長さんが、「T県民は閉鎖的」と発言して話題を振りまいておられましたが、まあ、正直、同意ですな(笑)。この話、職場の何人かに軽く振ったけども、同意が得られない雰囲気だったので、そ~っと引込めました。他の会社は知りませんが、少なくともウチの会社で”面白いな”と感じる人は皆、辞めていったな~。

裏日本と呼ばれ、閉鎖的とされる北陸や日本海側。古墳時代はバリバリの表日本。いろいろな民族、文化が、出雲や丹後、若狭、越辺りから出入りし、閉鎖的な人はやっていけなかったんだろうなと思う。この時代の日本海側の歴史を調べるだけでも、興味深い話がいっぱいあると思う。

話がそれた。別の角度から。石室が二つあります。


愛犬と外泊

2017-07-16 21:23:55 | 日記

愛犬は御年9歳。人間でいえば54歳くらい。息子が小三の頃に生後2ケ月でウチに来ました。雑種です。ルックス的にはシバーギー(芝とコーギーのミックス)に近いかな。別に何でもいいのです。本人(本犬)も、俺ら家族も、そういうのには全く興味が無いので。

”子供が低学年の頃に飼い出し、中学、高校と共に過ごし、大学を卒業し就職する頃に亡くなる犬の一生”を実体験することで、子供の人格形成に犬を飼うことが良いなんてことがよく言われています。ウチは一人っ子だったのもあるけど、ホント、そんな感じ。手はかかるし、かじったり掘ったりで家の不動産価値は下がる一方ですが、俺自身も愛犬にどれだけ癒されたことか。

ただ、これまでにお泊りで犬と旅をしたことが無いのです。毎度、ペット・ショップに預けていました。つうことで、お試しで、昨日、今日と、愛犬と能登半島をまわってきました。

昨日は、ケビンに宿泊。

連休中ということもあり、こういう施設を利用される方がいっぱい。どうでもいいことなんですが、管理人のにいちゃんがいい感じの人だったな~。俺ら製造業のサラリーマンって、皆、ダークな物を飲み込んだまま、そういう部分を隠して日々仕事をしているという感があって、それは若い人であれ、”いい人”って言われている人も同様。たぶん、資本主義社会が続く限り、サービス業の方も同様なんだろうけど、ここのにいちゃんはそういうのが全然感じられなく、好感を持ちました。

さて、犬の方ですが、室内でシッコをするでも無く、壁を齧るでもなく、意外に良い子で過ごしました。こちらも、PCや本も持ち込まず、特にすることも無い。現代人は、情報の収集と整理ばかりに脳を使っていると言われていますので、何もすることが無い時間というのは貴重です。と言っても、瞑想をしたとかじゃなくて、缶ビールを数本やっつけて9時前には寝ましたわ。1、2時間毎に目が覚めて、ウトウトとして、また、目が覚めてという感じのまま朝を迎えました。この”ウトウトとしている”瞬間に、普段悩んでいることについて思いもつかない回答を得たような気もしますが、朝になったら全部忘れてしまったわ。

それもありかな。普段はともかく効率を気にする癖がついていますからね。銭の奴隷ですわ。今日は、ゆっくり運転で能登をまわりました。別に何処を見るでもなく、行き当たりばったりで。”あそことココと何時までに行って”みたな損得勘定の無い旅も、たまには良いもんです。