富山県最古の神社。姉倉比賣神社。第十一代垂仁天皇の御世というから、かなり古い。姉倉比賣命は、この地に機織りの技術を伝えたと言われる女神様。
優しいけども、厳しい女神様。太古、だんなの伊須流伎比古が能登比咩と不倫をしたもんだから、船倉山の石を投げ尽くして、この辺りは大混乱になったとか。裁定を行ったのが、国津神系のトップというか、日本海側の大将である大国主命様。何故だか、姉倉比賣命が悪い(!?)ということで、能登の方からこちら(呉羽山)に流罪となったとか。流石、大国主命様!須勢理毘売命、八上比売命、奴奈川姫命等、日本海側の綺麗どころを総なめにしただけのことはある。スサノオさんの娘を正室にしておきながら・・・。女性側からすれば、理不尽な裁定ではありますな。(笑)
この神社は古墳の上にある。姉倉比賣を埋葬した古墳なのかもしれない。小高い丘の上に社殿があり、側には小さい公園がある。昔は子供らがここで遊んでいたんだろうなって思わせる雰囲気。優しい女神さまに見守られてね。近くには呉羽駅。20年くらい前に、一度だけ利用したことがある。その時に、”この駅を中心にそこそこの賑わいがあったんだろうな”って何となく感じたのを思い出した。自分が高校生の頃にそこそこ人々の中心となっていた駅って、今は無人駅の場合が多々。仕事や観光で他府県へ行っても、あるのはしま○ら、す△や、ガ□ト、青×。ホント、地方はどこも全く一緒の風景。何かにつけ富山マンセーな地元テレビや新聞、県民性が大々嫌いな自分が言うもの何ですが、小さい小さい集落や商店街の独自性と歴史は継承されて欲しいものだと切に思いました。